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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファストリ、INEST、日本電解

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ファーストリテイリング <9983>  81,500円  -1,580 円 (-1.9%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>は冴えない動き。前週末2日の取引終了後に発表した6月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店及びEコマース売上高が前年同月比19.2%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが弱材料視された。前年6月は前の年比で26.2%増の大幅増収とハードルが高く、その反動で減収となった。ただ2年前比ではウルトラストレッチアクティブ群やラウンジウェアなどの販売が好調で増収となった。なお、客数は同8.2%減、客単価は同11.9%減だった。

■三菱UFJ <8306>  600.9円  -6.2 円 (-1.0%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>などが売りに押される展開となった。前週末の米国株市場ではNYダウが約2カ月ぶりに史上最高値を更新したのをはじめ主要株3指数が揃って最高値に買われたが、一方で長期金利の低下傾向が続いており、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>やJPモルガン・チェース<JPM>など大手金融株は総じて軟調だった。これを受けて東京市場でも米国事業を展開するメガバンクや生保株などは運用利ザヤの縮小思惑を背景に軟調展開を強いられている。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,141円  -17 円 (-0.8%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>は冴えない動き。前週末2日の取引終了後に発表した6月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比18.3%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが弱材料視された。政府の緊急事態宣言の延長などの影響や前年のセール施策の反動などが響いた。なお、全社売上高は同18.0%減だった。

■トヨタ自動車 <7203>  9,772円  -48 円 (-0.5%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が反落し9700円台で売り買いを交錯させている。前週末に発表された6月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が市場の事前コンセンサスを大幅に上回る水準となったが、一方で失業率が悪化したことから景気の過熱感に乏しいとの見方が広がり、米10年債利回りは低下した。日米金利差縮小を背景に外国為替市場ではドル売り・円買いの動きに傾き、一時1ドル=110円台に入る円高に振れた。これを受けて為替感応度の高い同社を筆頭とする自動車セクターには輸出採算悪化の思惑から売りが優勢となった。

■アダストリア <2685>  2,005円  -2 円 (-0.1%)  本日終値
 アダストリア<2685>は続落。前週末2日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比16.2%減と4カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が続いたことで実店舗の客足が停滞したことに加えて、前年と比べて気温が低く推移したことも響いた。ただ、WEB売り上げは前年を上回った。なお、全店売上高は同14.2%減だった。

■INEST <3390>  135円  +30 円 (+28.6%)  本日終値
 INEST<3390>が急反発。住宅ローンテック企業のiYell(東京都渋谷区)と協業し、iYellのサイト「いえーる スマートクラブ」を通じて入居者サポートサービス「Lifeline Advisor」の提供を開始したと発表しており、これが好感された。連結子会社Patchが提供する「Lifeline Advisor」は、引っ越しを伴う入居者を対象に、引っ越し時の面倒事である電気・ガス・水道・インターネット回線などのライフラインの利用開始手続きを、アドバイザーが無料で案内するサービス。今後は不動産DX(デジタルトランスフォーメーション)企業との提携を強化することで、「Lifeline Advisor」の事業拡大を図るとしている。

■日本電解 <5759>  4,135円  +700 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 日本電解<5759>の物色人気が加速、ストップ高に買われる人気となった。IPOラッシュとなった6月だが、公募価格割れとなる銘柄が相次ぐなど、ひと頃のIPO人気は鳴りを潜めた。それだけに成長性の期待される銘柄に投資資金が集中する傾向が強い。そのなか6月25日に東証マザーズ市場に新規上場した同社株は初値形成こそ公開価格と同値の1900円だったが、その後は大口の買い注文が殺到し一気に株価水準を切り上げている。世界的な脱炭素社会への取り組みが本格化するなか、自動車産業も電気自動車(EV)など電動車シフトが加速しており、それに連動する形で基幹部品であるリチウムイオン電池の市場拡大が顕著となっている。電解銅箔の製造販売を手掛ける同社はEV用リチウムイオン電池向け需要を取り込むとの期待があり、上値を見込んだ短期筋の攻勢が際立つ状況にある。

■ミタチ産業 <3321>  855円  +140 円 (+19.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ミタチ産業<3321>は急騰。同社は2日取引終了後に、22年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比13.6%増の10億5000万円としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の25円としていることが好感されたようだ。売上高は同9.2%増の370億円を見込む。自動車の電動化の進展や民生分野及び産業機器分野でのIoTの拡大、それらに向けたソリューションサービスの拡大などが追い風になるとみている。なお、21年5月期通期の連結決算は、売上高が前の期比0.1%増の338億8000万円、営業利益が同21.8%増の9億2400万円で着地した。

■システムソフト <7527>  193円  +17 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 システムソフト<7527>が3日続伸。同社は2日、子会社のSS Technologiesが提供している不動産DXクラウドサービス「SSクラウドシリーズ」の利用企業数が6月末時点で7278社(5月末時点では5735社)になったと発表しており、これが好感されたようだ。なお、この数値は空室一覧・物確・内見・申込・契約クラウド「SKIPS」や不動産向けスマートロックシステム「Selkeyクラウド」、「室内チェッククラウド」、「修繕チェッククラウド」の利用企業社数を累計したもの。クラウドごとの利用者数の累計は6月末時点で1万3676社となっている。

■アイスコ <7698>  2,095円  +166 円 (+8.6%)  本日終値
 アイスコ<7698>が大幅高で6日続伸。11日放送予定のTBS系生活情報バラエティー番組「がっちりマンデー!!」で取り上げられる予定であることが好材料視された。テーマは「僕たち上場しました2021」で、予告で取り上げられたQDレーザ<6613>も高い。

●ストップ高銘柄
 アイビー化粧品 <4918>  1,425円  +300 円 (+26.7%) ストップ高   本日終値
 コンフィデンス <7374>  4,120円  +700 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 トラストHD <3286>  501円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 アイドマHD <7373>  4,885円  +700 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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