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【市況】22日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場はまちまち、インフレ警戒も好決算が下支え

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:米国株式市場はまちまち、インフレ警戒も好決算が下支え

ダウ平均は73.94ドル高の35,677.02ドル、ナスダックは125.50ポイント安の15,090.20で取引を終了した。

中国恒大のドル建て債利払い実施による短期的な破たんリスク後退で安心感が広がり、寄り付き後、上昇。10月PMIの上昇も手伝いダウは日中取引で一時史上最高値を更新した。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が討論会でインフレのリスクに言及すると早期の利上げ観測が強まりダウは下落に転じた。引けにかけては好決算を受けた買いが再燃し、再び上昇し終了。ハイテク株は売られナスダック総合指数は下落した。セクター別では銀行、各種金融が上昇した一方で、メディア・娯楽が下落。

クレジットカード会社のアメリカンエクスプレス(AXP)、玩具メーカーのマテル(MAT)、家電メーカーのワールプール(WHR)は四半期決算が予想を上回る結果となりそれぞれ上昇。一方で、バイオのモデルナ(MRNA)はアナリストの投資判断引き下げが嫌気され下落した。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は昨日引け後に発表した第3四半期決算で携帯端末アップル(AAPL)のプライバシー基準変更による広告収入激減などが影響し1株利益、売上高とも予想を下回り急落。また、代替肉メーカーのビヨンドミート(BYND)は新型コロナ流行の影響や人手不足、カナダの小売り注文の減少などを理由に第3四半期の業績を下方修正したことが影響し大きく売られた。

FRBのパウエル議長は当局がテーパーを開始し、2022年中旬に終了する道のりだと明かにした。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:ドル・円は弱含み、パウエルFRB議長は早期利上げを否定

22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円92銭から113円41銭まで下落し、113円49銭で引けた。パウエルFRB議長が、量的緩和策の段階的な縮小(テーパリング)を開始し、2022年中旬に終了する道のりであることを確認したほか、高インフレが想定以上に長期化するリスクに言及したため、ドル買いが一時強まった。その後、パウエル議長が早期の利上げを否定し、FRBの急速な利上げは景気を停滞させるとの懸念も浮上したことから、長期金利は再び低下し、利回り曲線は平坦化したことから、ドル売りが再燃した。

ユーロ・ドルは1.1656ドルまで上昇後、1.1622ドルまで反落し、1.1643ドルで引けた。ユーロ・円は132円54銭から131円92銭まで下落。ポンド・ドルは1.3794ドルから1.3736ドルまで下落した。欧州連合(EU)は英国との亀裂が深まれば離脱通商協定も撤回すると警告したため、ポンド売りが強まった。ドル・スイスは0.9178フランから0.9151フランまで下落した。


■NY原油:反発、時間外取引で84.22ドルまで上昇

22日のNY原油先物12月限は反発(NYMEX原油12月限終値:83.76 ↑1.26)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+1.26ドルの83.76ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは81.76ドル-84.22ドル。アジア市場で81.76ドルまで売られたが、まもなく反転し、ロンドン市場で83ドル台を回復。ニューヨーク市場の中盤にかけて82.54ドルまで売られたが、需給ひっ迫の思惑は後退せず、通常取引終了後の時間外取引で2014年10月以来の高値となる84.22ドルまで上昇した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 47.57ドル +0.74ドル(+1.58%)
モルガン・スタンレー(MS) 101.80ドル +1.52ドル(+1.52%)
ゴールドマン・サックス(GS)414.32ドル +6.73ドル(+1.65%)
インテル(INTC) 49.46ドル -6.54ドル(-11.68%)
アップル(AAPL) 148.69ドル -0.79ドル(-0.53%)
アルファベット(GOOG) 2772.50ドル -83.11ドル(-2.91%)
フェイスブック(FB) 324.61ドル -17.27ドル(-5.05%)
キャタピラー(CAT) 200.65ドル -0.38ドル(-0.19%)
アルコア(AA) 49.25ドル -0.74ドル(-1.48%)
ウォルマート(WMT) 148.34ドル +1.53ドル(+1.04%)
《ST》

 提供:フィスコ

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