米株
【市況】ダウ平均は横ばい 本日は買戻し一服 ＴＩが軟調＝米国株概況
NY株式22日（NY時間16:25）
ダウ平均 34823.35（+25.35 +0.07%）
S&P500 4367.48（+8.79 +0.20%）
ナスダック 14684.60（+52.65 +0.36%）
CME日経平均先物 28015（大証終比：+455 +1.63%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は横ばい。取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数が２ヵ月ぶりの高水準に上昇したことをきっかけに、この２日間の急速な買戻しを一服させた。ただ、今回の数字は労働市場の重大な変化を示唆しているものではなく、デルタ株の感染再拡大が一時的に影響しているとの分析も出ている。７月の米雇用統計は力強い内容が見込まれるという。
一方、上げは一服したものの下押す動きまでは見られていない。決算発表が続いているが、概ね好調な内容が多く、デルタ株による感染再拡大への懸念を相殺し、株式市場は週初の下げを取り戻す動きを見せている。ワクチンの効果で重症化や死亡者数は以前ほどではなく、比較的楽観視している向きも少なくないようだ。
市場ではＳ＆Ｐ５００企業の利益は前年比で７５％の増益が見込まれ、さらに上方修正されている。これまで発表になったＳ＆Ｐ５００企業の７３社のうち８８％が予想を上回る利益を計上しており、市場には安心感が広がっているようだ。なお、本日は引け後にインテル<INTC>とツイッター<TWTR>が決算発表を行う予定。
エネルギーや産業、銀行株が上げを一服。一方、ＩＴ・ハイテク株については、ＩＴ株は上昇しているものの、テキサス・インスツルメンツ（ＴＩ）<TXN>の決算を受けて半導体の一角に売りが出ており、ハイテク株は軟調な動きも出ている。
ＴＩについては、第３四半期の売上高見通しが予想範囲内だったことに市場は失望感を強めている模様。同社は第３四半期の売上高について、比較的幅の広いレンジの見通しを示したが、パンデミックによって引き起こされた半導体需要の急増が今後も続くのか、明確に見通せていないことを示したとの受け止めのようだ。
ダウ採用銘柄ではトラベラーズ<TRV>やＪＰモルガン<JPM>が売られているほか、ディズニー<DIS>やアメックス<AXP>、シェブロン<CVX>も軟調。一方、セールスフォース<CRM>、マイクロソフト<MSFT>、ナイキ<NKE>が堅調。
セールスフォースは３日続伸。同社は前日にスラック・テクノロジーズの買収完了を発表したが、それを受けアナリストが同社に前向きの評価を出しており、強力な成長の可能性を指摘していた。
ナスダックは小幅高。アマゾン<AMZN>やマイクロソフト<MSFT>、フェイスブック<FB>が上昇。一方、ＴＩのほか、マイクロン<MU>、インテル<INTC>が軟調に推移。
鉄道株貨物輸送のＣＳＸ<CSX>が上昇。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益が予想を上回った一方で売上高は予想範囲内だった。一方、営業利益が予想を大きく上回ったことはポジティブな印象が強い。
カジノのラスベガス・サンズ<LVS>が下落。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株損益が予想以上の赤字だったほか、売上高も予想を下回った。
中国の配車サービス大手ディディ（滴滴）グローバル<DIDI>が３日ぶりに反落。取引開始前に、中国当局は米国でのＩＰＯを受け恐らく前例のない規模の深刻な罰則を科すことを検討と伝わった。
靴メーカーのクロックス<CROX>が上昇。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を大きく上回った。特に利益率の改善が顕著だった。
テキサス・インスツルメンツ<TXN> 183.91（-10.33 -5.32%）
ラスベガス・サンズ<LVS> 47.22（-2.20 -4.45%）
ディディ（滴滴）<DIDI> 10.20（-1.30 -11.30%）
クロックス<KROX> 131.93（+11.95 +9.96%）
ＣＳＸ<CSX> 32.67（+1.10 +3.48%）
アルファベット（C）<GOOG> 2666.57（+14.56 +0.55%）
フェイスブック<FB> 351.19（+4.96 +1.43%）
ネットフリックス<NFLX> 511.77（-1.86 -0.36%）
テスラ<TSLA> 649.26（-6.03 -0.92%）
アマゾン<AMZN> 3638.03（+52.83 +1.47%）
エヌビディア<NVDA> 195.94（+1.84 +0.95%）
ＡＭＤ<AMD> 91.21（+1.80 +2.01%）
ツイッター<TWTR> 69.57（+0.03 +0.04%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 415.77（+1.13 +0.27%）
メルク<MRK> 76.53（+0.14 +0.18%）
マクドナルド<MCD> 238.67（+2.74 +1.16%）
マイクロソフト<MSFT> 286.14（+4.74 +1.68%）
ホームデポ<HD> 326.66（+0.30 +0.09%）
ボーイング<BA> 220.87（-1.67 -0.75%）
ベライゾン<VZ> 55.95（0.00 0.00%）
ビザ<V> 244.14（+0.48 +0.20%）
ハネウェル<HON> 232.74（+0.89 +0.38%）
ナイキ<NKE> 163.68（+2.60 +1.61%）
トラベラーズ<TRV> 147.76（-4.08 -2.69%）
ディズニー<DIS> 175.13（-1.76 -0.99%）
ダウ・インク<DOW> 60.48（+0.75 +1.26%）
セールスフォース<CRM> 248.28（+6.17 +2.55%）
シスコシステムズ<CSCO> 54.54（+0.66 +1.22%）
シェブロン<CVX> 98.82（-1.00 -1.00%）
コカ・コーラ<KO> 56.47（-0.08 -0.14%）
ゴールドマン<GS> 372.71（-0.79 -0.21%）
キャタピラー<CAT> 209.16（-1.57 -0.75%）
ウォルマート<WMT> 141.27（+0.10 +0.07%）
ウォルグリーン<WBA> 46.49（-0.18 -0.39%）
インテル<INTC> 55.96（-0.27 -0.48%）
アメックス<AXP> 170.90（-1.61 -0.93%）
アムジェン<AMGN> 244.74（-0.11 -0.04%）
アップル<AAPL> 146.80（+1.40 +0.96%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 137.80（-0.53 -0.38%）
ＪＰモルガン<JPM> 150.93（-1.93 -1.26%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 169.98（+0.49 +0.29%）
ＩＢＭ<IBM> 140.71（-0.59 -0.42%）
３Ｍ<MMM> 199.07（-1.70 -0.85%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 34823.35（+25.35 +0.07%）
S&P500 4367.48（+8.79 +0.20%）
ナスダック 14684.60（+52.65 +0.36%）
CME日経平均先物 28015（大証終比：+455 +1.63%）
きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は横ばい。取引開始前に発表になった米新規失業保険申請件数が２ヵ月ぶりの高水準に上昇したことをきっかけに、この２日間の急速な買戻しを一服させた。ただ、今回の数字は労働市場の重大な変化を示唆しているものではなく、デルタ株の感染再拡大が一時的に影響しているとの分析も出ている。７月の米雇用統計は力強い内容が見込まれるという。
一方、上げは一服したものの下押す動きまでは見られていない。決算発表が続いているが、概ね好調な内容が多く、デルタ株による感染再拡大への懸念を相殺し、株式市場は週初の下げを取り戻す動きを見せている。ワクチンの効果で重症化や死亡者数は以前ほどではなく、比較的楽観視している向きも少なくないようだ。
市場ではＳ＆Ｐ５００企業の利益は前年比で７５％の増益が見込まれ、さらに上方修正されている。これまで発表になったＳ＆Ｐ５００企業の７３社のうち８８％が予想を上回る利益を計上しており、市場には安心感が広がっているようだ。なお、本日は引け後にインテル<INTC>とツイッター<TWTR>が決算発表を行う予定。
エネルギーや産業、銀行株が上げを一服。一方、ＩＴ・ハイテク株については、ＩＴ株は上昇しているものの、テキサス・インスツルメンツ（ＴＩ）<TXN>の決算を受けて半導体の一角に売りが出ており、ハイテク株は軟調な動きも出ている。
ＴＩについては、第３四半期の売上高見通しが予想範囲内だったことに市場は失望感を強めている模様。同社は第３四半期の売上高について、比較的幅の広いレンジの見通しを示したが、パンデミックによって引き起こされた半導体需要の急増が今後も続くのか、明確に見通せていないことを示したとの受け止めのようだ。
ダウ採用銘柄ではトラベラーズ<TRV>やＪＰモルガン<JPM>が売られているほか、ディズニー<DIS>やアメックス<AXP>、シェブロン<CVX>も軟調。一方、セールスフォース<CRM>、マイクロソフト<MSFT>、ナイキ<NKE>が堅調。
セールスフォースは３日続伸。同社は前日にスラック・テクノロジーズの買収完了を発表したが、それを受けアナリストが同社に前向きの評価を出しており、強力な成長の可能性を指摘していた。
ナスダックは小幅高。アマゾン<AMZN>やマイクロソフト<MSFT>、フェイスブック<FB>が上昇。一方、ＴＩのほか、マイクロン<MU>、インテル<INTC>が軟調に推移。
鉄道株貨物輸送のＣＳＸ<CSX>が上昇。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益が予想を上回った一方で売上高は予想範囲内だった。一方、営業利益が予想を大きく上回ったことはポジティブな印象が強い。
カジノのラスベガス・サンズ<LVS>が下落。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株損益が予想以上の赤字だったほか、売上高も予想を下回った。
中国の配車サービス大手ディディ（滴滴）グローバル<DIDI>が３日ぶりに反落。取引開始前に、中国当局は米国でのＩＰＯを受け恐らく前例のない規模の深刻な罰則を科すことを検討と伝わった。
靴メーカーのクロックス<CROX>が上昇。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、１株利益、売上高とも予想を大きく上回った。特に利益率の改善が顕著だった。
テキサス・インスツルメンツ<TXN> 183.91（-10.33 -5.32%）
ラスベガス・サンズ<LVS> 47.22（-2.20 -4.45%）
ディディ（滴滴）<DIDI> 10.20（-1.30 -11.30%）
クロックス<KROX> 131.93（+11.95 +9.96%）
ＣＳＸ<CSX> 32.67（+1.10 +3.48%）
アルファベット（C）<GOOG> 2666.57（+14.56 +0.55%）
フェイスブック<FB> 351.19（+4.96 +1.43%）
ネットフリックス<NFLX> 511.77（-1.86 -0.36%）
テスラ<TSLA> 649.26（-6.03 -0.92%）
アマゾン<AMZN> 3638.03（+52.83 +1.47%）
エヌビディア<NVDA> 195.94（+1.84 +0.95%）
ＡＭＤ<AMD> 91.21（+1.80 +2.01%）
ツイッター<TWTR> 69.57（+0.03 +0.04%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 415.77（+1.13 +0.27%）
メルク<MRK> 76.53（+0.14 +0.18%）
マクドナルド<MCD> 238.67（+2.74 +1.16%）
マイクロソフト<MSFT> 286.14（+4.74 +1.68%）
ホームデポ<HD> 326.66（+0.30 +0.09%）
ボーイング<BA> 220.87（-1.67 -0.75%）
ベライゾン<VZ> 55.95（0.00 0.00%）
ビザ<V> 244.14（+0.48 +0.20%）
ハネウェル<HON> 232.74（+0.89 +0.38%）
ナイキ<NKE> 163.68（+2.60 +1.61%）
トラベラーズ<TRV> 147.76（-4.08 -2.69%）
ディズニー<DIS> 175.13（-1.76 -0.99%）
ダウ・インク<DOW> 60.48（+0.75 +1.26%）
セールスフォース<CRM> 248.28（+6.17 +2.55%）
シスコシステムズ<CSCO> 54.54（+0.66 +1.22%）
シェブロン<CVX> 98.82（-1.00 -1.00%）
コカ・コーラ<KO> 56.47（-0.08 -0.14%）
ゴールドマン<GS> 372.71（-0.79 -0.21%）
キャタピラー<CAT> 209.16（-1.57 -0.75%）
ウォルマート<WMT> 141.27（+0.10 +0.07%）
ウォルグリーン<WBA> 46.49（-0.18 -0.39%）
インテル<INTC> 55.96（-0.27 -0.48%）
アメックス<AXP> 170.90（-1.61 -0.93%）
アムジェン<AMGN> 244.74（-0.11 -0.04%）
アップル<AAPL> 146.80（+1.40 +0.96%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 137.80（-0.53 -0.38%）
ＪＰモルガン<JPM> 150.93（-1.93 -1.26%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 169.98（+0.49 +0.29%）
ＩＢＭ<IBM> 140.71（-0.59 -0.42%）
３Ｍ<MMM> 199.07（-1.70 -0.85%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
