市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 買い一巡後はこう着も、クリスマス明け後の年末ラリーへの期待感は高まる


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28680 +240 (+0.84%)
TOPIX先物 1979.0 +15.0 (+0.76%)
シカゴ先物 28670 +230
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 22日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。7-9月期の実質国内総生産(GDP)確定値が前期比年率2.3%増と、改定値の2.1%増から予想外に上方修正したほか、12月の消費者信頼感指数が115.8と前月の111.9から予想を上回る上昇となったことが好感され買い優勢の展開となった。また、米食品医薬品局(FDA)が、ファイザー<PFE>が開発した新型コロナウイルスの経口薬の緊急使用を承認したとの発表が伝わると、引けにかけて一段高となった。S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇し、自動車・同部品、ヘルスケア機器・サービス、ソフトウエア・サービスの強い動きが目立った。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比670円高の2万8670円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円高の2万8460円で始まり、利益確定の動きから2万8390円まで下押す場面があったものの、その後早い段階で2万8500円を回復。米国市場の取引開始後には上昇幅を広げており、2万8680円とナイトセッションでの高値で取引を終えた。

 本日の日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。米国では消費マインドの強さを示す経済指標のほか、新型コロナ経口薬の緊急承認によって投資家心理が改善。さらに、ノババックス<NVAX>が取引終了後に同社製ワクチンの変異株(オミクロン株)に対する有効性を確認したと発表し、時間外で上昇していることも材料視されよう。

 日経225先物はナイトセッションの上昇でテクニカル面では25日移動平均線(2万8583円)を上回ってきており、75日線が位置する2万9000円を意識したセンチメントに向かいやすい。出来高は減少傾向にあることから買い一巡後はこう着感が強まりやすいと考えられるものの、ショート筋にとってはポジションを減らしておきたいところである。また、クリスマス明け後の年末ラリーへの期待感も高まりやすく、押し目狙いでのロングが入りやすいだろう。

 VIX指数は18.63に低下しており、75日線を下回ってきていることも、買い安心感につながりやすい。また、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.48倍と横ばい推移だったものの、一時14.51倍まで上昇する場面も見られ、13日の戻り高値14.49倍を上回ってきた。5日、25日線とのカイ離縮小でゴールデンクロス示現も接近するなど、テクニカル面からもトレンドは上向きとなるため、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)でのスプレッド狙いも妙味がありそうだ。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均