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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

NFCHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■NFCHD <7169>  1,751円 (-60円、-3.3%)

 NFCホールディングス <7169> [JQ]が大幅安。光通信 <9435> が前週末20日の取引終了後、子会社の総合生活サービスを通じてNFCHDに対しTOBを実施すると発表しており、TOB価格の1750円を意識した値動きとなったようだ。このTOBは、SBIホールディングス <8473> とそのグループ会社が保有するNFCHD株(合計の所有割合21.59%)の取得を目的としたもの。買い付け予定数は444万6208株(下限382万2000株、上限設定なし)で、買い付け期間は8月23日から9月17日まで。TOB成立後も上場は維持される方針。

■富士急 <9010>  4,310円 (-135円、-3.0%)

 東証1部の下落率6位。富士急行 <9010> が大幅反落。グループの富士急ハイランドが20日、アトラクション「ド・ドドンパ」で20年12月から21年8月までの間に4件の負傷報告があったと発表。同社からの報告を受けて山梨県や国が施設の立ち入り調査を行ったことがネガティブ視された。なお、「ド・ドドンパ」は8月12日から運行を停止している。

■IRジャパン <6035>  11,760円 (-190円、-1.6%)

 アイ・アールジャパンホールディングス <6035> が反落。前週末20日の取引終了後、SMBC信託銀行(東京都千代田区)と証券代行業務に関する業務提携契約を締結したと発表した。ただ、前週末にこの件に関する事前の報道を受けて株価が上昇していたことから、既に織り込み済みで反応は限定的となった。12月下旬をメドにSMBC信託銀行は証券代行業務へ参入するとともに、IRジャパンはSMBC信託銀行が受託した証券代行業務についての事務受託を行う。会社側では、法人顧客の株主名簿管理業務や株主総会関連の事務手続き・支援などにおいて、顧客のニーズに応える付加価値の高い証券代行サービスを提供していくとしている。

■SBG <9984>  6,086円 (-66円、-1.1%)

 ソフトバンクグループ <9984> が3日続落。一時6000円大台を割り込む場面があった。同社株が5000円台をつけたのは昨年9月以来約11ヵ月ぶりとなる。23日は全体相場に先物主導の買い戻しが入り、インデックス買いの浮揚力が働きやすい局面にありながら上値の重さが際立った。引き続き米中摩擦や中国のネット企業への規制強化の動きが同社の業績に影響を与えるものとして懸念されている。また、直近では同社の傘下にある英半導体設計大手アームの米エヌビディア <NVDA> による買収の件で、英当局が懸念を表明したことが伝わっており、売却が思うように進まないとの思惑が悪材料視された。株式需給面では信用買い残が1800万株まで膨れ上がっていることが、戻り売り圧力につながった。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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