【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:HENNGE、フロンテオ、塩野義
フロンテオ <日足> 「株探」多機能チャートより
HENNGE<4475>が反発している。この日の寄り前、サーバー管理不要のクラウド型メール配信サービス「Customers Mail Cloud」が、アドビ(東京都品川区)のエンゲージメント・マーケテイング・アプリケーション「Adobe Marketo Engage」と連携したと発表しており、これが好感されている。「Adobe Marketo Engage」は全世界で5000社以上の企業に導入されているエンゲージメント・マーケテイング・アプリケーションで、相手に応じた適切な対話を通じて顧客との関係を構築するマーケティングオートメーション機能を提供。一方、「Customers Mail Cloud」は、顧客ごとに専用のメール配信基盤を構築・提供しており、今回の連携により、利便性向上による利用者層の拡大が期待されている。
■FRONTEO <2158> 1,497円 +84 円 (+5.9%) 11:30現在
27日に発表した「機密情報セキュリティ指針の共同研究」が買い材料。
デジタル安全保障の基盤となる機密情報の取り扱い/共有に関するセキュリティガイドライン策定に向けて戦略アドバイザーの手塚悟氏と共同研究を開始。
■塩野義製薬 <4507> 7,167円 +377 円 (+5.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
塩野義製薬<4507>が反発している。24日の取引終了後、開発中の新型コロナウイルス感染症予防ワクチン「S-268019」の新製剤を用いた国内第1/2相臨床試験の進捗状況を発表。全被験者60例への初回投与が完了し、初回投与3日後までに生じた副反応がいずれも軽度または中等度で、安全性上の懸念は確認されなかったとしていることが好感されている。
■TDCソフト <4687> 1,382円 +34 円 (+2.5%) 11:30現在
TDCソフト<4687>が大幅高で3連騰と気を吐いている。DX関連株人気に乗り一時62円高の1410円まで買われ、今月11日につけた1370円を払拭し2週間ぶりに上場来高値を更新。同社は金融系ソフトに強みを持つ独立系システムインテグレーターだが、クラウド対応で強みを持ち、次世代のアジャイル系案件の獲得が急増するなか収益成長トレンドに乗っている。今年6月には最先端ビジネスアプリケーションを提供するリックソフト(東京都千代田区)とエンタープライズアジャイル分野で業務提携し、同分野での展開力を強めている。
■サイボウズ <4776> 2,403円 +48 円 (+2.0%) 11:30現在
サイボウズ<4776>は4日続伸。24日の取引終了後に発表した7月度の月次連結業績で、営業利益が前年同月比19.0%増と4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。なお、1月からの累計では17億3900万円(前年同期比8.5%減)だった。
■INPEX <1605> 750円 +14 円 (+1.9%) 11:30現在
INPEX<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が買い優勢の展開となっている。8月に入ってから急速に水準を切り下げていた原油価格が目先上昇に転じてきた。24日のWTI原油先物価格は連日の急伸となり、終値ベースでは1ドル90セント高の1バレル=67ドル54セントと大幅高。直近2営業日合計で5ドル40セントも上昇しており、これを背景に米国株市場ではシェブロン<CVX>やエクソンモービル<XOM>などのエネルギーセクターに買いが集まった。東京市場でもこの流れに乗って関連株は上値指向となっている。
■大紀アルミニウム工業所 <5702> 1,382円 +25 円 (+1.8%) 11:30現在
大紀アルミニウム工業所<5702>や日本軽金属ホールディングス<5703>、UACJ<5741>などアルミ関連が高い。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「ダイキン工業は2024年度までに、主力のエアコンに使う銅を世界で現在の年9万トンから半減させる」と報じられており、なかで「アルミニウムで代替しコスト増を抑える」とあることから、アルミ需要増加の思惑が働いているようだ。記事によると、銅の国際価格が上昇していることを受けて、他社に先行してアルミニウムで代替しコスト増を抑えるという。23年度までに国内で使用量を半減させることを目指し、熱交換器には価格が3分の1~5分の1のアルミの採用を増やすとしている。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,287円 +108 円 (+1.8%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>が続伸。株価は5月中旬の急落を境に一貫して下値を切り下げる展開となり、今週明け23日には一時6000円大台を下回り年初来安値を更新したが、足もとではリバウンド狙いの買いに厚みが加わってきた。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が4日続伸し過去最高値を更新、米ハイテク企業へ積極的に投資しているソフトバンクGにとっては含み益の拡大につながる。ただ、株式需給面では信用買い残が高水準で、戻り売り圧力の強さも意識されやすい。前日は朝高後に次第に伸び悩む展開となっており、きょうの取引時間中の値動きが注目される。
■日本製鉄 <5401> 2,005.5円 +33 円 (+1.7%) 11:30現在
日本製鉄<5401>が3日続伸で2000円台を回復したほか、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、神戸製鋼所<5406>なども上値指向で鉄鋼株への物色人気が目立つ状況にある。前日に続き景気敏感株物色の流れに乗り、鉄鋼セクターは業種別騰落率でも値上がり上位3傑に食い込んでいる。トヨタ自動車<7203>が自動車部品会社に卸す鋼材の値上げに動くことが報じられるなか、鉄鋼各社の収益メリットが意識されているもようだ。PER、PBRともに割安圏にある銘柄が多いことも買い安心感につながっている。
■コニシ <4956> 1,714円 +10 円 (+0.6%) 11:30現在
コニシ<4956>は小幅反発している。24日の取引終了後、保有する東京都墨田区の賃貸用不動産を譲渡すると発表。これに伴い23年3月期第2四半期連結業績で、固定資産売却益71億7600万円を特別利益として計上するとしたことから、将来の業績への貢献に期待が高まっているようだ。経営資源の有効活用および資産効率向上が目的としている。
■コロワイド <7616> 1,876円 -222 円 (-10.6%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
コロワイド<7616>が急反落。24日の取引終了後、1000万株の公募増資と60万株の株式売り出し、オーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限159万株の第三者割当増資を実施すると発表しており、1株利益の希薄化や需給悪化を懸念した売りが出ているようだ。発行価格は9月1日から7日までのいずれかの日に決定する予定で、調達資金約218億円は新規出店や業態転換などに関連する設備投資資金などに当てるという。
■ニトリホールディングス <9843> 20,160円 -655 円 (-3.2%) 11:30現在
ニトリホールディングス<9843>が続落している。24日の取引終了後に発表した8月度(7月21日~8月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比18.5%減と4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。テレビCM効果などで寝具寝装品や収納整理用品が計画に対して順調に推移したものの、前年8月度は、在宅勤務需要の継続により売り上げが大幅増となった反動があったほか、全国的な大雨などの自然災害や緊急事態宣言・まん延防止等重点措置なども響いた。なお、全店売上高は同16.6%減だった。
■内田洋行 <8057> 5,330円 -120 円 (-2.2%) 11:30現在
内田洋行<8057>が年初来高値を更新している。24日の取引終了後、集計中の21年7月期の連結業績について、売上高が2800億円から2900億円(前の期比44.8%増)へ、営業利益が90億円から102億円(同40.8%増)へ、純利益が54億円から61億円(同74.8%増)へ上振れて着地したようだと発表したことを材料視した買いが入った。ただ、買い一巡後は値を消す展開となっている。第4四半期も民間市場の需要回復が進み、情報関連事業分野、オフィス関連事業分野ともに想定以上に推移したことが要因。また、コロナ対応の補正予算の文部科学省GIGAスクール構想案件は概ね終了したものの、一部が第4四半期に計上されたことも寄与した。
■オプトラン <6235> 2,162円 -40 円 (-1.8%) 11:30現在
オプトラン<6235>は反落している。24日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を381億円から303億円(前期比19.2%減)へ、営業利益を90億円から68億円(同21.2%減)へ、純利益を70億円から56億円(同17.6%減)へ下方修正したことが嫌気されている。世界的な半導体不足や新型コロナウイルスの蔓延などにより、顧客の設備投資需要が想定を下回り、装置売上高が計画を下振れる見通しであることが要因としている。
■ケイブ <3760> 1,064円 +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
ケイブ<3760>に買い人気集中。同社はオンラインゲーム運営やライブ配信事業などを手掛けるが、24日取引終了後、同社の台湾子会社がデジタルコンテンツビジネスにおける海外企業などとの業務提携を支援する新規事業を開始することを発表した。また、同子会社が開発しているライブ配信アプリのリリース時期が22年1月に決定したことも併せて発表しており、これが投資資金の食指を動かした。同社株は7月中旬以降大幅な調整を強いられ、今月20日に872円で年初来安値をつけて間もない状況にあったが、目先底入れ反転の動きを鮮明としている。
●ストップ高銘柄
太洋物産 <9941> 941円 +150 円 (+19.0%) ストップ高 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース