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【材料】ターゲットが決算受け下落 パンデミック特需の鈍化の可能性示唆=米国株個別

 ディスカウントストアのターゲット<TGT>が下落。取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表しており、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高も予想を上回った。下期の見通しについては、既存店売上高が1桁台後半の伸びを見込んでいる。従来は1桁台の黒字だった。また、同社の取締役会は新たに150億ドルの自社株買いプログラムを承認した。

 同社のCEOは声明で「われわれのチームと運用モデルは、環境の変化にシームレスに適応でき、下半期以降に卓越したパフォーマンスを提供できる好位置にある」と述べた。

 ただ、株価は冴えない反応を示している。今回の決算で売上高の伸び鈍化が確認され、パンデミックによる消費者需要の高まりが鈍化している可能性を示唆した。既存店売上高は8.9%増と予想を上回ったものの、利益は1年前の半分以下となった。 一方、利益率も低下しており、eコマースの収益は1年前にほぼ3倍に拡大した後、今回は10%の増加に留まっている。

 また、市場の一部からは、前日のウォルマート<WMT>と比較すると見劣りする内容との声も出ていた。

(4-6月・第2四半期)
・既存店売上高:8.9%(予想:8.2%)
  デジタル販売:9.9%
・1株利益(調整後):3.64ドル(予想:3.48ドル)
・売上高:251.6億ドル(予想:245.1億ドル)
・粗利益率(調整後):30.4%(予想:30.5%)
・販管費:48.5億ドル(予想:48.9億ドル)
・営業利益率:9.8%(予想:9.1%)
・EBITDA(調整後):31.1億ドル(予想:30.4億ドル)
・デジタル販売シェア:17%

(NY時間09:46)
ターゲット<TGT> 249.72(-4.93 -1.94%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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