【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アウトソシン、SBI、三菱UFJ
アウトソシン <日足> 「株探」多機能チャートより
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は一時560円高の1万5570円に買われ、中長期波動の判断目安となっている75日移動平均線とのマイナスカイ離をほぼ解消した状況にある。商いも活況で1000億円の売買代金は全市場を通じて断トツ。日経平均株価の動きに連動するように組成されたETFだが、価格変動率は日経平均の2倍に基本設定されておりボラティリティが高い。きょうの東京市場は朝方軟調な地合いだったが、朝方の売り一巡後は先物を絡めて日経平均が噴き上げる形となっており、日経レバもそれに合わせて上値指向を加速させた。中国や香港株市場などが上昇していることから投資家のセントメントが改善し、9月の米雇用統計を無難に通過したこともあって、空売り買い戻しが入る形で全体相場が押し上げられている。
■アウトソーシング <2427> 1,975円 +57 円 (+3.0%) 本日終値
アウトソーシング<2427>が3日続伸。前週末8日の取引終了後、交通誘導警備請負業務や雑踏警備請負業務を展開するアーク警備システム(東京都渋谷区)及びアークミライズ(東京都千代田区)の2社の全株式を取得し子会社化したと発表。アークグループ2社をグループに加えることで、国内警備請負事業のより一層の事業発展だけではなく、サービス系事業の業容拡大による業種分散を通じた業績平準化を図るのが狙い。また、アークグループ2社においても、アウトソシングループの採用力や営業力などの経営資源を活用することにより更なる業容拡大が期待できるとしている。
■SBIホールディングス <8473> 2,800円 +79 円 (+2.9%) 本日終値
SBIホールディングス<8473>が4日続伸。前週末8日の取引終了後、持ち分法適用関連会社の住信SBIネット銀行が同日に東京証券取引所へ上場申請を行ったと発表。なお会社側では、同件について22年3月期連結業績に与える影響はないとしており、今後開示すべき事項が生じた場合は速やかに開示するという。
■マークラインズ <3901> 3,075円 +78 円 (+2.6%) 本日終値
マークラインズ<3901>は3日続伸。前週末8日の取引終了後に発表した9月の「情報プラットフォーム」契約企業数が前月比31社増の4078社と、契約企業数が順調に積み上がっていることが好材料視された。
■BEENOS <3328> 3,040円 +77 円 (+2.6%) 本日終値
BEENOS<3328>が4日続伸。この日正午ごろ、外国人雇用をテクノロジーで支援する子会社BEENOS HR Linkが、ヒューマンホールディングス<2415>傘下で日本語学校などの教育事業を手掛けるヒューマンアカデミーと連携を開始したと発表。今回の連携は、ヒューマンアカデミーが持つ高い日本語教育力と、BEENOS HR Linkが持つテクノロジーと豊富なリレーションを生かし、在日留学生の日本での雇用を促進し、日本の労働人口減少といった社会課題の解決を図るのが狙い。連携の取り組みの第1弾として、ヒューマンアカデミーで学ぶ留学生に対して、「特定技能」に関するオンライン説明会を10月20日より開催予定で、「技術・人文・国際(高度人材)」と「特定技能」の違いや関係性、「特定技能」の活用方法、「Linkus」を使った就職活動などを紹介する。
■平田機工 <6258> 6,800円 +140 円 (+2.1%) 本日終値
平田機工<6258>が続伸。9日付の日本経済新聞朝刊で「台湾積体電路製造(TSMC)とソニーグループが、半導体の新工場を熊本県に共同建設する計画の大枠を固めた」と報じられたことを受けて、熊本県に本社を置く生産設備メーカーで、ソニーグループ<6758>などと取引のある同社に思惑的な買いが向かったようだ。
■三菱UFJ <8306> 663.8円 +13 円 (+2.0%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が高い。米国ではインフレ懸念が高まっており、足もと原油価格の上昇もあって米長期金利の上昇基調が強まっている。前週末は米10年債利回りが終値ベースでフシ目の1.6%台を上回ってきた。これを背景に、前週末の米国株市場ではNYダウなど主要株指数が軟調な動きをみせるなかにあって大手金融株が揃って頑強な値動きを示した。東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや大手生保にとって、運用環境の改善をポジティブ視する買いが優勢となっている。
■アレンザHD <3546> 1,344円 +18 円 (+1.4%) 本日終値
アレンザホールディングス<3546>は続伸。前週末8日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.3%増と2カ月ぶりに前年実績を上回った。客数は同0.7%減(前月は10.4%減)、客単価が同3.0%増(前月は0.1%減)とともに前月から回復していることが寄与した。なお、全店売上高は同3.9%増だった。
■天馬 <7958> 2,775円 +29 円 (+1.1%) 本日終値
天馬<7958>は朝安後にプラス圏浮上。前週末8日の取引終了後、22年3月期上期(4~9月)業績予想の下方修正を発表し、売上高を400億円から389億1600万円(前年同期比11.2%増)へ、営業利益を14億円から9億4500万円(同21.3%増)へ引き下げた。一方で通期見通しは据え置いており、売り一巡後に切り返す展開となっている。上期は、海外で新型コロナウイルス感染症再拡大による取引先の生産ライン停止や電子部品の不足による稼働率低下があり、国内ではハウスウエア合成樹脂製品分野や関連商品において前年同期の反動減の影響が長引いていることなどが響く。通期見通しについては、既に複数の海外拠点で上半期の生産停止に対するリカバリー需要が発生していることなどから、従来予想を据え置くとした。
■NSD <9759> 1,958円 +20 円 (+1.0%) 本日終値
NSD<9759>が3日続伸。この日、タイで新型コロナウイルス感染症対策の支援ツールとして、同社の遠隔健康支援サービス「CAReNA(カレナ)」が活用されたと発表。タイ保健省は7月中旬に無症状や軽症の感染者に自宅療養を要請するプログラム「Home Isolationプログラム」の導入を決定し、公的な保健機関の監督のもとに実施。NSDでは「CAReNA」のアプリを通じて、サムット・サコーン県を中心に複数の病院を運営するビシャイヴェート病院グループと連携し、タイ保健省や地方政府が実施するコロナ感染症対策を支援するとしている。
株探ニュース