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【市況】米国株見通し:戻りの鈍い展開か、買戻し先行も金利高を嫌気

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

(14時40分現在)

S&P500先物      4,363.75(+20.25)
ナスダック100先物  14,836.00(+71.25)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は200ドル高。原油相場は下げ渋り、本日の米株式市場はやや買い先行となりそうだ。


28日の取引で主要3指数は大幅安。ナスダックは3日続落で1カ月半ぶりの安値圏に軟化したほか、5日ぶりにマイナスへ転じたダウは569ドル安と大きく下げ34299ドルで取引を終えた。この日発表された消費者信頼感指数とリッチモンド連銀総勢業指数は低調な内容となり、減速懸念で売り先行。また、10年債利回りの上昇基調でハイテク株売りが鮮明になり、ナスダックを下押しした。債務上限問題への懸念も一段の売りを支援した。


本日は戻りの鈍い展開か。前日のナスダックの下落率は今年3番目の大きさとなり、その反動から自律反発が見込まれる。値ごろ感の生じた銘柄を中心に買戻しが入れば、指数は値を戻す展開となりそうだ。ただ、今晩もパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長をはじめ複数の連銀総裁など当局者によるタカ派的な見解が警戒される。引き続き早期利上げなどに思惑が広がれば長期金利は上昇基調を維持するとみられ、買戻しを抑制する要因となろう。

《TY》

 提供:フィスコ

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