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【材料】<動意株・28日>(前引け)=キョウデン、ブロメディア、航空電子

キョウデン <日足> 「株探」多機能チャートより
 キョウデン<6881>=上値追い加速で年初来高値更新。プリント配線基板メーカーで、車載や産業機器向けで旺盛な需要を取り込んでいる。市場が立ち上がる以前から長野工場を拠点に5G対応の電子基板の開発に取り組むなど積極的で、ここにきて5G関連投資拡大に伴う半導体向け需要の伸びを背景に収益を押し上げている。22年3月期営業利益は従来予想から大幅に増額し前期比73%増の41億円と急拡大を予想している。世界的に加速する電気自動車(EV)シフトで需要急増傾向にあるパワー半導体分野でも、業界初のパワー半導体に対応した高放熱高周波基板を開発しており、今後の展開に期待がかかる。

 ブロードメディア<4347>=急伸。一気に年初来高値を更新した。27日の取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表。営業利益を6億円から7億2000万円(前期比50.4%増)へ引き上げており、これを好感した買いが入っているようだ。上期が好調だったことが要因。売上高予想については120億円(同9.2%増)とする従来見通しを据え置いた。なお、同時に発表した上期(4~9月)決算は、売上高59億6700万円(前年同期比12.5%増)、営業利益3億1900万円(同2.2倍)で着地した。あわせて、上限を30万株(発行済み株数の3.90%)、または2億5000万円とする自社株買いの実施を発表した。取得期間は11月1日から2022年1月27日まで。

 日本航空電子工業<6807>=75日線ブレーク。NEC系の産業用を主力とするコネクター大手メーカーで、足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。合理化努力が結実したことで利益率の改善が際立つ。27日取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の155億円から185億円(前期比2.1倍)に30億円も上乗せされる形となり、これが株価を強く刺激する格好となった。テクニカル的には7月中旬以降に下落トレンド入りし、75日線が上値抵抗ラインとなっていたが、きょうはここを大きく上抜いてきたことで、中期波動の上昇転換を印象づけている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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