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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 伯東、JT、ニコン (29日大引け後 発表分)

伯東 <日足> 「株探」多機能チャートより

 29日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 伯東 <7433>   ★今期経常を66%上方修正・21期ぶり最高益、配当も60円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の38億円→63億円に65.8%上方修正。増益率が5.5%増→74.9%増に拡大し、21期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。旺盛な半導体需要を追い風に、売上高が計画を10.8%上回ることが寄与。電子部品事業を中心とする利益率の改善も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→120円(前期は60円)に大幅増額修正した。

 住友林業 <1911>   ★今期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の1000億円→1260億円に26.0%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。米国を中心に海外住宅・不動産事業が好調に推移した第3四半期実績までの進捗状況などを反映した。

 幼児活動研 <2152> [JQ]  ★今期経常を11%上方修正・3期ぶり最高益、4円増配へ
 ◆22年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比13倍の6.9億円に急拡大し、従来予想の5.2億円を上回って着地。主力の幼児体育指導関連事業は新型コロナウイルス感染再拡大の影響を受けたものの、対面診断とオンライン指導の両立などが寄与し、クラブ員数が7月に過去最高を更新するなど好調だった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の11.5億円→12.8億円に11.3%上方修正。増益率が48.4%増→65.2%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当は19円(前期は15円)実施する方針とした。

 JT <2914>   ★今期最終を一転6%増益に上方修正、配当も10円増額
 ◆21年12月期の連結最終利益を従来予想の2720億円→3300億円に21.3%上方修正。従来の12.3%減益予想から一転して6.4%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は7月に続き、2回目。海外たばこ事業と医薬事業の収益が想定より伸びるほか、為替の円安進行もプラスに働く。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の130円→140円(前期は154円)に増額修正。配当利回りは6.26%に上昇した。

 イーグランド <3294>   ★今期経常を58%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も11円増額
 ◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の14.4億円→22.7億円に57.6%上方修正。増益率が7.9%増→70.0%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。コロナ禍での中古住宅需要の高まりを背景に、中古住宅再生事業で物件の販売件数が増加するとともに、販売単価も上昇することが上振れの要因。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の58円→69円(前期は39円)に増額修正した。

 イビデン <4062>   ★今期経常を41%上方修正、配当も5円増額
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の357億円に急拡大し、従来予想の180億円を上回って着地。テレワークやオンライン教育の普及を背景に、パッケージ事業でパソコン向けの需要が好調に推移したことに加え、サーバー向けICパッケージ基板の安定量産が継続したことが寄与。自動車市場の回復を受けてセラミック事業の収益が改善したことも利益拡大に貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の450億円→633億円に40.7%上方修正。増益率が10.5%増→55.5%増に拡大する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の35円→40円(前期は35円)に増額修正した。

 TOTO <5332>   ★今期経常を17%上方修正、配当も10円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の445億円→520億円に16.9%上方修正。増益率が7.6%増→25.7%増に拡大する見通しとなった。半導体市場の需要拡大が継続し、セラミック事業の収益が大きく伸びることが寄与。国内、海外ともに上期業績が好調だったグローバル住設事業の拡大も上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→90円(前期は70円)に増額修正した。

 大平金 <5541>   ★今期経常を一転増益に2.1倍上方修正、配当も40円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の21億円→43.2億円に2.1倍上方修正。従来の37.0%減益予想から一転して29.2%増益見通しとなった。ステンレス鋼業界の稼働回復を背景に、ニッケルの販売が想定より伸びるうえ、価格も上昇する。フィリピン持ち分法適用関連会社の投資利益を計上することも利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の15円→55円(前期は20円)に大幅増額修正した。

 住友重 <6302>   ★今期経常を一転15%増益に上方修正、配当も20円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の460億円→570億円に23.9%上方修正。従来の7.2%減益予想から一転して15.0%増益見通しとなった。世界的な設備投資の回復傾向を受けて、量産系機種を中心に需要が増加していることが上振れの要因。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の70円→90円(前期は65円)に増額修正した。

 丸文 <7537>   ★今期経常を50%上方修正
 ◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比117倍の21億円に急拡大し、従来予想の4.6億円を上回って着地。産業機器向けをはじめとした幅広い分野で半導体と電子部品の需要が増加したほか、電子デバイスの組立・検査装置や医用機器の販売も好調だった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の30億円→45億円に50.0%上方修正。増益率が91倍→136倍に拡大する見通しとなった。

 ニコン <7731>   ★今期税引き前を30%上方修正、配当も10円増額
 ◆22年3月期の連結税引き前損益を従来予想の300億円の黒字→390億円の黒字(前期は453億円の赤字)に30.0%上方修正。半導体関連を含む部品調達やコロナ禍による東南アジアでの生産上の制約はあるものの、第3四半期以降も堅調な需要が続く見通し。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→40円(前期は20円)に増額修正した。

 スクロール <8005>   ★今期経常50%上方修正、配当も28.5円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の40億円→60億円に50.0%上方修正。減益率が46.8%減→20.2%減に縮小する見通しとなった。上期において、新型コロナウイルス感染拡大に伴う巣ごもり需要が想定よりも継続したことに加え、収益力強化に向け取り組んでいる原価率の低減やカタログ配布の効率化などの効果も利益を押し上げる。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→48.5円(前期は60円)に大幅増額修正。配当利回りは5.62%に上昇した。

 明和産業 <8103>   ★今期経常を11%上方修正、配当も3円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の27億円→30億円に11.1%上方修正。増益率が50.5%増→67.2%増に拡大する見通しとなった。中国事業が好調に推移しているうえ、一部の事業を除いて回復基調となっていることが要因。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の115円→118円(前期は15円)に増額修正した。配当利回りは14.27%に上昇。

 カドカワ <9468>   ★今期経常を一転16%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の125億円(予想レンジ中値)→167億円に33.6%上方修正。従来の13.0%減益予想から一転して16.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。上期に海外事業や権利許諾の拡大、電子書籍事業の成長を背景に、出版部門の収益が大きく伸びたことを反映した。
  併せて、12月末現在の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表。また、486万2200株(発行済み株式数の6.86%)の自社株を消却するほか、中国テンセントグループと資本業務提携することも明らかにした。

 シャルレ <9885> [東証2]  ★今期経常を2.3倍上方修正
 ◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の6.1億円の黒字→14.2億円の黒字(前期は7.2億円の赤字)に2.3倍上方修正した。主力の女性用インナーの売上回復は遅れるものの、シャワーヘッド「ボリーナ」の販売拡大が補う形で利益を押し上げる。

 王将フード <9936>   ★今期経常を45%上方修正・12期ぶり最高益更新へ
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の79.1億円→114億円に44.9%上方修正。増益率が15.3%増→67.0%増に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。営業効率の向上に加え、自治体からの時短協力金を計上することが利益を押し上げる。

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