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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):新光電工、Jストリーム、ファナック

新光電工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■システナ <2317>  2,024円  -178 円 (-8.1%)  本日終値
 29日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は7%減益で着地」が嫌気された。
 システナ <2317> が7月29日大引け後(16:00)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比7.0%減の17億円に減り、通期計画の80億円に対する進捗率は21.3%となり、5年平均の21.2%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒システナの詳しい業績推移表を見る

■日本瓦斯 <8174>  1,729円  -140 円 (-7.5%)  本日終値
 29日に決算を発表。「上期経常を3%下方修正、通期も減額」が嫌気された。
 日本瓦斯 <8174> が7月29日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比32.2%減の25.7億円に落ち込んだ。併せて、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の29億円→28億円(前年同期は39.2億円)に3.4%下方修正し、減益率が26.1%減→28.7%減に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒日本瓦斯の詳しい業績推移表を見る

■新光電気工業 <6967>  3,700円  -280 円 (-7.0%)  本日終値
 新光電気工業<6967>が反落。29日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2273億円から2420億円(前期比28.7%増)へ、営業利益を334億円から406億円(同74.0%増)へ、純利益を233億円から269億円(同49.3%増)へ上方修正したが、材料出尽くし感から売られたようだ。第1四半期において、パソコンやサーバー向けにフリップチップタイプパッケージの売り上げが大きく増加するとともに、自動車市場の回復などを背景にリードフレームが大幅な増収となり、また、旺盛な半導体需要に支えられて半導体製造装置向けセラミック静電チャックの売り上げが増加するなどしたことが要因。また、第2四半期も引き続き好調な市場環境が継続することが見込まれるほか、為替相場が想定に比べて円安基調で推移していることなども寄与する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高580億6600万円(前年同期比36.9%増)、営業利益139億200万円(同3.7倍)、純利益100億8400万円(同3.1倍)だった。

■Jストリーム <4308>  2,995円  -220 円 (-6.8%)  本日終値
 Jストリーム<4308>は反落。29日の取引終了後、22年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表し、売上高は31億7000万円(前年同期比37.4%増)、営業利益5億6300万円(同2.3倍)だった。あわせて、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表し、これを受けて朝方は高く寄り付いたものの、その後は利益確定売りが優勢となった。4~6月期は、医薬業界向けのライブ配信やライブイベントに関連する売り上げが順調に推移したほか、その他の業界においても動画による情報共有などに関するニーズが高まり売り上げが増加した。

■JCRファーマ <4552>  3,085円  -205 円 (-6.2%)  本日終値
 JCRファーマ<4552>は大幅安。29日の取引終了後、22年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表。売上高は98億1300万円(前年同期比89.4%増)、純利益は15億3200万円(同99.8%増)と好調だったものの、全体相場の地合いの悪さも重なり利益確定売りに押された。主力製品の販売数量の増加や、3月から英アストラゼネカADR<AZN>製の新型コロナワクチン原液の販売を開始したことなどが寄与した。同ワクチン原液の売上高は、36億7100万円だった。なおきょう昼ごろ、厚生労働省がアストラゼネカ製の新型コロナワクチンに関し、40歳以上を対象に公的接種に用いる方針を決めたことが複数のメディアを通じて伝わっている。

■ファナック <6954>  24,380円  -1,615 円 (-6.2%)  本日終値
 ファナック<6954>は大幅反落。29日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を6571億円から7276億円(前期比32.0%増)へ、営業利益を1484億円から1944億円(同72.8%増)へ、純利益を1205億円から1560億円(同65.9%増)へ上方修正したが、材料出尽くし感から売られたようだ。FA(ファクトリーオートメーション)、ロボット、ロボマシンの各分野で、旺盛な需要が見込まれることが上方修正の要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高1852億9300万円(前年同期比69.6%増)、営業利益520億7000万円(同4.7倍)、純利益402億9500万円(同4.4倍)だった。

■芝浦機械 <6104>  2,594円  -35 円 (-1.3%)  本日終値
 芝浦機械<6104>は反落。29日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高255億9800万円(前年同期比26.4%増)、営業利益4億2200万円(同10.7倍)、最終損益1億200万円の赤字(前年同期5億円の赤字)と大幅営業増益となったが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。国内やインド、中国向け射出成形機の販売が増加したほか、中国の二次電池向けシート・フィルム製造装置などが好調だった。また、中国向け工作機械も伸長した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高1060億円(前期比14.4%増)、営業利益27億円(同7.1倍)、最終利益10億円(前期28億9800万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■神鋼商事 <8075>  2,958円  +500 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 神鋼商事<8075>がストップ高に買われ、年初来高値を一気に更新。午後1時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を4080億円から4830億円へ、営業利益を51億円から78億円(前期比75.1%増)へ、純利益を30億円から51億円(同2.3倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各50円の年100円を予定していた配当予想を中間・期末各85円の年170円に引き上げたことが好感された。上期において、自動車業界や半導体業界向けの取り扱いが好調であり、また原材料価格も高値推移するなどの好条件に支えられていることに加えて、中国・米国を中心とした海外子会社の業績が順調に推移する見込みであることが要因という。また、販管費も想定より大幅に縮小する見込みとしている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高1139億4400万円、営業利益20億8300万円(同3.7倍)、純利益17億9600万円(同28.5倍)だった。なお、会計基準の変更に伴い売上高の前期及び前年同期との比較はない。

■高砂鐵工 <5458>  779円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値
 高砂鐵工<5458>が後場急伸して一時、ストップ高の779円に買われた。午後2時ごろ、未定としていた22年3月期の業績予想を発表しており、売上高103億円(前期比18.0%増)、営業利益4億4000万円(同7.3倍)、最終利益3億7000万円(同2.8倍)と大幅増益を見込むことが好感された。主要ユーザーである自動車部品向けにおいて、新型コロナウイルス感染拡大の影響により低迷していた受注数量が前年下期から回復しており、第2四半期以降も継続すると見込まれることが牽引する。また、引き続き市場開拓による売り上げの拡大とコスト低減などの収益改善策に取り組んでいることも奏功する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高26億800万円(前年同期比42.3%増)、営業利益1億4500万円(前年同期8200万円の赤字)、最終利益1億4700万円(同9000万円の赤字)だった。

■菊水電子工業 <6912>  1,052円  +101 円 (+10.6%) 一時ストップ高   本日終値
 菊水電子工業<6912>が続急騰して一時ストップ高の1101円に買われ、18年8月以来の高値となった。29日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を84億円から90億円へ、営業利益を5億円から7億4000万円へ、純利益を3億6000万円から5億4000万円へ上方修正したことが好感された。重点市場である航空宇宙、電池、自動車のCASE、サーバー・ICT関連、半導体市場、5G関連市場などの需要がグローバルで回復が進んでいることが要因。特に、グリーンエネルギー政策により需要が拡大している米国や、自動車のEV化加速とインフラ需要旺盛な中国を中心に海外売上高が大きく伸長していることが寄与するとしている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高22億1400万円、営業利益2億6300万円、純利益1億9800万円だった。なお、会計基準変更のため、前期及び前年同期との比較はない。

●ストップ高銘柄
 京極運輸商事 <9073>  852円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 グローバルウェイ <3936>  3,105円  +502 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 オンキヨーH <6628>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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