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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 パーソルHD、メドピア、シチズン (11日大引け後 発表分)

パーソルHD <日足> 「株探」多機能チャートより

 11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 パーソルHD <2181>   ★非開示だった今期経常は67%増で3期ぶり最高益、14円増配へ
 ◆非開示だった22年3月期の連結経常利益は前期比66.6%増の486億円と3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力の人材派遣は事務派遣領域の稼働者数が増加し、BPO領域では公共案件を中心に受注が伸びる。また、企業の採用需要回復を追い風に人材紹介が拡大するほか、海外事業の収益改善も業績を押し上げる。
  併せて、従来未定としていた今期の年間配当は40円(前期は26円)実施する方針とした。

 ジェイエイシ <2124>   ★今期経常を一転11%増益に上方修正、配当も3円増額
 ◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の50.8億円→57.5億円に13.1%上方修正。従来の2.2%減益予想から一転して10.7%増益見通しとなった。主力の国内人材紹介事業が好調に推移し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の70円→73円(前期は80円)に増額修正した。

 富士山MS <3138> [東証M]  ★今期経常を一転33%増益に上方修正・5期ぶり最高益更新へ
 ◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の3億円→4億3000万円に43.3%上方修正。従来の7.4%減益予想から一転して32.7%増益を見込み、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。子会社が展開する雑誌読み放題向けの電子雑誌取次事業が好調に推移するほか、出版社向けEC支援事業で新規受託店舗を中心に業績が拡大することが要因。マーケティング費用が想定を下回ることも上振れにつながる。

 石原産業 <4028>   ★今期経常を一転43%増益に上方修正、配当も7円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の47億円→85億円に80.9%上方修正。従来の20.9%減益予想から一転して43.0%増益見通しとなった。主力の酸化チタンがアジア地域での販売価格改定浸透で収益が改善するほか、農薬部門では欧米向け殺菌剤など海外販売を中心に伸びる。円安進行もプラスに働く見込みだ。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の18円→25円(前期は18円)に大幅増額修正した。

 大日精 <4116>   ★今期経常を43%上方修正、配当も10円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→86億円に43.3%上方修正。増益率が6.9%増→53.2%増に拡大する見通しとなった。コロナ禍で落ち込んだ車両業界向けコンパウンド・着色剤・ウレタン樹脂や情報・電子業界向け顔料の販売回復が継続することが要因。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の70円→80円(前期は45円)に増額修正した。

 藤コンポ <5121>   ★今期経常を47%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.7倍の24.8億円に急拡大し、従来予想の18億円を上回って着地。産業用資材事業で自動車関連・住宅設備関連の工業用品が回復したほか、半導体や医療関連向け制御機器が大きく伸びた。また、スポーツ用品事業では自社ブランドのゴルフ用カーボンシャフトが国内や北米で好調だった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の30億円→44億円に46.7%上方修正。増益率が92.7%増→2.8倍に拡大し、従来の16期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
  同時に、発行済み株式数の12.82%にあたる300万株または30億円を上限にToSTNeT-3で自社株買いを実施すると発表。

 メドピア <6095>   ★今期経常は39%増で5期連続最高益更新へ
 ◆21年9月期の連結経常利益は前の期比60.4%増の18.1億円に伸びて着地。続く22年9月期も前期比39.1%増の25.2億円に拡大し、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はオンラインニーズが高まるなか、製薬企業向けサービスを中心に高い成長率を維持し、41.2%の大幅増収を見込む。

 コスモス <6772> [東証2]  ★今期経常を一転3倍増益に上方修正、配当も10円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の8000万円→6億円に7.5倍上方修正。従来の60.2%減益予想から一転して3.0倍増益見通しとなった。海外子会社を中心に販売が大幅に増加し、売上高が計画を13.5%も上回ることが寄与。固定費削減や一部製品の値上げ効果に加え、為替差損益が好転することも利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→30円(前期は20円)に大幅増額修正した。

 大泉製 <6618> [東証M]  ★上期経常を2.3倍上方修正
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の1億5500万円の黒字→3億5500万円の黒字(前年同期は5500万円の赤字)に2.3倍上方修正した。半導体不足による顧客の生産減少の影響を一時的に受けたものの、想定を上回る受注状況が継続し、売上高が計画を上回ったことが寄与。生産活動の活発化で工場の操業度が改善したことも利益を押し上げた。

 大真空 <6962>   ★今期経常を72%上方修正・21期ぶり最高益更新へ
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の29億円→50億円に72.4%上方修正。増益率が14.5%増→97.4%増に拡大し、21期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。5Gスマートフォンの普及やテレワークの拡大を背景に、水晶デバイスの旺盛な需要が継続し、通信向けや民生向けを中心に販売が想定より伸びる。円安進行によるプラス効果も利益を押し上げる。

 ギークス <7060>   ★今期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の10億円→12億円に20.0%上方修正。増益率が40.3%増→68.3%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。顧客の強い需要やリモート化の浸透を背景にIT人材事業が好調に推移することに加え、ゲーム事業で新規運用タイトルが増加したことによる利益貢献が上振れの要因となる。

 スター精 <7718>   ★今期経常を21%上方修正
 ◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の61億円→74億円に21.3%上方修正。増益率が2.2倍→2.7倍に拡大する見通しとなった。特機事業でフードデリバリー向けの販売が好調に推移するほか、幅広い業種の市況回復を背景に工作機械事業も伸びる。

 シチズン <7762>   ★今期経常を27%上方修正
 ◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の150億円の黒字→190億円の黒字(前期は41.4億円の赤字)に26.7%上方修正した。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。上期に北米市場で時計のEC販売、実店舗販売がともに拡大したほか、ムーブメント販売も堅調に推移していることが上振れの要因。

 黒田精工 <7726> [東証2]  ★今期経常を55%上方修正、配当も5円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の5億5000万円→8億5000万円に54.5%上方修正。増益率が54.1%増→2.4倍に拡大する見通しとなった。駆動システム関連を中心に半導体製造装置・液晶関連分野向けの受注が拡大し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→25円(前期は10円)に増額修正した。

 乾汽船 <9308>   ★今期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も25円増額
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は58億円の黒字(前年同期は15.2億円の赤字)に浮上して着地。ハンディ船市況の大幅な上昇を背景に、外航海運事業の収益が急拡大したことが寄与。
  併せて、通期の同利益を従来予想の87.6億円→103億円に18.3%上方修正し、従来の14期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の132円→157円(前期は6円)に増額修正した。

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