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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱商、HENNGE、旭化成

三菱商 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三菱商事 <8058>  3,540円  +57 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱商事<8058>が全般軟調地合いのなか7連騰で連日の年初来高値更新と強さをみせている。21年4~6月期は大手商社の業績回復スピードに注目が集まったが、同社は同期間に税引き前利益が前年同期比4.4倍と急拡大した。原油をはじめ資源価格の上昇が収益に反映されている。配当利回りも3.8%弱と高く、インカムゲイン狙いの機関投資家の買いも誘導しているもようだ。また、前日はWTI原油先物価格が95セント高の1バレル=69ドル30セントと急反発したことも追い風となっている。

■HENNGE <4475>  5,650円  +90 円 (+1.6%)  本日終値
 HENNGE<4475>が続伸。岩井コスモ証券は8日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は8000円に設定した。同社は、企業が利用する様々なクラウドサービスのID管理を行うクラウドセキュリティーサービス「HENNGE One」を展開するソフトウェアサービス企業。クラウドサービスの利用増加により同社サービスへの需要は拡大している。21年9月期は、マーケティング関連の先行投資負担で連結営業利益は前の期比42.4%減の3億1000万円の見通し。ただ、同証券では22年9月期は先行投資の回収局面に入ることから今期予想比2.3倍の7億円を見込んでいる。

■旭化成 <3407>  1,204.5円  +16 円 (+1.4%)  本日終値
 旭化成<3407>が5日続伸。SMBC日興証券は8日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1550円から1650円に引き上げた。ヘルスケア事業での成長性の高さを評価しているほか、リチウムイオン2次電池(LiB)用セパレーター及び医療機器の専業メーカーに対して、同社のバリュエーション指標は著しく低い、とみている。同証券では、22年3月期の連結営業利益予想を2000億円から2130億円(会社予想1900億円)、23年3月期の同利益は2120億円から2220億円へ増額修正している。

■ウェルスナビ <7342>  3,795円  +15 円 (+0.4%)  本日終値
 ウェルスナビ<7342>はしっかり。SBI証券が8日付で投資判断「買い」を継続し、目標株価を3900円から5000円へ引き上げた。会社側では7日、ロボアドバイザー「WealthNavi」の預り資産が9月6日時点で5500億円に達したと発表したが、同証券では増加が予想を大きく上回る速さで推移していると評価。背景には、運用者数の増加、運用パフォーマンスの好調さがあると指摘している。更に同証券では、今年に入って他の金融機関のNISA口座に投資した人は来年にならないとウェルスナビのおまかせNISAで投資できない。また、他の金融機関にNISA口座があり、今年に入って投資をしていない人は9月末までにおまかせNISAに申し込まないと今年の投資はできないといった制限があるため、おまかせNISAの大きな貢献は来年度からとなると見込み、22年12月期の営業利益予想を14億9400万円から19億7700万円へ、23年12月期を同41億6900万円から53億8500万円へ引き上げている。

■コロワイド <7616>  1,737円  -76 円 (-4.2%)  本日終値
 コロワイド<7616>が続落。この日、8月24日に発表した公募・売り出しの受渡日を迎えた。発行・売り出し価格は今月1日に1682円で決まった。株価は1700円台で推移していることから、公募・売り出しに応じた投資家は利益が乗っている格好であり、利益確定売りが膨らんだ様子だ。

■ハウテレビジョン <7064>  2,450円  +400 円 (+19.5%)  本日終値
 ハウテレビジョン<7064>が急騰。8日の取引終了後、第2四半期累計(2~7月)単独決算を発表しており、売上高5億6000万円(前年同期比26.6%増)、営業損益300万円の赤字(前年同期4200万円の赤字)、最終損益600万円の赤字(同5100万円の赤字)となり、営業赤字幅が縮小したことが好感された。新卒学生をターゲットとしたキャリアプラットフォーム「外資就活ドットコム」、第2新卒市場を中心に若手ハイクラス層をターゲットとしたリクルーティング・プラットフォーム「Liiga」がともに高成長を継続し、成長投資に伴う負担を吸収して6四半期ぶりに営業黒字を確保した。なお、22年1月期通期業績予想は、売上高13億100万円(前期比49.9%増)、営業利益1000万円(前期2億1500万円の赤字)、最終利益200万円(同2億3500万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■ミライアル <4238>  1,715円  +257 円 (+17.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ミライアル<4238>は急反発し年初来高値を更新した。8日の取引終了後、非開示としていた22年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結業績予想について、売上高81億7500万円(前年同期比11.3%増)、営業利益10億9000万円(同82.3%増)、純利益8億2000万円(同2.3%増)を見込むとしたことが好感された。プラスチック成形事業で通信機器の需要拡大が継続することに加えて、工場稼働率の向上や高機能樹脂製品の拡販などに取り組むことで収益拡大を図る。なお、同時に発表した第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高52億7600万円(前年同期比11.6%増)、営業利益6億9900万円(同60.7%増)、純利益5億4800万円(同21.0%減)だった。

■IMV <7760>  630円  +65 円 (+11.5%) 一時ストップ高   本日終値
 IMV<7760>が全般地合い悪に抗して急動意。世界的な電気自動車(EV)シフトが加速するなか、EVの基幹部品であるリチウムイオン電池など車載用2次電池の需要拡大が急となっている。トヨタ自動車<7203>が電動車向け車載電池の開発に2030年までに1兆5000億円を投資する方針を表明していることで、改めて同市場の成長性が意識された。そのなか同社は燃料電池やEV用リチウムイオン電池の性能試験を手掛けていることから、関連有力株として頭角を現してきた。

■アピリッツ <4174>  2,700円  +255 円 (+10.4%)  本日終値
 アピリッツ<4174>が大幅に3日続伸。同社は8日、22年のサービス開始に向けて「式姫Project」の完全新作ゲームとなるティザーサイトを公開したと発表。「式姫Project」は、11年に開発した「式姫草子」から始まる和風RPGシリーズの総称。今後、新作ゲームの世界観やキャラクターに関する情報を順次公開するとしている。

■東邦金属 <5781>  1,200円  +92 円 (+8.3%) 一時ストップ高   本日終値
 東邦金属<5781>が急反発。高市早苗前総務相が8日、自民党総裁選への出馬を正式に表明。エネルギー政策として小型核融合炉を国家プロジェクトとして支援する方針を打ち出したことを受けて、核融合科学研究所と共同研究を行い、昨年9月にはプラズマを利用した異種金属接合技術を新たに開発したと発表した同社に思惑的な買いが流入しているようだ。

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