【市況】東京株式(前引け)=商い低調のなか反落、米株高も買い手控え感強い
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場は大きく売り優勢に傾いた。前週末の米国株市場でNYダウなど主要株3指数が揃って最高値を更新したが、このリスク選好の動きは波及しなかった。新型コロナウイルス感染拡大に対する懸念に加え、今週後半に予定されるETFの分配金捻出に伴う売りニーズを警戒する形で買い手控えムードが強まった。日経平均寄与度の高い一部の値がさ株の下げも影響した。下げ幅は一時200円を上回ったが、2万8000円台半ばでは押し目買いも観測され、その後はやや下げ渋っている。前場の売買代金は8700億円台と低調。
個別では断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が大きく水準を切り下げたほか、ファーストリテイリング<9983>の下げも目立つ。ソニーグループ<6758>も値を下げた。エスプール<2471>が急落、フィデアホールディングス<8713>も大幅安となった。半面、レーザーテック<6920>が買い優勢となったほか、任天堂<7974>もしっかり。村田製作所<6981>が上昇、富士通<6702>も値を上げた。ミタチ産業<3321>が急伸、TSIホールディングス<3608>も値を飛ばした。システムソフト<7527>も大幅高。
出所:MINKABU PRESS