【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、朝安も海運株や鉄鋼株が上昇を牽引 (8月31日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27690.77
高値 28158.95(14:42)
安値 27602.21(09:05)
大引け 28089.54(前日比 +300.25 、 +1.08% )
売買高 12億3524万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆0137億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、朝方安く始まったものの後場に急浮上
2.前日の米株市場はナスダック最高値もNYダウは軟調な展開
3.月末安アノマリーを1年ぶりに覆し、後場は先物主導の上昇へ
4.海運株や鉄鋼株が上昇し全体を牽引、内需株への売りが目立つ
5.値上がりと値下がり銘柄数が拮抗、売買代金3兆円乗せと活況
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比55ドル安と小幅に反落した。米長期金利低下を受けハイテク株は買われたが、景気敏感株を中心に利益確定売りが膨らんだ。
東京市場では、朝方に日経平均株価が安く始まったものの、その後は下げ渋り後場はプラス圏で次第高の展開となった。
31日の東京市場は、朝方はリスク回避の売り圧力が強かった。前日の米国株市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合指数が上昇し過去最高値を更新したが、NYダウは小幅反落するなど高安まちまちの展開。日本国内では新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感や政局不安がくすぶるなか、8月最終売買日ということで「月末安アノマリー」も意識され、上値を積極的に買う動きに乏しかった。しかし、寄り後は押し目買いで底堅さを発揮、後場に入ると日経平均は先物を絡め上げ足を強めた。引き続き、海運や鉄鋼など市況関連株を物色する動きが健在で全体相場を牽引。一方、空運や陸運など新型コロナの影響を受けやすい内需セクターに売りが目立った。なお、商いは活況を呈し、東証1部の売買代金は3兆円台に乗せた。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が小幅ながらプラス圏で引けた。また、売買代金2位のレーザーテック<6920>が大幅高に買われ上場来高値更新。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も出来高を膨らませ高い。ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、日本製鉄<5401>など鉄鋼株が買われ、リクルートホールディングス<6098>も上昇した。関西スーパーマーケット<9919>が急騰、ダイコク電機<6430>はストップ高。インプレスホールディングス<9479>が物色人気、トプコン<7732>も高い。
半面、日立製作所<6501>が軟調、JR東海<9022>、JR東日本<9020>など電鉄株も値を下げた。日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など空運株も冴えない。大東建託<1878>が大幅安、オルトプラス<3672>の下げも目立った。名村造船所<7014>、コーエーテクモホールディングス<3635>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、テルモ <4543> 、エムスリー <2413> 、ファナック <6954> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約127円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、ネクソン <3659> 、京王 <9008> 、小田急 <9007> 、電通グループ <4324> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約17円。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)精密機器、(4)サービス業、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)陸運業、(3)電気・ガス業、(4)鉱業、(5)保険業。
■個別材料株
△DyDo <2590>
特別損失なくなり22年1月期上期純利益36%増。
△トビラシステ <4441>
「広告非表示アプリ開発企業を買収」との報道。
△JMDC <4483> [東証M]
AIによる薬局の在庫適正化が実用段階と発表。
△JTOWER <4485> [東証M]
東京都交通局と5G試行整備などに関する協定締結。
△弁護士COM <6027> [東証M]
電子契約ツールのシェア首位を獲得と発表。
△東京機 <6335>
子会社保有の固定資産譲渡で特別利益計上。
△ダイコク電 <6430>
上期業績及び中間配当の上方修正と株主優待制度再開。
△りたりこ <7366>
9月末を基準日として1→2に株式分割。
△インプレス <9479>
メディアドゥ <3678> とPOD書籍出版分野での業務提携に向け協議開始。
△関西スーパ <9919>
H2Oリテイ <8242> 傘下2社と経営統合へ。
▼ネクソン <3659>
中国のゲーム規制強化を嫌気。
▼第一生命HD <8750>
米長期金利低下で金融株安が波及。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)関西スーパ <9919> 、(2)ダイコク電 <6430> 、(3)GセブンHD <7508> 、(4)インプレス <9479> 、(5)乾汽船 <9308> 、(6)トプコン <7732> 、(7)りたりこ <7366> 、(8)東京機 <6335> 、(9)メドピア <6095> 、(10)スノーピーク <7816> 。
値下がり率上位10傑は(1)大東建 <1878> 、(2)オルトP <3672> 、(3)福井コン <9790> 、(4)内田洋 <8057> 、(5)Gキッズ <6189> 、(6)アゴーラHG <9704> 、(7)名村造 <7014> 、(8)京王 <9008> 、(9)コーテクHD <3635> 、(10)日証金 <8511> 。
【大引け】
日経平均は前日比300.25円(1.08%)高の2万8089.54円。TOPIXは前日比10.56(0.54%)高の1960.70。出来高は概算で12億3524万株。東証1部の値上がり銘柄数は1047、値下がり銘柄数は1017となった。日経ジャスダック平均は3984.59円(20.48円高)。
[2021年8月31日]
株探ニュース