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【特集】高成長【始動】候補リスト〔第2弾〕 28社選出 <成長株特集>

デイトナ <日足> 「株探」多機能チャートより

 本特集では、時価総額400億円以上1500億円未満の銘柄を対象とした「高成長【始動】候補リスト〔第1弾〕」(7月15日配信)に続き、時価総額400億円未満の銘柄を対象に、製品・サービスの販売拡大もしくは買収や提携などにより、高成長に向けて動き始めた可能性のある銘柄を探った。

 下表では、時価総額50億円以上400億円未満の銘柄の中から、直近3ヵ月実績の1-3月期に前年同期比で「10%増収・20%経常増益」を2四半期もしくは3四半期連続で達成した銘柄を“高成長「始動」候補”として28社選び出し、増益率が大きい順に記した。連続で収益が拡大し始めた企業は、これから高成長が期待できる有力候補として注目していいだろう。

 増益率トップとなったのは、ピアノメーカー大手の河合楽器製作所 <7952> 。1-3月期(第4四半期)の業績は、売上高204億円(前年同期比15.5%増)、経常利益19.3億円(同7.5倍)に急拡大して着地。巣ごもり需要の増加を背景に、楽器教育事業で国内や欧州を中心にピアノやデジタルピアノの販売が好調だったほか、素材加工事業で自動車関連部品の受注が大幅に回復したことも収益を押し上げた。22年3月期は営業利益が40億円(前期比14.5%増)と実に32期ぶりの最高益に大復活する見通しだ。

 3位のレッグス <4286> は新型コロナウイルス感染拡大の長期化で外食産業や化粧品メーカー向け案件は不調だったものの、流通顧客向けの物販やプレミアムグッズ案件が好調に推移し、1-3月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比5.5倍の6.1億円に膨らんだ。上期計画の8.5億円に対する進捗率は72.8%に達しており、業績上振れが期待される。

 7位の日本リビング保証 <7320> [東証M]は主力とする住宅設備保証サービスの契約件数が順調に伸びたことに加え、BPO事業で利益率の高い大口スポット案件を受注し、1-3月期(第3四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を達成した。業績好調に伴い、21年6月期通期の経常利益予想を大幅上方修正している。

 8位のデイトナ <7228> [JQ]はコロナ禍で“3密”を回避できる趣味や通勤手段としてのバイク需要の高まりが続くなか、ツーリング用品やバイク専用ガレージなどの販売が好調だった。また、イベントの中止や直接訪問による営業活動の抑制なども寄与し、1-3月期(第1四半期)は3四半期連続の業績高変化を遂げた。併せて、21年12月期通期の経常利益を最高益予想へ上方修正したことも好感され、株価は上場来高値圏を快走する展開が続いている。

 続く9位に入ったITbookホールディングス <1447> [東証M]の1-3月期(第4四半期)経常利益は8億円と過去最高だった前年同期を2.8倍も上回って着地。コンサルティング事業で企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するレガシー分析サービスの受注が増加したほか、経費削減を進めたことも利益拡大につながった。

 12位にリスト入りしたHPCシステムズ <6597> [東証M]の1-3月期(第3四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を達成した。科学技術計算に対応した高性能コンピュータを提供するHPC事業で大学など公的研究機関の大口案件を複数獲得したことに加え、WEBを活用した効率的な営業活動で経費が減少したことも大幅増益に貢献した。

 13位のシュッピン <3179> は緊急事態宣言が再発出されるなかでも、カメラ事業のEC売上高が引き続き好調に推移したほか、時計事業では戦略的な在庫投資によるラインアップの拡充が販売増に大きくつながった。また、利益率が計画以上に改善したことに加え、コスト抑制も進み、1-3月期(第4四半期)の経常利益は前年同期比2.4倍の4.4億円に拡大して着地。22年3月期は売上高、経常利益ともに過去最高を更新する計画だ。

 14位にリストアップされた大真空 <6962> の1-3月期(第4四半期)は、5Gスマートフォンの立ち上がりやテレワークの拡大を背景に、水晶デバイスの旺盛な需要が継続し、通信向けや民生向けの販売が大きく伸びた。また、円安進行で為替差益が発生したことも利益を押し上げた。21年3月期の経常利益は25.3億円(前の期比7.4倍)と13期ぶりの利益水準に復帰し、続く22年3月期は29億円(前期比14.5%増)に伸びる見通しを示している。

           ┌ 経常利益 ┐  ┌ 売上高 ┐  増収増益 予想
コード 銘柄名    増益率 1-3月期 増収率 1-3月期 連続期数  PER
<7952> 河合楽      651   1937  15.5  20474    2  13.8
<7681> レオクラン    605   458  45.3   8907    2  14.0
<4286> レッグス     448   619  26.0   4898    3  23.9
<6405> 鈴茂器工     390   289  26.2   2551    2  19.0
<7634> 星医療      383   464  17.6   3550    2  11.2
<3040> ソリトン     267   1017  24.0   4890    2  19.4
<7320> リビング保証   252   215  50.8   751    2  28.7
<7228> デイトナ     244   310  29.7   2496    3   8.2
<1447> ITbook   177   800  10.7   6658    2  64.9
<7849> スターツ出版   163   184  17.9   1337    2  14.6

<4390> アイピーエス   156   616  26.0   2207    2  21.5
<6597> HPCシス    148   496  72.6   2726    2  35.3
<3179> シュッピン    135   445  19.5   9888    2  18.2
<6962> 大真空      118   1406  28.0   9761    2  18.1
<3538> ウイルプラス   113   534  12.2   9835    2   7.5
<3154> メディアス    109   1935  28.0  70647    2  13.1
<6580> ライトアップ  93.0   357  18.8   802    2  28.4
<6785> 鈴木      92.3   952  12.8   8334    2   7.2
<6378> 木村化     84.0   1165  30.7   8288    2  12.7
<3744> サイオス    74.3   237  10.5   4398    2  22.8

<3968> セグエG    73.6   302  35.6   3377    2  18.7
<6328> 荏原実業    72.9   3576  27.6  14725    2  14.9
<7079> WDBココ   61.4   113  18.9   691    2  22.5
<6870> フェンオール  38.3   448  66.1   3970    2  14.8
<6428> オーイズミ   36.0   567  10.8   3263    2   -
<2981> ランディクス  29.8   266  24.0   2611    2   8.5
<7813> プラッツ    28.8   264  17.1   1864    2  19.5
<4389> プロパテDB  22.2   165  13.5   595    2  26.1

※売上高、経常利益の単位は百万円。増益率、増収率は前年同期に比べた増加率、単位は%。連続期数は四半期ベースの連続回数。通期の経常利益予想が減益の企業は除いた。

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