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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 売り先行ながら2万9000円を挟んだ底堅さが意識される


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 28950 -180 (-0.61%)
TOPIX先物 2009.5 -11.5 (-0.56%)
シカゴ先物 28975 -155
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。予想を上回る主要企業の決算が相次いでおり、買い優勢の展開。また、10月の消費者信頼感指数が予想に反して上昇したことも相場を下支える格好となった。ただし、主力ハイテク企業の決算を見極めたいとの様子見ムードのほか、短期的な過熱感から利益確定売りもみられ、上値の重荷となった。S&P500業種別指数は運輸、半導体・同製造装置、家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で、資本財、食品・生活必需品小売、自動車・同部品が下落。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比155円安の2万8975円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万9130円で始まり、その後は2万9150円を挟んだ保ち合いで推移。米国市場の取引開始後に一時2万9250円まで上げ幅を広げたが、次第に利益確定の売りが優勢となり下落に転じた。2万8940円まで下落した後は2万8940円~2万9040円水準での保ち合いが続き、2万8950円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになろう。国内でも主要企業の決算発表が本格化するなか、ADR市場では日東電工<6988>が買われる一方で、キヤノン<7751>が売られており、決算を受けた市場反応を見極めたいとする動きも意識されそうだ。もっとも、米国ではアルファベット<GOOGL>、マイクロソフト<MSFT>は取引終了後に決算を発表し、時間外取引で上昇しており、安心感につながりそうである。

 また、前日の500円を超える上昇に対する反動は想定内であるため、売り先行ながらも2万9000円を挟んだ底堅さが意識されるほか、5日、25日移動平均線が位置する2万8850円では押し目買いの動きも期待される。

 VIX指数は15.98と前日の15.24から上昇して終えているものの、依然としてボトム圏での推移を続けているためショートは仕掛けづらい状況。NT倍率は先物中心限月で14.41に上昇し、75日線を捉えてきた。同線に跳ね返される可能性は高そうだが、衆院選を控えた政策期待によって突破をみせてくることも考えられよう。

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