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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

関通 <日足> 「株探」多機能チャートより

■関通 <9326>  3,855円 (+700円、+22.2%) ストップ高

 関通 <9326> [東証M]がストップ高。14日の取引終了後、第2四半期累計(3-8月)の単独業績予想について、売上高を49億1000万円から52億8200万円(前年同期比21.3%増)へ、営業利益を1億8600万円から3億1900万円(同2.5倍)へ、純利益を1億1300万円から2億200万円(同2.6倍)へ上方修正したことが好感された。第1四半期(3-5月)に、物流サービス事業でEC・通販物流支援サービスでの新規顧客の導入が想定より早期に進んだことに伴い売上高を前倒しで計上したことが要因。また、ITオートメーション事業で倉庫管理システム「クラウドトーマス」の新規導入に関連した自動化機器販売が好調に推移していることも寄与する。同時に、8月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、これも好材料視された。

■IDOM <7599>  850円 (+130円、+18.1%)

 東証1部の上昇率トップ。IDOM <7599> が大幅高で6日続伸。同社は14日の取引終了後、22年2月期連結業績予想の上方修正を発表。営業利益を125億円から150億円(前期比41.9%増)へ大幅増額しており、これを好感した買いが入った。売上高も3900億円から4054億円(同6.5%増)へ引き上げた。足もと、国内の大型店を中心に小売り台数が伸びたほか、中古車市場の回復や広告投下による効果が想定以上だったことに伴う来店客数の増加などがあり、こうした状況を踏まえて通期見通しを上方修正した。なお、同時に発表した第1四半期決算は、売上高1170億1300万円(前年同期比39.8%増)、営業利益50億8400万円(前年同期1億5300万円の赤字)だった。

■シンワワイズ <2437>  423円 (+61円、+16.9%)

 Shinwa Wise Holdings <2437> [JQ]が急反騰。14日の取引終了後に発表した21年5月期の連結決算は、売上高28億1300万円(前の期比63.6%増)、経常損益1億9800万円の黒字(前の期は3億2200万円の赤字)となり、これが好感された。主力のオークション関連では、国内美術品市場が活気を取り戻したことや営業チームを強化した効果などで、オークションの取扱高が大きく増加したほか、資産防衛としてのダイヤモンド販売も好調だった。また、エネルギー関連事業で保有していた大型発電所を売却したことも収益拡大に貢献した。なお、22年5月期の業績見通しは開示しなかった。

■アイドマHD <7373>  6,270円 (+640円、+11.4%)

 アイドマ・ホールディングス <7373> [東証M]が大幅に5日続伸。同社は14日取引終了後に、21年8月期第3四半期累計(20年9月-21年5月)の連結決算を発表。同社は今年6月23日に東証マザーズ市場に新規上場したため前年同期との単純比較はできないが、営業利益は7億1300万円となり、通期計画7億6700万円に対する進捗率が93.0%となっていることが好感されたようだ。売上高は25億8400万円で、通期計画34億7600万円に対する進捗率は74.3%。営業支援ツール「セールス・プラットフォーム」の売り上げが堅調だったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■三光合成 <7888>  496円 (+47円、+10.5%)

 東証1部の上昇率2位。三光合成 <7888> が急反騰。工業用樹脂部品を手掛け、バンパーをはじめ自動車向けを主体とするが、世界的に好調な自動車販売を背景に業績は絶好調に推移している。14日取引終了後に発表した21年5月期決算は営業利益が前の期比3.5倍の24億1100万円と急拡大、会社側計画の20億円から大幅に上振れしての着地となった。また、22年5月期営業利益についても前期比20%増の29億円を見込んでおり、これがサプライズを与え大口の買いを呼び込んだ。また株主還元にも積極的で、今期年間配当は前期実績に3円増配の14円を計画、これも物色人気を増幅させている。

■AHC <7083>  1,155円 (+104円、+9.9%) 一時ストップ高

 AHCグループ <7083> [東証M]が3日続伸。14日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の1.10%にあたる2万3000株または4000万円を上限に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されたようだ。買い付け期間は15日から11月30日まで。一方、同時に発表した21年11月期上期(20年12月-21年5月)の連結営業損益は9500万円の赤字(前年同期は1700万円の黒字)だった。事業所数の増加に伴う売上原価の増加が響いたという。

■Vコマース <2491>  3,315円 (+245円、+8.0%)

 東証1部の上昇率4位。バリューコマース <2491> が急反発。14日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1-6月)連結業績について、売上高が153億円から161億円(前年同期比10.9%増)へ、営業利益が33億円から37億円(同24.0%増)へ、純利益が1億円から4億9000万円(同76.0%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。成果報酬型広告「アフィリエイト」及びオンラインモールのストア向けサービスが堅調に推移していることが要因としている。なお、21年12月期通期の業績予想は、売上高327億円(前期比12.1%増)、営業利益74億円(同19.0%増)、純利益30億円(同29.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■リソー教育 <4714>  359円 (+26円、+7.8%)

 東証1部の上昇率5位。リソー教育 <4714> が続急騰。14日の取引終了後、22年2月期の連結業績予想について、売上高を290億円から295億円(前期比17.1%増)へ、営業利益を25億1000万円から28億1000万円(同2.8倍)へ、純利益を17億円から19億円(同3.4倍)へ上方修正した。積極的な新校展開の再開に伴い5月末でのグループ全体の生徒数が前年同月比22%増と順調に増加していることに加えて、第1四半期(3-5月)の業績も引き続き好調に推移していることが要因としている。

■クリレスHD <3387>  1,034円 (+73円、+7.6%)

 東証1部の上昇率6位。クリエイト・レストランツ・ホールディングス <3387> が3日ぶりに大きく反発。14日の取引終了後、22年2月期の連結税引き前損益を従来予想の40億円の黒字から50億円の黒字(前期は150億2100万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これが好材料視された。緊急事態宣言の発令による店舗の時間短縮や休業の影響が大きく、売上高は計画を下回るものの、経営体制の強化に加え、自治体からの協力金などの見込み額が増加することで利益は上向く。併せて、ソフトバンク <9434> とデジタルトランスフォーメーション(DX)推進でパートナー契約を締結したと発表。また、SFPホールディングス <3198> とグループ内の購買企画を行う合弁会社を設立することも明らかにしている。

■MrMax <8203>  685円 (+39円、+6.0%)

 東証1部の上昇率9位。ミスターマックス・ホールディングス <8203> が急反発。14日の取引終了後に発表した22年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算は、売上高305億6600万円(前年同期比6.8%減)、経常利益12億9600万円(同4.8%減)で着地。減収減益だったものの、巣ごもり特需で急拡大した前年と比べ減益率は小幅にとどまっており、これを評価する買いが入ったようだ。昨年急増した食品と衛生用品の反動減があった一方、エアコンに加え、非接触型体温計など健康関連商品の売り上げが伸びた。また、特売企画の見直しやアウトドア用品など利益率の高い商品の好調が寄与し、粗利益率は前年同期比1.0%改善したという。

■サイゼリヤ <7581>  2,795円 (+134円、+5.0%)

 サイゼリヤ <7581> が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。14日の取引終了後、21年8月期の連結経常損益を従来予想の30億円の黒字から50億円の黒字(前期は20億9100万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これが好材料視されたようだ。新型コロナウイルス感染再拡大の影響を踏まえ、売上高を4.5%下方修正する一方、3回目の緊急事態宣言を対象とした協力金32億円を追加計上することで経常利益は上振れする見通しになった。なお、同時に発表した20年9月-21年5月期の同損益は25億9400万円の黒字(前年同期は16億2600万円の赤字)だった。

■不二越 <6474>  4,630円 (+220円、+5.0%)

 不二越 <6474> が7連騰。ここ好業績株を物色する流れが強まっているが、その流れに乗って上値追いを加速させた。同社が14日取引終了後に発表した21年11月期中間期決算では営業利益が前年同期比2.4倍となる64億3500万円と急拡大した。ベアリングや産業ロボットなどを製造販売するが、自動車や建設機械分野を中心に需要が拡大し収益を押し上げている。中間期の好決算を受けて、通期業績見通しについても上方修正した。営業利益は従来予想の80億円から135億円(前期比97%増)に大幅増額し、前期実績からほぼ倍増する見通しとなった。更に年間配当についても従来計画の80円から100円に20円増額しており、これらを評価する形で投資資金が集中した。

■古野電気 <6814>  1,121円 (+51円、+4.8%)

 古野電気 <6814> が大幅高で6日続伸。同社は14日の取引終了後、22年2月期第1四半期(3-5月)の決算を発表。売上高は前年同期比14.9%増の208億3700万円、営業利益は前年同期実績200万円から大幅増となる12億900万円で着地しており、これが好感されたようだ。主力の舶用事業において、北米でのプレジャーボート向け機器の販売が引き続き好調だったほか、欧州での商船向け機器や漁業向け機器の販売が前年同期比で高い水準となったことが全体業績に貢献した。なお、通期の業績予想については、売上高840億円(前期比2.1%増)、営業利益25億円(同33.2%減)とする従来見通しを据え置いた。

■ウェルスナビ <7342>  4,000円 (+180円、+4.7%)

 ウェルスナビ <7342> [東証M]が大幅高で3日ぶりに反発。14日の取引終了後、資産運用を全自動化したロボアドバイザー「WealthNavi for ソニー銀行」と「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」で、NISA(少額投資非課税制度)に対応した新機能「おまかせNISA」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。「おまかせNISA」は、NISAの非課税メリットを活用しながら、世界水準の長期・積立・分散の資産運用をロバアドバイザーに“おまかせ”で行うことができるサービス。これまで投資の経験や知識がないことへの不安からNISA活用に踏み出せなかった働く世代の需要取り込みを狙う。併せて、WealthNaviの預かり資産が5000億円を突破したことも明らかにしている。

■コーナン <7516>  4,215円 (+145円、+3.6%)

 コーナン商事 <7516> が5日続伸し新高値を更新。岩井コスモ証券は14日、同社株の投資判断の「A」を継続するとともに、目標株価を4520円から4600円に引き上げた。第1四半期(3-5月)の連結営業利益は前年同期比14.8%減の92億2500万円と減益だったが、会社計画(85億円)を上回った。第2四半期以降は19店舗を出店する計画であり、今期の増収は確保できる見込み。同証券では、22年2月通期の同利益は会社予想274億円(前期比11.4%減)に対して290億円と増額修正を見込んでいる。

■日本光電 <6849>  3,465円 (+50円、+1.5%)

 日本光電工業 <6849> が4日続伸。14日の取引終了後、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結業績見通しを発表。売上高465億円(前年同期比20.9%増)、経常利益60億円(同3.8倍)と大幅増収増益になる見込みとしており、これが好感された。新型コロナウイルスの感染拡大で検査・手術件数が減少した前年同期に比べ、生体計測機器など一部製品の需要が回復した。また、国内で補正予算を背景とした医療提供体制の整備が継続したほか、海外でも米国での大口商談の受注、インドと中南米での感染再拡大による需要が増加し、生体情報モニターの販売が好調だったという。

■コメダ <3543>  2,121円 (+29円、+1.4%)

 コメダホールディングス <3543> が反発。中京エリアを地盤に郊外型のコーヒー店を展開するが、足もとでは新型コロナウイルスの感染拡大の影響が一巡し客足が戻っているほか、自治体からの協力金の寄与などもあって、業績は急速に回復色をみせている。同社が14日取引終了後に発表した21年3-5月期決算は営業利益が前年同期比2.2倍の20億500万円と急拡大した。これを材料視する買いを呼び込んだ。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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