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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 ショートが出やすい需給状況だが、レンジ下限での底堅さを見極め


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 28640 +70 (+0.24%)
TOPIX先物 1950.5 +4.5 (+0.23%)
シカゴ先物 28615 +45 (時間外)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 5日の米国市場は独立記念日の振替祝日に伴い休場。シカゴ先物清算値は日中大阪比45円高の2万8615円(時間外)だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円安の2万8530円で始まり、2万8490円まで軟化。節目の2万8500円を下回る場面が見られた。ただし、その後は切り返しており、薄商いのなかで概ね2万8590円~2万8650円辺りでの推移が続き、2万8640円で取引を終えた。米国市場の休場の影響で本日も海外勢のフローは限られ、引き続きこう着感の強い相場展開が続きそうである。

 日経225先物はナイトセッションで一時2万8490円まで下落しており、足元での2万8500円~2万9000円のレンジ下限まで調整したことで、いったんは自律反発が意識されやすく、ショートカバーも入りやすい水準であろう。とはいえ、昨日はソフトバンクグループ<9984>とファーストリテイリング<9983>の2銘柄による下落影響が大きかっただけに、本日についてもソフトバンクグループとファーストリテイリングの動向に市場の関心が集まりそうだ。

 また、上場投資信託(ETF)の決算に絡んだ売り需要を想定したショートの動きが出やすい需給状況でもある。戻りの鈍さが意識されてくるようだと、短期的にショートを仕掛けてくる動きには注意しておきたい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.68倍に低下し、チャート形状としては直近のボトム水準を下放れつつある。NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)のトレードに向かわせやすい状況であり、ソフトバンクグループなどが弱含みの動きを見せてくる局面においては、NTショートの動きを強めよう。一方でETFの決算に絡んだショートポジションはある程度積み上がっていることが想定されることから、2万8500円辺りでの底堅さが見られてくるようだと、ショートカバーによってNT倍率についても反転が意識されてこよう。

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