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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:フロンテオ、グリー、ソニーG

ソニーG <日足> 「株探」多機能チャートより
■FPG <7148>  632円  +72 円 (+12.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 FPG<7148>が急騰。独立系金融サービス企業で、投資家から資金を集めてリース案件を組成(オペレーティング・リース)する事業を主力としている。21日取引終了後、脱炭素社会への移行に貢献する「トランジション・ファイナンス」の一環として、コンテナ船18隻を対象とした総額約2500億円のリースファンド事業案件を受注したことを発表、これを材料視する形で投資資金が攻勢をかけている。なお、会社側では現時点でこの案件による22年9月期の業績予想の修正は行っていないが、今後修正が必要と判断される場合は速やかに開示するとしている。

■FRONTEO <2158>  2,652円  +222 円 (+9.1%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が大幅に3日続伸となっている。同社は21日、金融機関向けコラボレーションプラットフォームを提供している米シンフォニー・コミュニケーション・サービスとの協業を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。同社はシンフォニーが提供する金融のインフラ、テクノロジープラットフォーム「Symphony」との連携APIを開発し、メール&チャット監査システム「Communication Meter」によって金融機関のメッセージの監視、コンプライアンス面での対応を担うことで、プラットフォームサービスの導入をよりスムーズに検討することが可能になるとしている。

■JBR <2453>  1,046円  +82 円 (+8.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ジャパンベストレスキューシステム<2453>が急伸。午前10時ごろ、伊藤忠商事<8001>と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。12月28日付で伊藤忠がJBR株式を取得する予定で、出資額などは非開示。今回の提携により、JBRの主力事業である会員・保険ビジネスの契約獲得や事業拡大が加速することに加えて、カスタマーサポートの品質向上・効率改善やデータ活用における新たなサービス開発も推進できると見込む。

■日本電波工業 <6779>  1,669円  +113 円 (+7.3%)  11:30現在
 日本電波工業<6779>が大幅続伸。水晶デバイスの専業メーカーで商品シェアは世界屈指。高速通信規格5Gの普及を背景に水晶振動子や水晶機器の需要が高水準となっているほか、車載向けも収益貢献の度合いが高まっている。22年3月期業績は従来予想を大幅増額し、営業利益段階で29億円から49億円(前期比72.3%増)に20億円も上乗せされ市場の注目を集めた経緯がある。直近では外資系証券経由の空売りが急増した一方、三井住友信託やりそな銀行などが政策投資の目的で大量保有もしくは買い増ししていることが判明、株式需給面でも思惑が生じている。

■NEXT 原油ブル <2038>  697円  +38 円 (+5.8%)  11:30現在
 NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>が続急伸。一時6%超の上昇で700円台復帰を果たした。前日はWTI原油先物価格が2ドル51セント高の1バレル=71ドル12セントと急反発に転じた。前日の米国株市場ではシェブロン<CVX>やエクソン・モービル<XOM>などのエネルギー関連株が上昇し全体指数の押し上げに貢献した。東京市場でも原油価格に連動しやすい銘柄に投資マネーが向かっているが、そのなか原油先Wブルは原油市況に連動する仕組みで組成されたETNでボラティリティの高さが特徴となっており、物色人気が盛り上がっている。

■グリー <3632>  788円  +37 円 (+4.9%)  11:30現在
 グリー<3632>が続伸。21日の取引終了後、12月28日付で6250万株(発行済み株数の25.80%)の自社株を消却すると発表しており、これが好感されているようだ。なお、消却後の発行済み株数は1億7974万9700株となる予定だ。

■日本航空 <9201>  2,146円  +55 円 (+2.6%)  11:30現在
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも続伸。午前10時半現在「空運」は東証1部33業種中で値上がり率首位となっている。世界的に新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が警戒されているが、日本国内では今のところ感染状況は軽微にとどまっている。JALとANAHDが発表した年末年始期間の予約状況では、福岡空港を発着する国内線について、新型コロナウイルス感染拡大前の19年度と比較して8割前後の水準まで回復したことが分かり、株価の見直し人気につながっている。

■ソニーグループ <6758>  13,900円  +345 円 (+2.6%)  11:30現在
 ソニーグループ<6758>が続伸。きょうは主力輸出株に安いものが目立っているが、同社株には根強い買いが流入している。群を抜く世界シェアを有するCMOSイメージセンサーは、多眼化が進むスマートフォン向けや車載向けで今後も一段の需要獲得が見込まれている。また、ゲームや音楽、映画といったコンテンツビジネスでも存在感を示していることで海外投資家の評価が高い。TSMC<TSM> の日本での半導体工場建設でソニーGは協業体制にあることも注目を集めている。これは国策の後押しが鮮明であり、今月20日の参院本会議で先端半導体工場の新増設を支援する改正法が与党などの賛成多数で可決している。今後半導体の生産設備の拡充はさまざまな回路線幅の製品で必要となり、今回のTSMCの工場建設が呼び水となる可能性がマーケットでは意識されている。

■弁護士ドットコム <6027>  6,330円  +140 円 (+2.3%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>は続伸。同社は21日取引終了後、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」が、電子契約サービスとして初めて「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)」において、政府が求めるセキュリティー要求を満たしているサービスに認定されたと発表した。ISMAPは政府が求めるセキュリティー要求を満たすクラウドサービスをあらかじめ評価・登録することにより、政府の利用するクラウドサービスの調達を円滑にするための制度。ISMAPクラウドサービスリストに登録されたことで、今後、官公庁をはじめとしたより多くの行政機関への導入を推進していくとしている。

■アルコニックス <3036>  1,268円  +27 円 (+2.2%)  11:30現在
 アルコニックス<3036>は3日ぶりに反発。同社は21日取引終了後、電子部品材料メーカーのジュピター工業(岩手県宮古市)の発行済み全株式を22年4月20日に取得し、連結子会社化すると発表した。取得価格は非公表。ジュピター工業は精密コネクター金属端子部品のプレス加工、及びプレス金型の設計や製作を主に展開している。アルコニックスの金属加工セグメントと親和性が高いことから、グループ内での連携及び技術交流の推進によるシナジーが期待されるとした。

■JMDC <4483>  7,580円  +100 円 (+1.3%)  11:30現在
 JMDC<4483>は3日続伸。同社はきょう寄り付き前に、健康保険組合向けに「健保財政予測支援サービス」の提供を開始すると発表した。新サービスは、過去の加入者数や給付の推移をもとに将来の健康保険組合の収支を予測し、適正な保険料率や事業予算などの検討を支援するコンサルティングを行う。同社のアクチュアリー(保険数理のスペシャリスト)が約1000万人分のデータを用いて構築した医療費予測統計モデルを使用しており、次年度以降の事業計画策定時や予算編成時、保険料率の変更検討時に、健康保険組合の理事会や組合会などにおいて活用できるとした。

■日本通運 <9062>  6,910円  +90 円 (+1.3%)  11:30現在
 日本通運<9062>が続伸している。21日の取引終了後、東京都港区の旧本社事務所の土地・建物を22年4月15日に売却し、22年12月期に固定資産売却益約530億円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視されている。売却先はミネベアミツミ<6479>で、キャッシュの創出やバランスシートのスリム化を図るのが狙いという。

■グンゼ <3002>  4,010円  +45 円 (+1.1%)  11:30現在
 グンゼ<3002>は4日ぶり反発。同社は21日取引終了後、自己株式100万株を22年1月31日に消却すると発表した。発行済み株式総数に対する割合は5.18%。

■東京海上 <8766>  6,369円  +62 円 (+1.0%)  11:30現在
 東京海上ホールディングス<8766>は続伸。同社は21日取引終了後、機動的な資本政策を遂行するため、1000万株(発行済み株式総数に対する割合1.5%)もしくは400億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。取得期間は21年12月22日から22年4月28日までとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,450円  +47 円 (+0.9%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が小幅ながら続伸、一時121円高の5524円まで上昇した。11月下旬から急速に株価水準を切り下げ、今月6日には5057円の年初来安値をつけ、その後はリバウンドに転じたものの上値は重い。きょうは前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が大幅に反発したことで安心感が出ている。また21日に、同社が出資するインドの電子商取引大手スナップディールがムンバイ証券取引所などに上場申請したことが明らかとなり、これが株価の刺激材料となっている。売買代金も東証1部銘柄でレーザーテック<6920>に次ぐ第2位と引き続き投資家の注目度の高さがうかがわれる。

■ERIホールディングス <6083>  1,604円  +300 円 (+23.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ERIホールディングス<6083>は、300円高はストップ高となる1604円でカイ気配となっている。21日の取引終了後に22年5月期業績予想の上方修正を発表、売上高を152億3200万円から158億1000万円(前期比9.8%増)へ、営業利益を7億8900万円から16億円(同4.0倍)へ引き上げた。売上高・営業利益ともに過去最高を更新する見通しとなり、これを好感した買いが入っているようだ。住宅市場・非住宅市場ともに堅調に推移すると見込んでいるほか、コスト削減などが業績を押し上げる。あわせて、期末に特別配当10円を実施することを発表。これにより年間配当は40円となる見込みで、前期実績(15円)から25円の増額となる。

■神栄 <3004>  963円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在
 神栄<3004>はストップ高。同社は21日取引終了後、メディパルホールディングス<7459>と資本・業務提携を締結すると発表した。神栄がメディパルに20万8500株を割り当てる第三者割当増資を行うことにより、メディパルは持ち株比率5.14%の第3位株主となる見通し。業務提携は医療用医薬品などの流通機能の高度化とその流通体制の構築、及び食品関連事業での提携を検討しており、今後具体的に両社で協議を行うとした。なお、神栄では今回の増資によって約1億6500万円を調達し、電子事業における新製品及び新サービスの研究開発投資に充てるとしている。

●ストップ高銘柄
 ERIホールディングス <6083>  1,604円  +300 円 (+23.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 神栄 <3004>  963円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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