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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 米国市場でパニック的な下落に対するリバウンドみせればセンチメントの改善も


大阪12月限
日経225先物 28220 -570 (-1.97%)
TOPIX先物 1947.5 -41.5 (-2.08%)

 日経225先物(12月限)は570円安の2万8220円で取引を終了。売りが先行したものの、寄り付きは2万8320円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8155円)を上回って始まった。開始直後につけた2万8230円を安値にリバウンドの動きが強まり、前引け直後には一時2万8790円と前日終値と同値水準まで戻した。ただし、後場に入ると日本政府が30日午前0時から外国人の新規入国を停止すると発表したほか、厚生労働省がナミビアに滞在歴があり、28日に成田空港から入国した人が空港検疫で陽性と確認されたと報じられるなか、終盤にかけて2万8170円まで下落幅を広げる場面があり、2万8220円で取引を終えた。

 変異株(オミクロン株)に関連した報道に振らされたほか、グローベックスのNYダウ先物が後場に入り上げ幅を縮めたことも自律反発を狙ったロング筋のクローズにつながったようである。ただし、その後の米株先物はプラス圏で推移しており、週明けの米国市場が週末のパニック的な下落に対してリバウンドの動きをみせてくるようだと、日経225先物のナイトセッションにおいても強い値動きをみせる可能性はあるだろう。

 もっとも、テクニカル面では75日移動平均線が位置する2万8890円水準を上値抵抗線として強弱感が対立しやすい。また、52週線を下回った8月と10月の調整局面では、翌週には明確に同線を上回るなど、支持線として機能していた。積極的にはポジションを傾けづらい需給状況であるが、相場の落ち着きとともに同線を支持線に変えてくるようだと、センチメントは改善をみせそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.49倍と小幅に上昇。一時14.58倍まで上げ幅を広げる場面もあったが、11月に入ってからの14.45倍~14.60倍での推移が継続している。マーケットが落ち着きをみせてくるようであれば、改めてNTロングの動きも意識されてきそうだ。

 手口面では、日経225先物はUBSが1160枚、ABNアムロが1080枚、クレディスイスが1050枚、ソジェンが1000枚、ゴールドマンが580枚程度の売り越しに対して、シティが1760枚、JPモルガンが1490枚、野村が990枚、ドイツが880枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではBofAが1790枚、野村が970枚、クレディスイスが830枚、UBSが650枚程度の売り越しに対して、ソジェンが3340枚、BNPパリバが820枚、モルガンSが680枚、JPモルガンが560枚程度の買い越しだった。

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