【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ヤーマン、MSOL、日本光電 (14日大引け後 発表分)
ヤーマン <日足> 「株探」多機能チャートより
14日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ヤーマン <6630> ★5-7月期(1Q)経常は86%増益・上期計画を超過
◆22年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比85.7%増の29.5億円に拡大して着地。国内外でECを中心とした通信販売の好調が継続したほか、家電量販店などの店頭販売も回復し、21.5%の大幅増収を達成したことが寄与。
上期計画の29.3億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。なお、高水準な進捗率は第1四半期に投資予定だった広告宣伝などの費用の一部が第2四半期以降にずれ込んだ影響もある。
土屋HD <1840> [東証2] ★今期経常を2.1倍上方修正
◆21年10月期の連結経常損益損益を従来予想の2.8億円の黒字→6億円の黒字(前期は4.3億円の赤字)に2.1倍上方修正した。コロナ禍での生活様式の変化による戸建て住宅への関心の高まりを背景に、住宅事業の受注が想定より伸びる。不動産事業で仲介手数料収入が増加することも利益を押し上げる。
群栄化 <4229> ★今期経常を一転22%増益に上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の23億円→30億円に30.4%上方修正。従来の6.2%減益予想から一転して22.4%増益見通しとなった。電子材料向け樹脂や環境対応向け高機能繊維を中心とした高付加価値製品、自動車関連・工作機械向け樹脂、清涼飲料向け液糖の販売数量が想定より増加することが寄与。
Mマート <4380> [東証M] ★今期経常を21%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年1月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億8600万円→2億2500万円に21.0%上方修正。増益率が4.5%増→26.4%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。営業の効率化やインターネット取引へのニーズが一段と高まり、売上高が好調に推移するなか、販管費の見直しなどで採算が改善することが要因。
リビンT <4445> [東証M] ★今期経常を48%上方修正
◆21年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の5400万円→8000万円に48.1%上方修正。増益率が6.0倍→8.9倍に拡大する見通しとなった。テレビCM効果などで不動産売却・査定の比較サイト「リビンマッチ」への集客や加盟企業数が好調に推移し、不動産査定のマッチング件数が増加することが上振れの要因。
日本光電 <6849> ★上期経常を36%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の110億円→150億円に36.4%上方修正。増益率が33.9%増→82.6%増に拡大し、従来の3期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。上期業績の上方修正は8月に続き、2回目。日本や東南アジアをはじめ新型コロナウイルス感染再拡大の地域で生体情報モニターなどの需要が増加していることに加え、米国で生体情報モニターを中心に販売が好調に推移していることが要因。売上構成の良化も上振れに貢献する。
MSOL <7033> ★11-7月期(3Q累計)経常が42倍増益で着地
◆21年10月期第3四半期累計(20年11月-21年7月)の連結経常利益は前年同期比42倍の5.5億円に急拡大して着地。デジタルトランスフォーメーション(DX)などの社内変革ニーズが拡大するなか、コンサルタントの積極採用を進め、プロジェクトマネジメント支援の稼働工数が増加したことが寄与。
バードマン <7063> [東証M] ★今期経常を3期ぶり最高益に2.1倍上方修正
◆22年6月期の経常損益(非連結)を従来予想の9900万円の黒字→2億0800万円の黒字(前期は2億0800万円の赤字)に2.1倍上方修正し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。エンターテイメント・トランスフォーメーション事業の開始に伴い、ライブ出演やグッズの販売、ファンクラブ会費などの収入が発生し、売上高が計画を32.4%も上回ることが利益を押し上げる。
マクビープラ <7095> [東証M] ★今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年4月期の連結経常利益を従来予想の10億円→10.6億円に6.0%上方修正。増益率が27.4%増→35.0%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。8月に子会社化したAlphaの業績上積みが収益を押し上げる。
川西倉 <9322> ★今期経常を一転42%増益に上方修正、配当も2円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の5.5億円→8.1億円に47.3%上方修正。従来の3.8%減益予想から一転して41.6%増益見通しとなった。国内物流事業で神戸港での港湾運送業務が想定より大きく改善することが寄与。また、輸出入貨物の増加や新規荷主の獲得、海上運賃の高騰などを背景に国際物流事業も伸びる。
業績好調に伴い、今期の上期配当を従来計画の6円→8円(前年同期は9円)に大幅増額した。年間配当は14円(前期は15円)になる。
株探ニュース