【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:セルソース、チェンジ、弁護士COM
セルソース <日足> 「株探」多機能チャートより
セルソース<4880>はマドを開けて急伸。8日の取引終了後、21年10月期業績予想の上方修正を発表。売上高を28億1000万円から29億2200万円(前の期比57.5%増)へ、営業利益を7億5900万円から9億9200万円(同2.4倍)へ増額しており、これを好感した買いが入っているようだ。再生医療に対する社会的認知度の高まりを背景に業績拡大が予想されたことから6月に通期予想の上方修正を行ったものの、その後想定を上回る提携医療機関数の拡大や加工受託件数の増加があったことから再度見通しを引き上げた。
■白銅 <7637> 2,948円 +337 円 (+12.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
白銅<7637>が急騰。同社は8日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を520億円から543億円(前期比38.5%増)へ、営業利益を34億2000万円から40億7000万円(同2.1倍)へ、純利益を24億円から28億5000万円(同2.2倍)へ、年間配当予想を96円から110円(前期は58円)へ上方修正すると発表した。好調な半導体製造装置業界に対して想定を上回る販売増加が予想されること、及び原材料市況上昇の影響が背景としている。
■チェンジ <3962> 2,158円 +100 円 (+4.9%) 11:30現在
チェンジ<3962>は上げ幅拡大。同社はきょう午前11時に、自治体の業務フロー改革支援を行うコニカミノルタパブリテック(東京都千代田区)と、自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のための合弁会社設立に向けた検討を行うため、基本合意書を締結したと発表した。この基本合意書に法的拘束力はなく、今後協議を進めた上で、法的拘束力のある合弁契約を、22年3月31日をめどに締結することを目指して検討を進める予定。両社のアセットを組み合わせて自治体BPR(業務改革)市場での地位を揺るぎないものにすること、自治体DX推進事業を通じて各地方自治体のDXを支援すること、BPR業務から派生するBPO(業務委託)の受注を加速させることが目的としている。
■弁護士ドットコム <6027> 6,820円 +220 円 (+3.3%) 11:30現在
弁護士ドットコム<6027>は4日続伸。同社は8日取引終了後、WEBリスクマネジメント事業を行うエフェクチュアル(東京都中央区)と業務提携を締結したと発表した。エフェクチュアルはWEBリスクマネジメント専門メディア「SORILa」などを運営している。今回の業務提携により、法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」の有料登録弁護士は、エフェクチュアルが提供するWEB検索結果上の誹謗中傷モニタリングシステムサービス「BenchMark」を無償で、その他炎上モニタリングサービス「Mimamorn-ミマモルン-」をはじめとするWEBリスクマネジメントサービスを特別価格で利用できるとしている。
■日本航空 <9201> 2,234円 +44 円 (+2.0%) 11:30現在
日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>が揃って3日続伸と上値指向を強めている。全体相場が方向感を欠きやや軟調気味に推移するなか、頑強な値動きで「空運」は東証1部33業種中、値上がり率トップとなっている。世界的に新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株への過度な警戒感が後退するなか、景気敏感セクターを買い戻す動きが続いている。両銘柄ともオミクロン株が確認されたとの報道で11月下旬から12月にかけて急速に売り込まれる展開にあったが、いずれも12月2日ザラ場をターニングポイントに反騰局面に移行している。
■HENNGE <4475> 4,365円 +85 円 (+2.0%) 11:30現在
HENNGE<4475>は3日続伸。同社はきょう午前9時30分に、SaaS認証基盤(IDaaS)の「HENNGE One」が、kickflow(東京都千代田区)が提供するクラウド稟議・ワークフローシステム「kickflow」に対応したと発表した。「kickflow」は中規模から大企業向けのクラウド稟議・ワークフロー。紙やハンコを使わずに簡単な操作であらゆる稟議・決裁を行える。数百社へのヒアリングをもとに、多くの企業が抱える課題解決のための「フォームや承認経路」、「組織と権限」、「外部連携(API)」の3つの柔軟性を備えているのが特徴。今回の連携によって「HENNGE One」を利用する企業は「kickflow」へのシングルサインオンが可能となり、さらに、IP制限や二要素認証などのアクセス制御機能によって、不正アクセスのリスクを防ぎながら「kickflow」を安全に利用できるとしている。
■ソフトバンクグループ <9984> 5,583円 +90 円 (+1.6%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯、強弱観対立のなか前日終値をやや上回る水準での推移となっている。前日は日経平均が先物主導で大幅続伸するなか裁定買いを呼び込んだが、実需の売り圧力に晒され株価は小幅マイナス圏で引けていた。きょうも引き続き機関投資家とみられる売りが上値を押さえている。ビジョン・ファンドで出資する米企業の企業価値向上効果などはポジティブ材料として意識される一方、米国をはじめ複数の主要国が北京五輪を巡る外交ボイコットを決めるなか、中国テック企業へ積極的投資を行っている同社には風向きが悪い。また、前日の米国株市場でナスダック総合指数が続伸したものの上値は重く、材料視されていない。
■ブリヂストン <5108> 5,038円 +71 円 (+1.4%) 11:30現在
ブリヂストン<5108>は頑強な値動き。12月に入ってから全体波乱相場のなかも我が道を行く展開で上昇を続け、きょうで7連騰と気を吐いている。世界的に旺盛な自動車販売需要を背景にタイヤで世界トップシェアを誇る同社の収益環境に追い風が強い。今期は大口径タイヤなど高付加価値製品の売り上げが増勢で利益を押し上げている。8日取引終了後、免震ゴムの国内メーカー出荷価格の値上げを決定したことを発表、値上げ率は平均13%でこれによる収益押し上げ効果に期待した買いが株高を後押ししている。
■マークラインズ <3901> 3,030円 +42 円 (+1.4%) 11:30現在
自動車産業に特化した有料ポータルサイトを展開するマークラインズ<3901>が5日続伸している。8日の取引終了後、11月の「情報プラットフォーム」契約企業数は前月比43社増の4175社だったと発表。契約企業数の増加が続いており、これを好感する買いが向かっている。
■ネクソン <3659> 2,249円 +29 円 (+1.3%) 11:30現在
ネクソン<3659>は反発。同社は8日取引終了後、英国でゲームとその関連製品の制作・販売を行うゲームズワークショップ(ノッティンガム市)の人気ファンタジーゲーム「Warhammer Age of Sigmar(ウォーハンマー・エイジ・オヴ・シグマー)」をベースとした新しいバーチャルワールドの開発及びパブリッシングについて、ライセンス契約を締結したと発表した。契約内容や配信開始日程は現時点で非公表としたが、ネクソンでは「『ウォーハンマー・エイジ・オヴ・シグマー』をベースとした新作バーチャルワールドは、ソーシャル機能を兼ね備えたインタラクティブPvE(対プレイヤー環境)が特徴で、ネクソンの世界トップクラスのライブ運用により、新規コンテンツ及びサービスを継続的に提供していく」としている。
■NECネッツエスアイ <1973> 1,868円 +11 円 (+0.6%) 11:30現在
NECネッツエスアイ<1973>は反発。同社はきょう午前10時ごろ、自治体におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)化の加速を目的に、6月に参入したLGWAN-ASP(自治体向けアプリケーション)サービス事業について、その第一弾サービスとして「NECネッツエスアイ リモートデスクトップ for LGWAN」の提供を開始すると発表した。新サービスは、庁舎内にある業務端末に接続可能であるほか、各種の情報漏えい対策が施されているといった特長がある。同社は今後、自治体における「消防/防災」や「安全安心」に関わるサービスを提供し、将来的には「自治体基幹システム」に関わるサービス提供も視野に入れて事業に取り組む方針。新サービスを含めたLGWAN-ASPサービス事業関連で23年度に受注100億円を目指すとしている。
■大真空 <6962> 1,596円 +8 円 (+0.5%) 11:30現在
大真空<6962>が小幅続伸。岩井コスモ証券は8日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は1200円から1790円に見直した。同社は水晶デバイスの総合大手。第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比5.8倍の27億6200万円と中間期での最高益を記録した。IoT、5G、WiFi、車載向けなど様々な分野で需要が拡大している。22年3月期の同利益は従来予想の30億円が48億円(前期比2.3倍)に増額修正されたが、同証券では50億円への再増額を見込んでいる。11月1日付で1株を4株とする株式分割を実施したことも好印象としている。
■VIX短先物 <1552> 1,944円 -116 円 (-5.6%) 11:30現在
国際のETF VIX短期先物指数<1552>は3日続落。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。8日の米VIX指数は前日に比べ1.99(9.09%)ポイント安の19.90に下落。警戒ラインと呼ばれる20を11月24日以来、約2週間ぶりに下回った。米ファイザー<PFE>は8日、新型コロナウイルスのワクチンが3回接種でオミクロン株に対しても高い予防効果を持つとの初期調査の結果を発表。オミクロン株に対する過度な警戒感が後退するなか、VIX短先物は下げ基調となっている。
■丹青社 <9743> 824円 -24 円 (-2.8%) 11:30現在
丹青社<9743>が続落。8日の取引終了後、22年1月期第3四半期累計(2~10月)の決算を発表。売上高が424億5300万円(前年同期比21.5%減)、営業利益が9億3800万円(同79.2%減)と大幅な減収減益で着地しており、これが嫌気されているようだ。新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響が引き続き業績下押し要因となった。あわせて、通期の売上高見通しを680億円から620億円(前期比10.4%減)へ引き下げた。営業利益については、収益性重視の事業活動を継続したことや経費が抑制されたことから、20億円(同60.4%減)とする従来予想を据え置いた。
■ファナック <6954> 24,090円 -410 円 (-1.7%) 11:30現在
ファナック<6954>が4日ぶりに反落したほか、SMC<6273>、キーエンス<6861>などFA関連株に売りがかさんでいる。市場では「中国向け売上比率の高い銘柄群は足もと中国リスクが意識されている。日経平均株価がリバウンドに転じるなか、指数寄与度の高いソフトバンクグループ<9984>が中国テック企業への投資を嫌気され鈍い値動きとなっていることが、それを証明している」(中堅証券アナリスト)という声もある。人権侵害問題から米国だけではなく豪州や英国、カナダなど複数の主要国が北京冬季五輪を巡る外交ボイコットを決めるなか、中国との摩擦が激化することへの懸念が株価に影響を与えている。
■アイフリークモバイル <3845> 197円 +50 円 (+34.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
アイフリークモバイル<3845>がストップ高カイ気配。8日の取引終了後、ブロックチェーン関連のコンサルティングやシステム開発を手掛けるHashPort(東京都文京区)との間で、NFTマーケットプレイスの開設とNFT分野での新たな取り組みの開始に関する契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。HashPortの子会社が手掛けるブロックチェーン「Palette(パレット)」やNFTマーケットプレイス構築サービスを活用し、アイフリークグループが運営するクリエイターの創作支援を行うネットワークサービス「CREPOS」と連携したNFTマーケットプレイスの開設を目指す。このほか、両社のノウハウや実績を生かし、新たなNFTコンテンツの開発や事業機会の創出についても検討していく。
■トレードワークス <3997> 1,085円 +150 円 (+16.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
トレードワークス<3997>がストップ高カイ気配。8日の取引終了後、アイエント(東京都渋谷区)と協業し、日本初のオンライン免税ECサービス「Tax Free Online」のシステム提供を開始したと発表しており、これを好感する買いが入っている。「Tax Free Online」は訪日外国人が免税で買い物ができる免税店サイト。両社はウィズコロナ・アフターコロナを見据え、世界の観光需要を取り込む試みとして非接触型免税サービスの準備を進めてきた。アイエントがサービスを運営し、同社は免税ECプラットフォームのシステム開発・システム保守全般を担当するという。
●ストップ高銘柄
アミタホールディングス <2195> 10,150円 +1,500 円 (+17.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース