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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:出前館、昭電工、東京海上

出前館 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ビジョナル <4194>  6,530円  +670 円 (+11.4%)  11:30現在
 ビジョナル<4194>が寄り付きから大口の買い注文が入り急速に切り返す展開となった。同社はクラウド活用の人材サービス「ビズリーチ」などを展開し、需要開拓が進み好調な業績が続いている。13日取引終了後に発表した21年7月期決算は売上高が前の期比11%増と2ケタ増収を達成、営業利益も同8%増の23億6800万円と成長を確保した。更に、続く22年7月期は売上高が前期比31%増の377億円と急拡大を予想、先行投資コストをこなして営業利益も同13%増の26億7000万円と2ケタの伸びを見込んでいる。これを好感する買いを呼び込む形となった。

■出前館 <2484>  1,948円  +141 円 (+7.8%)  11:30現在
 出前館<2484>が急騰。13日の取引終了後、海外募集による1605万3900株の新株発行と、同じく海外募集による324万株の自己株式の処分、加えてZホールディングス<4689>と韓国ネイバーを割当先とする3938万2500株の第三者割当増資を実施すると発表した。株主価値の希薄化が懸念される一方、今後の事業拡大を期待する見方が強まっているとみられ、同社株に買いが集まっている。発行価格は、9月15日から17日までのいずれかの日に決定する予定。調達資金は合計約800億円で、マーケティング費用やシステム強化・開発資金などに充てる。募集後、LINEなどを含めたZHDグループの出前館株の保有割合は、現在の38.29%から41.99%となる見通し。

■昭和電工 <4004>  2,806円  +172 円 (+6.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 昭和電工<4004>が商いを伴い急伸。株価は一時、前日に比べ8%超高に上昇し、売買代金は全市場で上位となっている。この日、先月23日に発表した公募増資の受渡日を迎えた。発行価格は今月6日に2465円で決まっていたが、株価は一時2800円台まで急伸し、利益確定売りをこなしている。公募が一巡したことから、今後の需給改善期待が台頭しており、売り方の買い戻しも活発化しているようだ。

■ダブル・スコープ <6619>  983円  +58 円 (+6.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 ダブル・スコープ<6619>が急伸。13日の取引終了後、連結子会社の一部株式を譲渡することに伴い、21年12月期第3四半期に関係会社株式売却益として約130億円を特別利益として計上する見込みとなったことを発表しており、これを好感した買いが入っているようだ。株式譲渡代金は、銀行からの借入金の返済や設備投資資金に充てる方針。なお会社側では、今後公表すべき事項が生じた場合には確定次第速やかに知らせるとしている。

■東京海上 <8766>  6,054円  +312 円 (+5.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 東京海上ホールディングス<8766>は3日続伸し年初来高値を更新。13日の取引終了後、上限を750万株(発行済み株数の1.1%)、または300億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。取得期間は9月14日から11月30日までで、機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■プレイド <4165>  3,255円  +155 円 (+5.0%)  11:30現在
 プレイド<4165>が3日続伸している。この日寄り前、タグを1行貼るだけでサイトのあらゆる構成要素をノーコードで更新・評価・改善することができる「KARTE Blocks」正式版の提供を開始すると発表しており、これが好材料視されている。「KARTE Blocks」は、サイトをブロックの集合体と捉え、ブロックごとに更新・評価・改善できる新しいサイト管理システム「BMS(Block Management System)」に基づき、サイトにタグ1行を入れるだけで、サイト運営に関わる更新・評価・改善をノーコードで誰でも簡単に、どこでも自由に行うことができるサービス。既存のサイトを後から自由に編集可能とすることで、あらゆるサイト運営者の手間やコストの解消に貢献するとしている。

■アークランドサカモト <9842>  1,785円  +66 円 (+3.8%)  11:30現在
 アークランドサカモト<9842>が大幅高で3日続伸している。13日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、営業利益を205億円から223億円へ、純利益を172億円から195億円へ上方修正したことが好感されている。売上高は3650億円の従来見通しを据え置いたものの、上期において販管費が計画を下回ったことや、営業外収益に雇用調整助成金及び時短協力金を助成金収入として計上したことなどが要因としている。

■フリュー <6238>  1,732円  +42 円 (+2.5%)  11:30現在
 フリュー<6238>は3日続伸している。13日の取引終了後、NTTドコモ(東京都千代田区)とプリントシール機(以下、プリ機)における5Gと画像認識AIを活用した共同実証実験を実施すると発表しており、これが好感されている。両社は今年2月にも実証実験を行い、5G通信を活用することで、プリ機において従来よりも高画質な画像を遅延なく高速にユーザーへ届けることが可能であることを検証したが、第2弾となる今回は、5GとAI画像認識技術を活用し、高速・大容量・低遅延といった5Gの特徴を生かしつつ、AI画像認識によるプリ機の新たな顧客体験価値提供の可能性を検証するという。将来的にはAIを搭載したプリ機が、ユーザー個人を認識し専用にカスタムしたサービスを提供可能になるなどの可能性を検証するとしている。

■スタジオアリス <2305>  2,387円  +26 円 (+1.1%)  11:30現在
 スタジオアリス<2305>はしっかり。13日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高(単体)が前年同月比8.0%減と3カ月連続で前年実績を下回ったが、前月の同19.4%減から大きく縮小しており、これが好材料視されているようだ。買い上げ単価が全店ベースで同5.4%増となったものの、撮影件数(客数)が同11.3%減と2ケタ減となったことが響いた。なお、8月は1店舗を移転し、1店舗を退店した。

■トヨタ自動車 <7203>  9,896円  +101 円 (+1.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は買い先行で反発に転じている。1万円大台近辺は売り圧力が強く、なかなか大台を維持できない局面が続いているが、国内製造業を代表する企業にしてPBR1.1倍台は指標面から割安感が強い。9月だけでなく、10月も生産台数を削減する計画で、前週末10日に9~10月の世界生産台数を従来比約40万台減らすことを発表、通期の生産台数についても900万台と従来計画から30万台下方修正し、これが株価にネガティブ材料となっている。一方、自動車生産台数を減らすのはサプライチェーンの問題であり、自動車販売需要そのものは旺盛で今後も世界的に高水準が続くことが見込まれるなか、下値では押し目買いニーズが強い。

■フリー <4478>  8,750円  +80 円 (+0.9%)  11:30現在
 フリー<4478>が反発している。13日の取引終了後、愛媛銀行<8541>と、スモールビジネスのIT化推進に向けて業務提携を開始したと発表しており、これが好材料視されている。今回の提携では、フリーの「freee会計」や「freee人事労務」などの導入提案を共同で実施し、顧客の業務効率化や地域のデジタルトランスフォーメーションを推進する。愛媛銀行担当者が顧客に対してIT導入コンサルティングを行い、業務効率化や生産性向上だけではなく、経営の意思決定に必要な情報を見える化することで事業課題の解決に寄与するとしている。

■エフ・シー・シー <7296>  1,610円  +12 円 (+0.8%)  11:30現在
 エフ・シー・シー<7296>が3日続伸している。13日の取引終了後、薪ストーブ・暖房器具の輸入卸販売を手掛けるファイヤーサイド(長野県駒ヶ根市)から、薪ストーブ用触媒を新規に受注したと発表しており、これが好材料視されている。同社は、クラッチの摩擦材製造で培った抄紙技術を応用した排ガス浄化用触媒事業を行っており、今回は新たに薪ストーブ用触媒を開発したという。新製品は、他社の従来品に対して2倍の除去・浄化性能とレアメタル使用量80%減を実現するとともに、耐久性も向上させたとしており、こうした技術が評価され、国内有数の取扱実績を有するファイヤーサイド社からの受注に至ったという。

■ココペリ <4167>  4,030円  +25 円 (+0.6%)  11:30現在
 ココペリ<4167>が3日続伸している。午前10時50分ごろ、岐阜信用金庫(岐阜県岐阜市)と中小企業支援のため提携を開始すると発表しており、これが好材料視されている。岐阜信用金庫が、ココペリの提供する中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」を導入し、中小企業の支援を進めるという。「Big Advance」を導入した金融機関を通じて会員となった地域企業は、プラットフォーム上で全国の企業とビジネスマッチングが可能になり、金融機関や地域の枠を超えて会員同士のつながりを創出できるとしている。

■INPEX <1605>  792円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在
 INPEX<1605>やENEOSホールディングス <5020> が高い。13日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前週末比0.73ドル高の1バレル=70.45ドルに上昇。一時、70.97ドルまで値を上げる場面があった。先月下旬に米南部を襲ったハリケーン「アイダ」によって米メキシコ湾の原油生産に影響が出ていることから、米国への供給不安が台頭している。これに伴う、原油高を受けINPEXなどに買いが流入している。

■MDV <3902>  1,726円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在
 メディカル・データ・ビジョン<3902>はしっかり。13日の取引終了後、上限を20万株(発行済み株数の0.51%)、または3億4500万円とする自社株を14日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感されている。資本効率の向上を通じた株主利益の向上や、M&Aなどの機動的な資本政策の遂行、従業員に対するインセンティブ・プランの活用による人材の確保を図るためとしている。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■フィット <1436>  1,315円  +300 円 (+29.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フィット<1436>がカイ気配スタートで上値追いを加速している。同社は投資家向けコンパクト太陽光発電設備の販売を主力としている。政府主導で再生エネルギー市場に関心が高まるなか、需要は旺盛で足もとの業績は大幅な伸びを示している。13日取引終了後に発表した21年5~7月期の営業利益は1億6700万円(前年同期実績は単独ベースで5700万円)と急拡大した。22年4月期通期見通しの3億円に対する進捗率も第1四半期時点で56%に達していることから、通期見通しの上方修正期待も膨らんでいる。

■Fインタ <7050>  2,192円  +400 円 (+22.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フロンティアインターナショナル<7050>がストップ高の2192円水準でカイ気配となっている。13日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)連結決算が、売上高35億2000万円(前年同期比78.7%増)、営業利益2億5700万円(前年同期1億9400万円の赤字)、最終利益1億7400万円(同1億2700万円の赤字)と黒字転換したことが好感されている。自社配信スタジオであるFスタジオ渋谷を5G化したことなどにより、デジタルによるイベント配信やオンライン案件が大幅に躍進したことや、人材領域の販促キャンペーンなどの受注体制を整備・推進し、収益の確保に努めたことが奏功した。また、国際的スポーツイベント案件などの受注の獲得も寄与した。なお、同社は22年4月期通期業績予想は非開示だが、上期業績予想は売上高98億円(前年同期比47.3%増)、営業利益11億円(同3.7倍)、最終利益7億円(同2.5倍)を見込んでいる。

■ユークス <4334>  478円  +80 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ユークス<4334>はストップ高の478円水準でカイ気配となっている。13日の取引終了後、22年1月期の連結業績予想について、売上高を28億7200万円から33億4100万円(前期比26.1%増)へ、営業利益を1億4300万円から3億5100万円(前期1億7400万円の赤字)へ、純利益を2億6200万円から4億7700万円(同4億1500万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。ゲームソフト分野でプロレスゲームの開発進捗による貢献に加えて、パチンコパチスロ、モバイルコンテンツなど各分野ともに新規案件の獲得が順調に進んでいることが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高17億2600万円(前年同期比71.4%増)、営業損益3億2300万円の黒字(前年同期2億2600万円の赤字)、最終損益4億5600万円の黒字(同3億6800万円の赤字)だった。


●ストップ高銘柄
 サインポスト <3996>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 石井表記 <6336>  1,140円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 東京機械製作所 <6335>  2,135円  -500 円 (-19.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 三ッ星 <5820>  3,400円  -700 円 (-17.1%) ストップ安   11:30現在
 など、2銘柄

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