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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 海外投資家による日本株比率引き上げへの思惑は根強い


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 30430 +100 (+0.32%)
TOPIX先物 2093.0 +7.0 (+0.33%)
シカゴ先物 30420 +90
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 13日の米国市場はNYダウ S&P500が上昇する一方、ナスダックは下落。米下院民主党が増税案を発表し、法人税率がバイデン大統領が提示した水準を下回る内容だったため、増税への不安が和らいだ。NYダウ、S&P500は直近5営業日続落で調整を見せていたこともあり、値頃感からの買いが優勢となった。また、NY原油先物相場が終値ベースで8月上旬以来の70ドルを回復したことも材料視されたようである。S&P500業種別指数はエネルギー、銀行、自動車・同部品が下落する一方で、耐久消費財・アパレル、医薬品・バイオテクノロジー、食品・生活必需品小売が下落。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比90円高の3万0420円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比90円高の3万0420円で始まった後は、一時3万0570円まで上昇する場面がみられた。買い一巡後は軟化し3万0230円まで下落するものの、引けにかけて持ち直し、3万0430円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い優勢の相場展開が見込まれる。米国市場ではNYダウ、S&P500は6営業日ぶりに反発した。NYダウは6月、7月の調整で75日移動平均線を割り込む場面があったが、翌日の大幅上昇で回復していた。今回も先週の下落で割り込んだ75日線を週明けの上昇で回復し上昇トレンドは継続しているため、安心感につながろう。

 昨日の日経225先物は日中の高値で引けた。引き続き政策期待の高まりにより押し目買い意欲が強いほか、海外投資家による日本株比率の引き上げへの思惑は根強い。ナイトセッションで3万0570円まで上昇しているが、配当分を考慮したディスカウント分がマイナス190円程度とされるため、日経平均株価では2月16日につけたザラ場高値3万0714円52銭が射程に入っている。高値更新による達成感が意識される一方で、より海外投資家が日本株比率を引き上げてくる可能性もあるだろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.53倍。75日線が上値抵抗線として意識されるが、週足ベースでは13週線を上回ってきており、日経平均株価の高値更新が意識される局面においては、NTショートの巻き戻しの動きを想定。なお、VIX指数は19.37に低下しているが、25日、75日線を上回っての推移であり、やや慎重姿勢となる。

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