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【市況】米国株見通し:上げ渋りか、自律反発も引き締め観測が下押し

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(14時40分現在)

S&P500先物      4,644.50(+2.50)
ナスダック100先物  16,010.50(+30.00)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は上昇。ただ、NYダウ先物は20ドル安、NY原油の高値圏推移でインフレが意識され、本日の米株式市場は高安まちまちとなりそうだ。


10日の主要3指数は続落。ナスダックは前日比1%強下げたほか、ダウは200ドル超安で36000ドル付近に失速している。この日発表された消費者物価指数(CPI)は31年ぶりの大幅な伸びを記録し、前日の生産者物価指数(PPI)と合わせインフレ高進が鮮明に。来年にかけても物価は高止まりの可能性から連邦準備制度理事会(FRB)による利上げに思惑が広がり、長期金利が上昇。ハイテク株などへの強い売りが相場の下げを主導した。


本日は上げ渋りか。前日の比較的大きな下げにより、押し目買いで自律反発が見込まれる。7-9月期の企業決算が続くなか、好業績を背景とした買いが相場を支える見通し。また、中国恒大集団が延期されていた利払いを実施したもようで、債務不履行(デフォルト)を今回も回避しやや安心感が広がるだろう。ただ、今晩はベテランズデーで重要イベントは予定されておらず、FRBの引き締めに警戒感が広がりやすい。金利高継続なら指数は下押しされよう。

《TY》

 提供:フィスコ

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