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【市況】東京株式(大引け)=300円高、商い膨らみ2万8000円台を回復

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 31日の東京株式市場は朝方に日経平均株価が安く始まったものの、その後は下げ渋り後場はプラス圏で次第高の展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比300円25銭高の2万8089円54銭と続伸。東証1部の売買高概算は12億3524万株、売買代金概算は3兆137億円。値上がり銘柄数は1047、対して値下がり銘柄数は1017、変わらずは125銘柄だった。

 きょうの東京市場は、朝方はリスク回避の売り圧力が強かった。前日の米国株市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合指数が上昇し過去最高値を更新したが、NYダウは小幅反落するなど高安まちまちの展開。日本国内では新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感や政局不安がくすぶるなか、8月最終売買日ということで「月末安アノマリー」も意識され、上値を積極的に買う動きに乏しかった。しかし、寄り後は押し目買いで底堅さを発揮、後場に入ると日経平均は先物を絡め上げ足を強めた。引き続き、海運や鉄鋼など市況関連株を物色する動きが健在で全体相場を牽引。一方、空運や陸運など新型コロナの影響を受けやすい内需セクターに売りが目立った。なお、商いは活況を呈し、全体売買代金は3兆円台に乗せた。

 個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が小幅ながらプラス圏で引けた。また、売買代金2位のレーザーテック<6920>が大幅高に買われ上場来高値更新。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も出来高を膨らませ高い。ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、日本製鉄<5401>など鉄鋼株が買われ、リクルートホールディングス<6098>も上昇した。関西スーパーマーケット<9919>が急騰、ダイコク電機<6430>はストップ高。インプレスホールディングス<9479>が物色人気、トプコン<7732>も高い。

 半面、日立製作所<6501>が軟調、JR東海<9022>、JR東日本<9020>など電鉄株も値を下げた。日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など空運株も冴えない。大東建託<1878>が大幅安、オルトプラス<3672>の下げも目立った。名村造船所<7014>、コーエーテクモホールディングス<3635>なども下落した。

出所:MINKABU PRESS

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