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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ツルハHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■ツルハHD <3391>  12,090円 (-710円、-5.6%)

 ツルハホールディングス <3391> が6日続落。11月30日の取引終了後に発表した11月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比2.3%減となった。既存店客単価は同1.9%増と引き続き伸長したものの、既存店客数が同4.1%減と落ち込んだことが響いた。なお、全店売上高は同5.2%増だった。

■出前館 <2484>  885円 (-44円、-4.7%)

 出前館 <2484> [JQ]が6日続落。11月30日取引終了後、21年8月期有価証券報告書の提出期限の延長を関東財務局に申請し承認された、と発表したことが嫌気された。同日に予定されていた提出期限は12月28日となる。監査法人から債権債務の残高について誤謬が指摘されており、追加の監査手続きの実施が必要となったため。

■マネフォ <3994>  7,560円 (-260円、-3.3%)

 マネーフォワード <3994> が4日続落。11月30日の取引終了後、21年11月期の連結経常損益が11億7500万円~15億7500万円の赤字(前期は25億3800万円の赤字)になりそうだと発表。前回予想の8億6100万円~12億6100万円の赤字から下方修正となり、これが嫌気された。8月に実施した海外募集による新株発行に伴う株式交付費3億1400万円の計上に加えて、第4四半期に好調な「マネーフォワードクラウド」への広告宣伝費を増やしたことが響いた。あわせて、社内向けAIチャットボットを開発するHiTTOの株式を取得し完全子会社化すると発表している。

■SBG <9984>  5,900円 (-130円、-2.2%)

 ソフトバンクグループ <9984> が4日続落。フシ目の6000円大台を割り込み、5900円前後で売り買いを交錯させた。新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大による世界経済への影響が懸念される一方、前日30日のパウエルFRB議長の上院銀行委員会での議会証言でインフレは一時的との見方を事実上撤回しテーパリングを加速させることを示唆したことから、NYダウやナスダック総合指数などの主要株指数は揃って大幅反落となった。NYダウと比較して相対的に強さを発揮していたナスダック指数だが、目先25日移動平均線から下放れるリスクが意識されている。ソフトバンクGは米国ハイテク株への投資を積極的に行っていることから、含み益減少に対する懸念が株価にネガティブに働く。また、同社が出資する中国電子商取引大手のアリババ集団 <BABA> の株価の下げ止まらない状況で、2017年6月以来約4年半ぶり安値圏に沈んでおり、これも逆風材料となっている。ただ、同社は最大1兆円規模の自社株買いを発表していることもあり、それを見込んで押し目を拾う動きも観測された。

※1日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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