【市況】【↓】日経平均 大引け| 急反落、新型コロナ感染拡大を警戒し売り優勢 (7月30日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27677.89
高値 27699.35(09:00)
安値 27272.49(14:19)
大引け 27283.59(前日比 -498.83 、 -1.80% )
売買高 12億3671万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆8469億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は前日比489円安と急反落、1月初旬以来の安値に
2.米国のテーパリング観測の後退から前日のNYダウは上昇
3.東京市場は新型コロナウイルス感染拡大を警戒し軟調展開
4.香港ハンセン指数の急落など警戒、月末安アノマリーは継続
5.ファナックや富士通、アンリツなどへの売りが優勢で急落
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比153ドル高と3日ぶりに反発した。堅調な企業業績に加え、米低金利政策の長期化の観測から景気敏感株などが買われた。
東京市場では、日経平均株価は急反落。新型コロナウイルス感染拡大に対する警戒感が高まるなか、日経平均は1月6日以来の安値圏に売られた。
前日の米株式市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を経てテーパリング(量的緩和縮小)に対する警戒感が後退したことが引き続き好感され、NYダウとナスダック指数は上昇した。ただ、東京市場は値を下げてスタートし、後場にかけ下げ幅を拡大し一時500円を超す下落となった。感染力の高い新型コロナの変異株(デルタ株)の感染拡大を受け、埼玉、千葉、神奈川の首都圏3県と大阪府に対して緊急事態宣言を発令する見通しとなったことが警戒された。また、海外では香港ハンセン指数が大幅安となったことなどが警戒された。月末の下落は11ヵ月連続と月末安のアノマリー(経験則)は継続した。
個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やレーザーテック<6920>、ファーストリテイリング<9983>が安く、村田製作所<6981>やトヨタ自動車<7203>、ソニーグループ<6758>が値を下げた。ファナック<6954>や富士通<6702>、アンリツ<6754>が急落した。サイバーエージェント<4751>や東京エレクトロン<8035>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売られた。
半面、キーエンス<6861>やルネサスエレクトロニクス<6723>が高く、日本郵船<9101>や商船三井<9104>が急伸した。デンソー<6902>やエムスリー<2413>が買われ、TOWA<6315>やZOZO<3092>が値を飛ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はデンソー <6902> 、オムロン <6645> 、商船三井 <9104> 、エムスリー <2413> 、郵船 <9101> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約21円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、SBG <9984> 、アステラス <4503> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約174円。
東証33業種のうち上昇は海運業、ゴム製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉱業、(2)金属製品、(3)小売業、(4)輸送用機器、(5)鉄鋼。一方、下落率の大きかった5業種は(1)医薬品、(2)その他製品、(3)情報・通信業、(4)その他金融業、(5)建設業。
■個別材料株
△トーメンデバ <2737>
4-6月期営業益2.9倍。
△ZOZO <3092>
第1四半期21%営業増益。
△邦チタ <5727>
第2四半期業績予想を上方修正。
△TOWA <6315>
22年3月期業績予想を上方修正。
△菊水電子 <6912> [JQ]
22年3月期業績予想を上方修正。
△神鋼商 <8075>
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△愛知銀 <8527>
22年3月期見通し上方修正と増配を発表。
△商船三井 <9104>
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△NCS&A <9709> [東証2]
第1四半期営業利益2.0倍。
△セキド <9878> [東証2]
4-6月期営業益の高進捗を評価。
▼プロパテDB <4389> [東証M]
4-6月期(1Q)経常は51%減益で着地。
▼千代建 <6366> [東証2]
今期最終損益は140億円の赤字転落。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)神鋼商 <8075> 、(2)TOWA <6315> 、(3)トーメンデバ <2737> 、(4)愛知銀 <8527> 、(5)商船三井 <9104> 、(6)デクセリ <4980> 、(7)ZOZO <3092> 、(8)サンワテク <8137> 、(9)郵船 <9101> 、(10)日本コンセプ <9386> 。
値下がり率上位10傑は(1)東京機 <6335> 、(2)ブルドック <2804> 、(3)日華化学 <4463> 、(4)大日本住友 <4506> 、(5)インフォコム <4348> 、(6)山洋電 <6516> 、(7)ジェイテクト <6473> 、(8)アンリツ <6754> 、(9)富士通 <6702> 、(10)アステラス <4503> 。
【大引け】
日経平均は前日比498.83円(1.80%)安の2万7283.59円。TOPIXは前日比26.35(1.37%)安の1901.08。出来高は概算で12億3671万株。東証1部の値上がり銘柄数は275、値下がり銘柄数は1875となった。日経ジャスダック平均は3953.15円(26.65円安)。
[2021年7月30日]
株探ニュース