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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~NYダウの最高値更新を受けて底堅い相場展開が見込まれる~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:NYダウの最高値更新を受けて底堅い相場展開が見込まれる
■ハイデ日高、22/2純利益 上方修正27億円←13億円
■前場の注目材料:SCREEN、半導体装置で彦根に新棟、年4000億円超へ増産


■NYダウの最高値更新を受けて底堅い相場展開が見込まれる

30日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場ながらも底堅さが意識されそうだ。29日の米国市場はNYダウが90ドル高だった。新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)感染が急増するものの、大規模な都市封鎖に繋がる可能性は少ないとの楽観的見解に景気敏感株を中心に買われた。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長や政府のファウチ首席医療顧問が2022年のパンデミック終了の可能性に言及したことも支援材料となり、NYダウは1カ月半ぶり最高値を更新し引けた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の28810円。円相場は1ドル114円90銭台で推移している。

大納会となる本日は、商いは膨らみづらいものの、NYダウの最高値更新を受けて底堅い相場展開が見込まれよう。また、ナスダックは小幅に続落したものの、SOX指数は上昇しているため、前日に利食いに押された東エレクなどの底堅さも意識されそうだ。一方で、中国の不動産リスクへの警戒が高まっていることから、中国、香港市場の動きに振らされやすい面はある。そのため、まずはアジア市場の動向次第の面はありそうだ。

昨日の日経平均は前場半ば辺りからショートの動きが強まっていたこともあり、中国、香港市場が落ち着きを見せてくるようであれば、ショートカバーの動きに向かわせる可能性はある。そのため、5日線を支持線として意識しつつ、12月以降、上値抵抗線として意識されている75日線を捉えてくる可能性もあるだろう。薄商いながらも抵抗線を捉えてくるようだと、ショートカバーの動きが強まることも想定しておきたいところである。

また、VIX指数は16.95に低下している。オミクロン株の感染拡大においても、リスク選好ムードは継続しているため、押し目買い意欲は強い。物色の流れとしてはハイテク株の押し目狙いのほか、景気敏感株への物色。そのほか、個人主体による中小型株についても短期的な売買は活発化しやすいほか、来年のテーマなどを意識した押し目狙いの動きも強まる可能性はありそうだ。


■ハイデ日高、22/2純利益 上方修正27億円←13億円

ハイデ日高<7611>は2022年2月期業績予想の修正を発表。経常利益は13億円から27億円、純利益を10億円から17億円に修正した。断続的に繰り返し発出された緊急事態宣言・まん延防止等重点措置が解除され、移動や外出の制限が緩和されたことにより、個人消費は持ち直しの動きがみられる状況となった。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(36488.63、+90.42)
・1ドル114.90-00円
・SOX指数は上昇(3999.35、+7.16)
・VIX指数は低下(16.95、-0.59)
・米原油先物は上昇(76.56、+0.58)
・米国景気の拡大
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・SCREEN<7735>半導体装置で彦根に新棟、年4000億円超へ増産
・エア・ウォーター<4088>歯髄再生で初の他家移植、アエラスバイオ、来年に治験着手
・NITTOKU<6145>ベトナムに新工場、国内は開発集中
・極東貿易<8093>トリオマリンテックと風車治具で新会社、メンテ需要取り込む
・横河電機<6841>バイオ医薬品VBと資本提携
・武田薬<4502>EoE治療薬、FDAが不承認
・武田薬<4502>厚労省とワクチン追加供給で合意、来年にモデルナ製1800万回分


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし
《ST》

 提供:フィスコ

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