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【市況】29日の株式相場見通し=大幅続落、新型コロナ変異株警戒しリスクオフ継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 週明け29日の東京株式市場は、大きく売り優勢に傾きそうだ。前週末に日経平均は747円安と急落、2万9000円台を下回ったが、きょうもリスク回避の売りがかさみ2万8000円大台を割り込む可能性がある。前週末の欧米株市場は軒並み大きく売り込まれ、欧州ではドイツ、フランス、イタリアの主要株指数がいずれも4%を上回る急落となったほか、半日取引となった米国株市場でもNYダウが900ドルを超える下げとなるなど波乱展開となった。南アフリカで発見された新型コロナウイルスの新たな変異株(オミクロン株)に対する警戒感が金融市場に大きく反映されるなか、前週末に続き東京市場でもこの影響を受けることが予想される。リスクオフが強まるなか、WTI原油先物価格が10ドルを超える暴落となったほか、外国為替市場で円が買われる展開で1ドル=113円近辺まで一気に円高が進んでいることも輸出セクター中心に下げを助長する材料となる。

 26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比905ドル04セント安の3万4899ドル34セントと大幅続落。ナスダック総合株価指数は同353.569ポイント安の1万5491.657だった。

 日程面では、きょうは10月の商業動態統計のほか、黒田日銀総裁がパリ・ユーロプラス開催のフォーラムで講演する。海外では、11月の独CPI、10月の米仮契約住宅販売指数、パウエルFRB議長の講演など。

出所:MINKABU PRESS

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