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【特集】大谷正之氏【夏空相場の本番到来はいつか、日経平均株価の反騰要因を探る】 <相場観特集>

大谷正之氏(証券ジャパン 調査情報部長)

―新型コロナ感染再拡大を警戒、決算発表を機に反騰相場突入に期待感―

 19日の東京株式市場で、日経平均株価は前週末比350円安の2万7652円と4日続落で取引を終えた。日本列島は、続々と梅雨明けが宣言されているが、株式市場は依然として、雨空が広がる相場が続いている。市場では、新型コロナウイルスの感染再拡大も警戒されているが、果たして東京市場の反転要因は何か。また、日経平均株価の下値メドはどこか。証券ジャパンの大谷正之調査情報部長に聞いた。

●「状況次第では2万7000円割れも、大きな往来相場は継続」

大谷正之氏(証券ジャパン 調査情報部長)

 足もとの米国や日本の株式市場の下落は、感染力の強い新型コロナのインド型(デルタ型)の世界的な感染拡大を警戒した面が大きいと思う。これに伴い、景気回復に向けた期待が後退したことが響いている。この流れのなか、東京市場も軟調な値動きが続いているが、日経平均株価は早ければ今週から来週、遅くても8月下旬頃には底打ちから反発に転じるとみている。

 まず、期待されるのが今週から来週にかけて本格スタートする4~6月期決算だ。ハイテク企業を中心に好業績が確認されれば、日本株の割安感が目立ってくるだろう。また、国内の新型コロナワクチンの接種は来月下旬までには大分進んでいるだろう。足もとの新型コロナ感染拡大も若者などワクチンの未接種層を中心に広がっているとみられる。この先、日本国内でのワクチン接種が進めば日本株の買い要因に働くだろう。

 日経平均株価の下値メドは、2万7000円を割り込んだ場合、次は52週移動平均線がある2万6800円前後とみている。逆に上値を試す場合は25日移動平均線がある2万8600円を突破すれば、次は6月高値2万9480円がみえてくる。当面は緩やかな下げもあり得るが、大きな往来相場のなかでの値動きであることには変わらないとみている。

 個別銘柄は、電気自動車(EV) 環境デジタルトランスフォーメーション(DX)などの主力テーマに絡む関連株がやはり注目だと思う。EVの日本電産 <6594> や脱炭素の環境関連ではアンモニアに絡むIHI <7013> や日立造船 <7004> など。DXでは野村総合研究所 <4307> や伊藤忠テクノソリューションズ <4739> など。それに、半導体工作機械の関連株なども注目できるだろう。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(おおたに・まさゆき)

1960年生まれ。立正大学文学部卒、83年丸和証券入社、営業を経て96年から現職。日本テクニカルアナリスト協会 検定テクニカルアナリスト(CFTe)、AFP(日本FP協会認定)、(内閣府認証)NPO法人金融証券マーケットフォーラム理事。トレンドの芽をいち早くキャッチすべく、フィールド重視の調査を心がけている。

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