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【市況】27日の米国市場ダイジェスト:NYダウ351ドル高、強い年末商戦で景気回復に期待

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ351ドル高、強い年末商戦で景気回復に期待

米国株式市場は続伸。ダウ平均は351.82ドル高の36302.38ドル、ナスダックは217.89ポイント高の15871.26で取引を終了した。クレジットカード会社、マスターカード(MA)のデータで今年の年末商戦の小売売上高が17年ぶり最大の伸びを示すかなり強い結果が明らかになり、寄り付き後上昇。さらに、新型コロナ、オミクロン変異株の入院リスクが他のコロナ株に比べ低いとの最新研究結果も手伝い景気回復が続くとの期待に終日堅調に推移した。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇、電気通信サービスが下落した。

衣料ブランドのラルフローレン(RL)やアメリカンイーグル(AEO)は、強い年末商戦を好感し、それぞれ上昇。クラウドベースのウェブサイトを手掛けるゴ?ダディ(GDDY)は物言う投資家のスターボードが同社株式6.5%を取得したとの報道を受け、上昇した。石油関連のデヴォンエナジー(DVN)、ダイアモンドバックエナジー(FANG)は原油高で収益増への期待に上昇。新型コロナウイルス感染症などの検査キットを手がけるキュー・ヘルス(HLTH)はコロナ検査需要の拡大を受け、上昇した。一方で、航空会社のユナイテッド(UAL)、デルタ(DAL)、航空機メーカーのボーイング(BA)は、クリスマス休暇後の週末に、全国で新型コロナのオミクロン変異株の感染拡大の影響で乗務員や地上職員が感染あるいは隔離の必要が生じたため、運休が相次いだことが嫌気され、軒並み下落。また、クルーズ船を運航するロイヤルカリビアン(RCL)やカジノ運営のMGMリゾーツ(MGM)などもコロナ感染拡大が営業に支障を与えるとの懸念に売られた。

投資家の恐怖心理を表すVIX指数は17.55まで低下。ほぼ1カ月ぶり低水準となった。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:過度の感染警戒後退による株高・原油高で円売り

27日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円68銭から114円91銭まで上昇し、114円89銭で引けた。新型コロナウイルス・オミクロン株感染への過度の警戒感後退による欧米株高や原油急反発を受けて、円売りが優勢になった。

ユーロ・ドルは1.1306ドルから1.1332ドルまで上昇し、1.1325ドルで引けた。オプション期限付近で欧州通貨買いが目立った。ユーロ・円は129円74銭から130円16銭まで上昇した。

ポンド・ドルは1.3409ドルから1.3445ドルまで上昇。ドル・スイスフランは0.9195フランから0.9173フランまで下落した。


■NY原油:続伸で75.57ドル、株高を意識して76ドルに迫る

NY原油先物2月限は、続伸(NYMEX原油2月限終値:75.57 ↑1.78)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+1.03ドルの73.79ドルで通常了した。時間外取引を含めた取引レンジは72.57ドル-75.99ドル。アジア市場で73.50ドルまで買われた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて72.57ドルまで下げたが、株高を意識した買いが強まり、通常取引終了後の時間外取引で、75.99ドルまで一段高となる場面があった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 44.64ドル +0.22ドル(+0.50%)
モルガン・スタンレー(MS) 100.40ドル +1.06ドル(+1.07%)
ゴールドマン・サックス(GS)388.04ドル +3.00ドル(+0.78%)
インテル(INTC) 51.94ドル +0.63ドル(+1.23%)
アップル(AAPL) 180.33ドル +4.05ドル(+2.30%)
アルファベット(GOOG) 2961.28ドル +18.43ドル(+0.63%)
フェイスブック(FB) 346.18ドル +10.94ドル(+3.26%)
キャタピラー(CAT) 206.38ドル +0.18ドル(+0.09%)
アルコア(AA) 59.83ドル +0.47ドル(+0.79%)
ウォルマート(WMT) 140.76ドル +1.27ドル(+0.91%)
《ST》

 提供:フィスコ

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