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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):弁護士COM、JTOWER、レーザーテク

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■関西スーパーマーケット <9919>  1,538円  +218 円 (+16.5%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 関西スーパーマーケット<9919>が急騰。きょう朝方、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>子会社のイズミヤ、阪急オアシスの2社と株式交換の方式により経営統合すると発表。これに伴い、H2Oリテイの関西スーパ株持ち分は現在の10.66%から58.00%となり、関西スーパはH2Oリテイの連結子会社となる見込み。同株式交換の効力発生日は12月1日の予定。あわせて、関西スーパは来年2月をメドに持ち株会社体制に移行する。

■弁護士ドットコム <6027>  6,950円  +560 円 (+8.8%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が大幅高で3日続伸。30日の取引終了後、富士キメラ総研(東京都中央区)が刊行した市場調査レポート「ソフトウェアビジネス新市場2021年版」で、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」が、有償プランでの導入企業数となる市場占有率(数量)で電子契約ツールのシェア首位を獲得したと発表。

■LITALICO <7366>  5,550円  +420 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 LITALICO<7366>が大幅高で3日続伸。30日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株へ株式分割すると発表。1株当たりの投資金額を引き下げて株式の流動性を図ることが目的という。効力発生日は10月1日。

■JTOWER <4485>  9,130円  +670 円 (+7.9%)  本日終値
 JTOWER<4485>が大幅に4日続伸。同社は30日、東京都交通局と都営地下鉄大江戸線の都庁前駅構内における第5世代移動通信システム(5G)の試行整備、検証などに関する協定を締結したと発表。この事業は、東京都交通局が大江戸線都庁前駅構内でアンテナなどの必要機器の整備、検証などを行う協力事業者の募集を行っていたもので、同社が当該協力事業者に選定。同社は、インフラシェアリング(共用設備)を活用した5G電波環境の整備、検証、運用を担い、東京都が推進するデジタル化に貢献するとしている。なお、地下鉄構内でのインフラシェアリングによる5G電波環境整備は国内初の試みとなるという。

■中山製鋼所 <5408>  505円  +36 円 (+7.7%) 一時ストップ高   本日終値
 中山製鋼所<5408>の上げ足に勢いがついている。きょうは一時ストップ高に買われる人気で500円台に乗せ、3カ月半ぶりに年初来高値を更新した。鋼板や棒鋼、コイル製品など鉄鋼メーカーの老舗で熱延技術に強みを持っているが、独自技術で製造するNFG(微細粒熱延鋼板)はスーパーメタルとして注目度が高い。22年3月期は営業利益倍増で増配も計画するが、PBRが0.3倍台前半と解散価値の3分の1水準にあることで、依然として割安感が強く意識されている。過去に特定資金の攻勢に伴う大相場を経験し、1990年2月に修正後株価で2万2400円という最高値をつけたことでも知られる。

■DyDo <2590>  5,620円  +310 円 (+5.8%)  本日終値
 ダイドーグループホールディングス<2590>が大幅反発。30日の取引終了後、22年1月期上期(1月21日~7月20日)の決算を発表し、純利益は17億7100万円(前年同期比36.1%増)だった。前年同期に投資有価証券評価損や新型コロナウイルス感染症の影響による特別損失を計上した反動で大幅な最終増益となり、これが好感されたようだ。売上高は799億2200万円(同2.8%増)、営業利益は27億4300万円(同1.2%減)だった。自販機設置台数の増加を背景に販売が伸びたほか、サプリメントなどの通信販売が大きく伸長したことから増収を確保した。一方、営業利益は広告・販促費や自販機にかかる減価償却費など販管費が増加したことが響いた。

■JMDC <4483>  7,540円  +380 円 (+5.3%)  本日終値
 JMDC<4483>が大幅高で3日続伸し年初来高値を更新。この日寄り前に、子会社ユニケソフトウェアリサーチが人工知能(AI)を活用した保険薬局の在庫適正化サービスの実用化にあたり、複数の薬局チェーンにおける効果検証に着手すると発表。ユニケが開発した需要予測サービスは、複数の薬局の在庫データを元に検証を行った結果、欠品回数、発注・納入回数、毎月末の在庫金額を削減できることを確認しており、今回の効果検証では特定の病院やクリニックの処方箋を集中的に受けるタイプや不特定多数の医療機関の処方箋を受け付けるタイプなどさまざまな特性を持つ保険薬局でその効果を検証するという。ユニケではこのAI需要予測による発注数量の自動抽出に加え、指定した日付で発注を行う予約機能、AI需要予測のなかから薬剤師に発注数の判断を仰ぐ医薬品のリスト化機能などを今秋、「在庫適正化サービス」として提供する予定という。

■レーザーテック <6920>  24,070円  +1,200 円 (+5.3%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が7日続伸と気を吐いている。前日の米国株市場では米長期金利低下を背景に半導体などのハイテク系グロース株に買いが目立ち、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は続伸し3446.441まで上昇、今月初旬につけた過去最高値3436.895を上回り過去最高値を約3週間ぶりに更新した。これを受けて東京市場でも関連株には追い風が意識される。ただ、ここ戻り足をみせていた銘柄が多く、きょうは全体地合い悪もあって利益確定売りに押される銘柄も目立つ。

■フリー <4478>  8,920円  +420 円 (+4.9%)  本日終値
 フリー<4478>、JMDC<4483>、JTOWER<4485>、弁護士ドットコム<6027>などマザーズに上場する時価総額上位の銘柄に買いが目立つ展開でマザーズ指数を押し上げている。ここにきてマザーズ市場の個人投資家の評価損益率が改善傾向を強めている。マザーズ指数は7月から8月中旬にかけて調整色を強め、一部個人投資家の追い証回避目的の投げを誘う場面もあったが、8月18日に大陽線をつけて目先底入れを明示。以降は陽線の連続で戻り足を強めている。5日・25日移動平均線がゴールデンクロスを示現し、マザーズ指数自体も75日移動平均線との下方カイ離を埋める形でトレンド転換を印象づけている。

■USENHD <9418>  3,085円  +141 円 (+4.8%)  本日終値
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が大幅続伸。正午ごろ、新生銀行<8303>と共同出資した金融サービス会社USEN-NEXT フィナンシャルが、アプラス(東京都千代田区)と共同し、USEN-NEXTグループの顧客に向けた事業性融資「USEN-NEXT データ・レンディング」の提供を9月1日に開始すると発表。同商品は、決算書や確定申告書など従来の財務諸表だけに依存した与信審査ではなく、POSレジ、会計ソフト、銀行口座取引情報などを審査の対象として加え、特にUSEN-NEXTグループが提供するタブレット型POSレジ「Uレジ」を利用している顧客の売上情報を活用したトランザクションデータ・レンディング。当面はこうしたトランザクションデータを金利設定などに活用し、将来的には与信審査に活用していく予定としている。

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