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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 様子見ムードのなか、2万9750円を中心とした保ち合いを想定


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 29720 -10 (-0.03%)
TOPIX先物 2047.0 +1.0 (+0.04%)
シカゴ先物 29720 -10
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 15日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が小幅に下落。11月のニューヨーク連銀製造業景況指数が予想を上回る上昇となったことから買い先行で始まったものの伸び悩み、もみ合う場面が目立った。その後、米長期金利が上昇したことからハイテク株の売りを誘ったほか、主要小売企業の決算を控えるなか様子見ムードが強まった。S&P500業種別指数は公益事業、エネルギー、食品・飲料・タバコが上昇する一方で、自動車・同部品、ヘルスケア機器・サービス、医薬品・バイオテクノロジーが下落。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比10円安の2万9720円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万9730円で始まり、その後は2万9720円~2万9760円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後に一時2万9790円まで上昇する場面も見られたものの買いは続かず、終盤にかけては2万9640円まで売られた。引けにかけて持ち直し、2万9720円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや利食い先行の展開になりそうだ。米国では16日にウォルマート<WMT>など主要な小売企業の決算のほか、10月の小売売上高の発表を控えていることもあり、様子見ムードの強い相場展開だった。そのため、東京市場も手掛かり材料に欠けるなか、こう着感の強い値動きになりそうだ。なお、きょうの午前中に米中首脳会談がオンラインで開催される予定のため、報道内容によっては短期筋の仕掛け的な動きを想定しておきたい。

 VIX指数は16.49と先週末の14.29から小幅に上昇しているものの、25日移動平均線を下回って終えているため、引き続きリスク選好に向かわせやすい。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.53倍で終えており、14.45倍~14.60倍辺りでの保ち合いを継続している。テクニカル面ではNT倍率の上昇が意識されやすいところだが、本日のところは小動きとなりそうであり、スプレッド狙いの動きも限られよう。

 日経225先物はオプション権利行使価格の2万9750円を中心に、上下の権利行使価格である2万9625円~2万9875円辺りでのレンジ推移を想定。

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