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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり急反落、新型コロナ感染拡大加速を懸念 (7月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27674.99
高値  27809.86(10:06)
安値  27466.99(14:23)
大引け 27581.66(前日比 -388.56 、 -1.39% )

売買高  10億3788万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆2055億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は388円安で4日ぶり急反落、一時500円あまり下げる場面も
 2.国内における新型コロナ感染拡大が加速、経済活動への影響を懸念視
 3.中国政府によるネット企業への規制強化の動きも嫌気され売りを助長
 4.取引時間中にアジア株が軟調な動きとなったことでセンチメント悪化
 5.後場寄り売り圧力強まり一段安、ソフトバンクGが大幅安に売られる

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは85ドル安と6日ぶりに反落した。中国企業の下落が警戒されたほか、米大手ハイテク企業の決算発表やFOMCの結果発表を前に、積極的に買いを入れる動きは控えられた。

 東京市場では、リスク回避の売り圧力が高まり日経平均株価は急反落となり、下げ幅は一時500円を上回る場面もあった。

 28日の東京市場は、国内での新型コロナ感染者数の拡大に歯止めがかからないことや、中国政府によるネット企業への規制強化の動きなどが嫌気され、投資家心理が大きくリスクオフに傾いた。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要株指数が揃って反落したが、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の下げがきつく、東京市場もその影響を受けている。取引時間中はアジア市場が総じて軟調な動きとなったこともセンチメントを悪化させた。東証1部全体の77%の銘柄が下落したが、ハイテク系のグロース株が中心で、業種別では鉄鋼や石油、紙パ、電力ガスといったバリュー株セクターに買いが入り、33業種中7業種が上昇した。後場は売り圧力が強まったものの引け際に下げ渋った。

 個別では、売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>が大幅安に売り込まれ、売買代金2位のレーザーテック<6920>も1000円超の下落。ファーストリテイリング<9983>、任天堂<7974>、SUMCO<3436>など売買代金上位の銘柄の下げが目立っている。日本電産<6594>、エムスリー<2413>なども下値を探った。また、中小型株でもダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が値下がり率トップに売られたほか、タツタ電線<5809>、アマノ<6436>なども急落した。共立印刷<7838>も反落した。
 半面、ソニーグループ<6758>がしっかり、三菱自動車工業<7211>、シマノ<7309>などが大きく買われた。日産自動車<7201>、日本製鉄<5401>、コマツ<6301>も上昇した。サカイオーベックス<3408>はストップ高で買い物を残し、低位株ではダイトウボウ<3202>が急騰、東京機械製作所<6335>もストップ高。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、ソニーG <6758> 、日清粉G <2002> 、コマツ <6301> 、ホンダ <7267> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約15円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約230円。

 東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)石油石炭製品、(3)パルプ・紙、(4)電気・ガス業、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)金属製品、(2)情報・通信業、(3)サービス業、(4)空運業、(5)その他製品。

■個別材料株

△日清粉G <2002>
 22年3月期業績予想を上方修正。
△ピックルス <2925>
 1→2の株式分割と株主優待の実質拡充を好感。
△サカイオーベ <3408>
 MBO発表でTOB価格3810円にサヤ寄せ。
△トクヤマ <4043>
 第1四半期は2ケタ増益。
△エステー <4951>
 4-6月期は実質増収増益で着地。
△アジャイル <6573> [東証M]
 サイブリッジによる買い増しと富士通との連携を材料視。
△KOA <6999>
 非開示だった上期経常は6.3倍増益見通し。
△三菱自 <7211>
 22年3月期見通し上方修正。
△シマノ <7309>
 今期業績予想大幅増額し配当上乗せと自社株買いも実施。
△シックHD <7365> [東証M]
 21年9月期の最終利益予想を大幅上方修正。

▼マクアケ <4479> [東証M]
 21年9月期業績予想を下方修正。
▼両毛システム <9691> [JQ]
 第1四半期営業は3900万円の赤字に転落。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サカイオーベ <3408> 、(2)ダイトウボウ <3202> 、(3)東京機 <6335> 、(4)PCA <9629> 、(5)ランド <8918> 、(6)三菱自 <7211> 、(7)日本コンセプ <9386> 、(8)東京産 <8070> 、(9)シマノ <7309> 、(10)菱製鋼 <5632> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ダイヤHD <6699> 、(2)Genky <9267> 、(3)タツタ <5809> 、(4)IRジャパン <6035> 、(5)プレミアG <7199> 、(6)サーバワクス <4434> 、(7)アマノ <6436> 、(8)SPK <7466> 、(9)ラクーンHD <3031> 、(10)SUMCO <3436> 。

【大引け】

 日経平均は前日比388.56円(1.39%)安の2万7581.66円。TOPIXは前日比18.39(0.95%)安の1919.65。出来高は概算で10億3788万株。東証1部の値上がり銘柄数は422、値下がり銘柄数は1679となった。日経ジャスダック平均は3956.89円(38.12円安)。

[2021年7月28日]


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