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【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日ぶりに反発、リバウンド狙いの買いが優勢 (8月18日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27418.08
高値  27671.57(12:30)
安値  27347.77(09:24)
大引け 27585.91(前日比 +161.44 、 +0.59% )

売買高  9億4654万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1808億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は5日ぶりに反発、目先リバウンド狙いの買いが優勢に
 2.米株市場では主要株指数が下落したもののアジア株上昇が追い風
 3.緊急事態宣言の対象地域拡大や期限延長を受け上値も重い展開に
 4.日経平均2万7000円台後半では戻り売り圧力が強く上げ幅を縮小
 5.急騰していた海運が利食われる一方、水産、医薬品など買われる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比282ドル安と6日ぶりに反落した。米7月小売売上高が市場予想を下回り、景気鈍化への警戒感が強まり、小売り株や景気敏感株を中心に売りが優勢となった。

 東京市場では、目先リバウンド狙いの買いが優勢となり日経平均株価は切り返しに転じた。ただ、2万7000円台後半では売りが厚く伸び悩んだ。

 前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が総じて軟調な展開をみせたが、東京市場では日経平均が前日まで4日続落し、この間に650円近い下げをみせていたこともあって、自律反発狙いの買いが入った。朝方はマイナス圏に沈む場面もあったが、その後は次第高の展開に。中国株や香港株などアジア株が総じて強い動きを示したことも市場のセンチメント改善に寄与した。ただ、国内での新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念も拭えず、緊急事態宣言の対象地域拡大や期限延長が及ぼす経済活動への影響を警戒して積極的に上値を買い進む動きはみられなかった。業種別ではこれまで物色人気が集中していた海運株が利食われる一方、水産株や医薬品株などのディフェンシブストックに買いが優勢となった。値上がり銘柄数は全体の66%を占めた。

 個別では、レーザーテック<6920>が上昇、ソフトバンクグループ<9984>も小幅ながら6日ぶりに反発に転じた。ソニーグループ<6758>、富士フイルムホールディングス<4901>も買いが優勢だったほか、リクルートホールディングス<6098>も値を上げた。エフオン<9514>、ダブル・スコープ<6619>が値を飛ばし、日医工<4541>が大幅高に買われた。日本通信<9424>も物色人気化した。GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>も活況高となった。
 半面、売買代金トップの日本郵船<9101>や、商船三井<9104>など海運株が利益確定の売りに安くなり、東京エレクトロン<8035>も軟調。資生堂<4911>も売りに押された。楽天グループ<4755>の下げも目立つ。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も値を下げた。三菱製鋼<5632>が大幅安、アトラエ<6194>も売り込まれた。国際紙パルプ商事<9274>、ジェイリース<7187>も下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、エムスリー <2413> 、テルモ <4543> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約78円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、コナミHD <9766> 、資生堂 <4911> 、楽天グループ <4755> 、ネクソン <3659> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約24円。

 東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)その他金融業、(3)繊維製品、(4)空運業、(5)建設業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)不動産業、(4)倉庫運輸関連、(5)機械。

■個別材料株

△フロンテオ <2158> [東証M]
 京大と「不正・コンプラ違反検出DX」で共同研究。
△ホットマン <3190> [JQ]
 新規事業として「シャトレーゼ事業」を開始。
△スタメン <4019> [東証M]
 東証が18日付で貸借銘柄に選定。
△日医工 <4541>
 メディパル <7459> と資本・業務提携。
△ベイカレント <6532>
 企業のDXニーズ取り込み業績大変貌。
△ログリー <6579> [東証M]
 5万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△きずなHD <7086> [東証M]
 7月売上高は24%増。
△ライフネット <7157> [東証M]
 大和証券が投資判断を引き上げ。
△ヒマラヤ <7514>
 21年8月期配当予想を増額修正。
△エフオン <9514>
 一部報道のような事実はないとあらためて公表。

▼エコモット <3987> [東証M]
 21年8月期見通し下方修正。
▼OBC <4733>
 株式売り出しによる需給悪化を警戒。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619> 、(2)エフオン <9514> 、(3)日医工 <4541> 、(4)マーケットE <3135> 、(5)日本通信 <9424> 、(6)GMO-GS <3788> 、(7)アセンテック <3565> 、(8)グレイス <6541> 、(9)オークネット <3964> 、(10)ファイバーG <9450> 。
 値下がり率上位10傑は(1)菱製鋼 <5632> 、(2)宇徳 <9358> 、(3)アトラエ <6194> 、(4)乾汽船 <9308> 、(5)東海運 <9380> 、(6)飯野海 <9119> 、(7)国際紙パルプ <9274> 、(8)ジェイリース <7187> 、(9)楽天グループ <4755> 、(10)ユナイテド海 <9110> 。

【大引け】

 日経平均は前日比161.44円(0.59%)高の2万7585.91円。TOPIXは前日比8.34(0.44%)高の1923.97。出来高は概算で9億4654万株。東証1部の値上がり銘柄数は1435、値下がり銘柄数は659となった。日経ジャスダック平均は3904.27円(11.89円高)。

[2021年8月18日]


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