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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万8750円を中心とした保ち合いを想定


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 28750 +120 (+0.41%)
TOPIX先物 1945.5 +11.0 (+0.56%)
シカゴ先物 28785 +155
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 7月1日の米国市場ではNYダウS&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。朝方は小安い場面もあったが、四半期期末に伴う持ち高調整が一巡する一方で、新たな投資資金の流入期待から買い優勢の展開に。原油先物が上昇したほか、新規失業保険申請件数が予想を下回り、新型コロナが拡大して以降で最低を更新したことも材料視された。ただし、2日に6月の雇用統計の発表を控えテーパリングへの警戒感はくすぶっており、ハイテク株の一角には利益確定の動きも見られた。S&P業種別指数は耐久消費財・アパレル、エネルギー、運輸が上昇する一方で、食品・生活必需品小売、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が下落した。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比155円高の2万8785円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比100円高の2万8730円で始まると、開始直後に軟化しマイナスに転じ、一時2万8560円まで下落幅を広げる場面が見られた。しかし、その後は持ち直し、米国市場の取引開始後は概ねプラス圏で推移した。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行から始まることになろうが、週末要因のほか雇用統計の結果を受けた米国市場の反応を見極めたいところであり、模様眺めムードも次第に高まってくることになりそうだ。

 また、半導体のマイクロン・テクノロジー<MU>が発表した決算は予想を上回ったものの、アナリストによる格下げの動きもあって5%を超える下落となるなど、決算をきっかけに利益確定の動きも見られているため、こちらも手掛けづらくさせる要因になりそうだ。

 もっとも、7月1日の東京市場では月初の上昇とはならなかったが、米国市場では新たな四半期に入ったことで資金流入への期待が高まっている。

 VIX指数は15.48に低下しており、ボトム圏での推移を続けているため、引き続きリスク選好の状況。また、長期金利についても15.0%を下回って低下傾向を続けていることから、売り仕掛け的な動きは限られよう。

 日経225先物はナイトセッションで一時2万8560円まで下落する場面が見られたものの、2万8500円~2万9000円のレンジはキープ。本日のところはオプション権利行使価格の2万8750円を中心に権利行使価格の2万8500円~2万8625円での押し目狙い、2万8875円~2万9000円水準での戻り売りスタンスといったところか。

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