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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):郵船、ディーエヌエ、Sansan

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
■リンガーハット <8200>  2,425円  +31 円 (+1.3%)  本日終値
 リンガーハット<8200>が反発。午後2時30分に発表した6月度の月次情報で、純既存店売上高が前年同月比1.6%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力のリンガーハットが客単価の上昇効果で同4.5%増となったことが寄与した。

■プレナス <9945>  2,132円  +26 円 (+1.2%)  本日終値
 プレナス<9945>が連日の年初来高値更新となった。前週末2日の取引終了後に発表した6月度の月次速報で、主力のほっともっと既存店売上高が前年同月比4.0%増となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、やよい軒の既存店売上高は同2.4%減で3カ月ぶりに前年割れとなった。

■日本郵船 <9101>  5,570円  +60 円 (+1.1%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手3社が、全般地合い悪のなかでいずれも上値指向を明示。国内では新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大が続いていることに対する警戒感が上値の重石になっているが、米国ではワクチン普及に伴う経済活動の正常化が進んだことを背景に、6月の雇用統計で雇用者数の増加が市場コンセンサスを大幅に上回るなど景気回復色が一段と強まっている。GDP世界トップの米国を中心とする景気回復は、コンテナ船などを中心にグローバル物流の活性化につながるとの見方が、海運セクターにポジティブに働いている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  2,319円  +23 円 (+1.0%)  本日終値
 ディー・エヌ・エー<2432>が続伸。2日の取引終了後、認知機能検査関連システムの製造などを手掛ける日本テクトシステムズ(東京都港区)を簡易株式交換により9月1日付で完全子会社化すると発表しており、これが好感された。日本テクトシステムズは、自治体などでの活用も進む、声による認知機能みまもりツールの「ONSEI」や、高齢者運転免許更新時の認知機能検査のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現する「MENKYO」などのプログラム医療機器やヘルスケアアプリを提供している。今回の子会社化により、高齢者向けの取り組みをより加速し、既存サービスとの連携によるサービス強化や、エビデンス創出を飛躍させるとしている。同時に、ライブストリーミング事業を展開するIRIAM(東京都渋谷区)の株式を追加取得し連結子会社化すると発表しており、これも好材料視されている。ディーエヌエは現在、IRIAM株式を20.00%所有しているが、8月1日付で株式を追加取得し完全子会社化するという。互いが持つライブストリーミングサービスの運営ノウハウや経営リソースの共有・活用などを推進し、更なる事業の成長と事業価値の向上を図るとしている。

■Sansan <4443>  9,860円  +60 円 (+0.6%)  本日終値
 Sansan<4443>が続伸。午後1時ごろ、同社の新世代パンフレットサービス「Smartパンフレット by Eightオンライン名刺」が、JTBコミュニケーションデザイン(東京都港区)が主催する「Super City/Smart City OSAKA 2021」に採用されたと発表しており、これが好材料視された。「Super City/Smart City OSAKA 2021」は、最先端技術のショーケースとなる「2025年大阪・関西万博」の開催地「OSAKA」で、リアルとオンラインの日程をずらして開催する連動型ハイブリッド展示会。今回、Smartパンフレットを活用することで、非接触コミュニケーションによる安全性の高い展示会運営の実現やペーパーレスによる業務効率化に加え、オンライン名刺の活用によって正確な顧客情報を即時に取得することが可能になるとしている。

■サカイ引越センター <9039>  5,770円  +30 円 (+0.5%)  本日終値
 サカイ引越センター<9039>は続伸。午前11時に発表した6月度の売上高(速報)が61億1800万円(前年同月比が4.7%増)となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。中部・東海地区が同0.2%減となったものの、北海道・東北地区、関東地区、近畿地区、中国・四国地区、九州・沖縄地区はプラスになるなど総じて堅調だった。

■F&LC <3563>  4,555円  -305 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 FOOD & LIFE COMPANIES<3563>は大幅反落。前週末2日に発表した6月度の月次実績で、スシロー既存店売上高が前年同月比4.7%減と4カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。既存店客単価が同0.2%増となったものの、既存店客数は同4.9%減と落ち込んだことが響いた。なお、全店売上高は同1.5%増だった。

■エスプール <2471>  940円  -61 円 (-6.1%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 エスプール<2471>は大幅反落。前週末2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(20年12月~21年5月)連結決算は、売上高116億4100万円(前年同期比19.3%増)、営業利益11億8400万円(同19.5%増)、純利益7億8000万円(同13.4%増)となり、上期として過去最高の営業利益を更新したものの、目先の材料出尽くし感から売りが優勢となったようだ。主力の人材派遣サービスで、コールセンター業務が主要顧客内のシェアを着実に伸ばし、売り上げを牽引した。一方の障害者雇用支援サービスは、緊急事態宣言に起因した農園の開設の遅れにより、販売の一部が第3四半期以降にずれ込んだものの、3月の法定雇用率引き上げを背景にした顧客ニーズは依然高いことから大幅な増収増益となった。これら主力2事業が業績を押し上げたほか、コロナ禍から売り上げが回復したサービス部門の収益が回復したことも寄与した。なお、21年11月期通期業績予想は、売上高248億円(前期比18.0%増)、営業利益25億円(同12.2%増)、純利益16億3500万円(同3.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,391円  -421 円 (-5.4%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 ソフトバンクグループ<9984>が大幅安。6月21日につけた7461円を下回り年初来安値を更新、時価は20年12月上旬以来の安値圏に沈んでいる。米国ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が最高値を更新しており、従来であれば米ハイテク企業へ積極的に投資している同社にとっては含み益拡大が追い風材料となるところだが、最近はナスダック指数との株価連動性が低下している。一方、前日4日には同社がビジョン・ファンドを通じて出資する中国配車アプリ最大手滴滴出行(ディディ)のアプリに対し、中国のネット規制当局が、個人情報収集などに関する法律などの重大な違反を確認したと発表し、アプリのダウンロード停止を命じたことで、これを材料に売りが仕掛けられた格好だ。

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