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【特集】横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (8)株価に業績は織り込まれているのか、チャートで判定しよう【1】

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 新型コロナウイルスの感染拡大で1年延期された東京オリンピックが始まりました。日本の株式市場はオリンピック開幕に合わせて4連休となったこともあり、様々な競技を自宅で観戦している個人投資家も多いかもしれません。

 日経平均株価は2021年2月16日に3万0714円の高値をつけて以降、2万8300円前後でいったん下げ止まりの動きをみせていました。3月18日には3万0485円まで上昇しましたが、2月の高値を更新することはできずに反落、5月には2万8300円前後の下値支持ラインを割り込んでしまいました。以降はじりじりと高値を切り下げる調整が続いており、現在は2万7500円を挟んでもみ合って推移しています。現時点では天井打ちのパターンの1つであるダブルトップを形成したチャート形状になっています。

 日経平均株価が3万円超だった時からみればおよそ10%程度の下落幅にすぎないため、市場には暴落の悲壮感はありません。しかし、体感される地合いとしては、指数以上に個別銘柄の株価が削られる状況に、苦境を強いられている個人投資家の方も多いのではないかと想像されます。特に個別企業の決算内容を見ると、「コロナ禍の中でも好業績なのに、なぜこんなに売られるの?」などと納得のいかない思いを抱いている人も多いかもしれません。

 株価は実際の景気に先行して動く景気先行指数です。そのため、業績が今後良好そうだと判断されれば、株価は買われて値上がりします。反対に、業績が今後低迷しそうと判断されれば、株価は売られて値下がりします。たとえば、2021年7月から発表が本格化している決算は、4-6月期の業績の結果を開示しているにすぎません。つまり、通期業績予想などの修正を伴わなければ、決算発表で明らかになる業績は過去のものでしかなく、多くの場合、すでに株価に織り込まれてしまった業績でしかないのです。

 では、株価に業績が織り込まれているのか、それともまだ織り込まれていないのかは、どのように判断したらよいのでしょうか?

 判断する方法は2つあります。1つ目は、業績に対して他の投資家がどう評価したのかを株価の動き、つまり株価チャートから判断する方法、そして2つ目は、業績推移から理論的に妥当とみられる株価を計算する方法です。

 そこで今回は、業績が株価に織り込まれているのか、それとも織り込まれていないのかを株価チャートを使って判断する、1つ目の方法について解説していきます。



 



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