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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万8000円固めから75日線突破待ちに


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 28100 -80 (-0.28%)
TOPIX先物 1958.0 -6.5 (-0.33%)
シカゴ先物 28070 -110
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 31日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。8月のシカゴ購買部協会景気指数や消費者信頼感指数が予想を下回り、新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)の感染拡大による景気の回復鈍化が懸念され、利益確定の売りが優勢となった。また、月末とあって、持ち高調整の売りも出やすかったようだ。ただし、緩和的な金融環境が続くとの見方から売り込む流れとはならず、下げ幅は限られた。S&P500業種別指数は不動産、消費者サービス、小売が上昇する一方で、耐久消費財・アパレル、半導体・同製造装置、エネルギーが下落。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比110円安の2万8070円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万8160円で始まり、米国市場の取引開始時には2万8010円まで下落する場面がみられた。ただし、引けにかけては下げ渋り、2万8050円~2万8150円で保ち合い、2万8100円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、利食い先行で始まろう。ただし、昨日の大幅な上昇に対する反動安は想定されたことであり、売り一巡後の底堅さが意識されそうだ。また、米国市場の下落も、月末による持ち高調整が予想されていたほか、足元での強い値動きに対する利食いも意識されていたため、嫌気する向きは限られよう。

 日経225先物は2万7500円~2万8000円のレンジを突破したことにより、2万8000円~2万8500円のレンジが意識されてくる。そのため、まずは2万8000円を固める動きを見せてくるかが注目されよう。下値については衆院選を巡って内閣改造を検討するなど政策期待が高まる状況であるため、売りは仕掛けづらいところ。上値については直近戻り高値の2万8260円のほか、同水準に位置する75日移動平均線が心理的な抵抗線となるため、この水準を捉えてくるようだと、ショートカバーの動きが強まりそうだ。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.22倍に低下した後に切り返し、14.34倍で終えた。これまで上値を抑えられていた25日線(14.34倍)を捉えてきたことで、この抵抗線をクリアしてくるか注目されよう。明確に上放れるようだと、NTショートの巻き戻しが強まる可能性がありそうだ。なお、VIX指数は16.48に上昇したものの、ボトム圏での推移であり、リスク選好は変わらない。

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