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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 電子材料、日産自、バンナムHD (9日大引け後 発表分)

電子材料 <日足> 「株探」多機能チャートより

 9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 電子材料 <6855>   ★今期経常を57%上方修正・15期ぶり最高益、配当も20円増額
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の30.4億円に急拡大し、従来予想の15億円を上回って着地。メモリーIC向けを中心に半導体体検査用プローブカードの販売が大きく伸びたことが寄与。
  併せて、通期の同利益を従来予想の27億円→42.4億円に57.2%上方修正。増益率が4.9%増→64.9%増に拡大し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→40円(前期は15円)に大幅増額修正した。

 宝HLD <2531>   ★今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の290億円→338億円に16.6%上方修正。増益率が32.2%増→54.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。宝酒造インターナショナルとタカラバイオ <4974> の収益が想定より伸びる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の24円→29円(前期は21円)に増額修正した。

 シンデンハイ <3131> [JQ]  ★今期経常を35%上方修正・4期ぶり最高益、配当も23円増額
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比70.9%増の6.9億円に拡大して着地。半導体の旺盛な需要と価格上昇に加え、利益率の高いシステム製品の販売好調が寄与した。遅延していた家庭用蓄電システム向けバッテリービジネスが再開したことも利益拡大につながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の7.8億円→10.5億円に34.6%上方修正。増益率が11.1%増→49.6%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の80円→103円(前期は75円)に増額修正した。

 ケイアイ不 <3465>   ★今期経常を20%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も15円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の200億円→240億円に20.0%上方修正。増益率が56.5%増→87.8%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。コロナ禍を背景とする持ち家志向の高まりが継続するなか、上期の利益率が想定より上昇したことに加え、ITインフラの活用で生産性が向上したことを反映した。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の230円→245円(前期は139円)に増額修正した。

 オーベクス <3583> [東証2]  ★今期経常を一転75%増益に上方修正
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の3.6億円に急拡大し、従来予想の1億円を上回って着地。テクノ製品事業の売上高が計画を上回ったことが寄与。原価低減や販管費の抑制なども利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の2.1億円→5.8億円に2.8倍上方修正。従来の36.6%減益予想から一転して75.2%増益見通しとなった。

 光ビジネス <3948> [JQ]  ★今期経常を一転2.4倍増益に上方修正、配当も5円増額
 ◆21年12月期第3四半期累計(1-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比2.5倍の9.2億円に急拡大して着地。新型コロナウイルス感染症のワクチン接種業務に関する通知物や予約システムなど自治体案件を中心に伸びた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の3.5億円→11億円に3.1倍上方修正。従来の22.0%減益予想から一転して2.4倍増益見通しとなった。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。保守的な予想を見直した。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の23円→28円(前期は23円)に増額修正した。

 クレハ <4023>   ★今期税引き前を一転10%増益に上方修正
 ◆22年3月期の連結税引き前利益を従来予想の150億円→195億円に30.0%上方修正。従来の15.5%減益予想から一転して9.9%増益見通しとなった。機能製品事業のリチウムイオン電池バインダー向けフッ化ビニリデン樹脂、樹脂製品事業の「NEWクレラップ」の販売が好調に推移することが寄与。高付加価値製品の拡大に加え、販管費の減少も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の170円→185円(前期は170円)に増額修正した。

 コスモHD <5021>   ★今期経常を一転59%増益に上方修正・16期ぶり最高益、配当も20円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の880億円→1550億円に76.1%上方修正。従来の9.6%減益予想から一転して59.2%増益を見込み、一気に16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。原油価格の上昇に伴う在庫評価益の増加や石油開発事業における増収増益、国内石油事業での製品市況改善に伴う業績改善などを反映した。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の80円→100円(前期は80円)に増額修正した。

 ウィルG <6089>   ★今期税引き前を13%上方修正・2期ぶり最高益、配当も9円増額
 ◆22年3月期の連結税引き前利益を従来予想の39.2億円→44.1億円に12.5%上方修正。増益率が3.5%増→16.4%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。海外WORK事業で堅調な人材需要を背景に、人材紹介と人材派遣が想定以上に伸びる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の25円→34円(前期は24円)に大幅増額修正した。

 芝浦機械 <6104>   ★今期経常を73%上方修正
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は23.4億円の黒字(前年同期は7億円の赤字)に浮上し、従来予想の3億円の黒字を上回って着地。主力の成形機事業の収益が急回復したことが寄与。射出成形機のほか、中国の自動車向けダイカストマシンや二次電池向けセパレーターフィルム製造装置などが好調だった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の22億円→38億円に72.7%上方修正。増益率が2.5倍→4.4倍に拡大する見通しとなった。

 旭ダイヤ <6140>   ★今期経常を2.1倍上方修正、配当も4円増額
 ◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の12.9億円の黒字→27.2億円の黒字(前期は3.3億円の赤字)に2.1倍上方修正した。半導体需要の拡大や工作機械の受注増加を背景に、ダイヤモンド工具の販売が想定以上に伸びる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の12円→16円(前期は6円)に大幅増額修正した。

 日産自 <7201>   ★今期最終を3倍上方修正
 ◆22年3月期の連結最終損益を従来予想の600億円の黒字→1800億円の黒字(前期は4486億円の赤字)に3.0倍上方修正した。自動車の需給バランスのタイト化や新車投入によって、販売奨励金の減少が進み収益性が改善していることに加え、販売金融事業の利益が想定を上回ることが要因。半導体不足の影響で販売台数の見通しを下方修正したがこれらのプラス効果で吸収する。

 A&D <7745>   ★今期経常を一転19%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比47.8%増の22.3億円に拡大し、従来予想の12.8億円を上回って着地。医療・健康事業で新型コロナウイルス感染症対策として需要が高まっていることに加え、計測・計量機器事業ではコロナ禍からの回復が想定以上だったことが上振れの要因。円安による収益押し上げ効果に加え、好採算品の拡大やコスト削減も利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の40.2億円→54.1億円に34.6%上方修正。従来の11.9%減益予想から一転して18.5%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  併せて、中期経営計画を修正すると発表。24年3月期の経常利益目標を従来の57.6億円→68.2億円に引き上げた。

 ホロン <7748> [JQ]  ★今期経常を一転15%増益に上方修正
 ◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の4億5500万円→6億7300万円に47.9%上方修正。従来の22.5%減益予想から一転して14.7%増益見通しとなった。海外向け製品販売で検収が想定より早く完了した案件があったほか、次世代機の試験研究が順調に進み支出が想定を下回ることなどが要因。

 バンナムHD <7832>   ★今期経常を一転6%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比35.8%増の641億円に拡大し、従来の460億円を上回って着地。デジタル事業で家庭用ゲームの新作タイトルや既存タイトルのリピート販売が好調だったほか、大人層に向けた商品や玩具周辺商材が人気化したトイホビー事業も上振れに貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の760億円→930億円に22.4%上方修正。従来の13.3%減益予想から一転して6.1%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

 遠藤製作所 <7841> [JQ]  ★今期経常を59%上方修正、配当も3円増額
 ◆21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常損益は13.7億円の黒字(前年同期は0.7億円の赤字)に浮上して着地した。ゴルフ関連市場が好調に推移するなか、生産増強による安定供給でクラブなどの販売が大きく伸びたことが寄与。鍛造事業の受注が昨年のコロナ禍による操業停止などの影響から回復したことも収益拡大に貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の11億円→17.5億円に59.1%上方修正。増益率が17倍→27倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は5月に続き、2回目。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の12円→15円(前期は12円)に増額修正した。

 ヨネックス <7906> [東証2]  ★今期経常を37%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比30倍の43億円に急拡大し、従来予想の31億円を上回って着地。中国のバドミントン、北米のテニスが好調に推移するなか、セールスミックスの改善に加え、国内の緊急事態宣言延長に伴う大会の中止や活動の制限で販管費が減少したことが利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の41億円→56億円に36.6%上方修正。増益率が2.2倍→3.1倍に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の6円→8円(前期は4.5円)に大幅増額修正した。

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