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【市況】1日の米国市場ダイジェスト:NYダウ131ドル高、失業保険申請件数の減少を好感

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ131ドル高、失業保険申請件数の減少を好感

米国株式市場は上昇。ダウ平均は131.02ドル高の34633.53ドル、ナスダックは18.43ポイント高の14522.38で取引を終了した。週次の失業保険申請件数がパンデミックによる経済封鎖が始まった昨年3月中旬以降で最小となったため労働市場の回復期待が一段と強まり、寄り付き後、上昇。引き続き原油高も手伝い終日堅調に推移し、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では、エネルギーや耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、食・生活必需品小売りが下落。

航空会社のユナイテッド(UAL)は経済の正常化に伴う需要拡大を見込み2026年までに2万5000人の人員を新たに採用、さらに、航空機受注する計画が業績回復期待に繋がり、上昇した。石油会社のエクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)は、原油高で収益増が見込まれ、それぞれ上昇。小売りのギャップ(GPS)はアナリストの目標株価引き上げで上昇した。一方、半導体メモリーメーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)はユタ工場をテキサス・インスツルメンツ(TXN)に売却する計画を発表し、下落。小売りドラッグストアのウォールグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は四半期決算の内容が予想を上回り、第3四半期の見通しを引き上げたものの、高ベースでの成長持続が不可能との懸念が浮上し、下落した。

ドーナッツチェーンのクリスピークリーム(DNUT)はナスダックに上場。新規株式公開(IPO)価格を下回る16.3ドルで始まったが、終値は21ドルとIPO価格17ドルを上回った。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:新規失業保険申請件数減少でドル買い強まる

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円35銭から111円64銭まで上昇して111円54銭で引けた。この日発表された先週分新規失業保険申請件数は予想以上に減少し、昨年3月中旬来で最小となったため、雇用統計での良好な結果を織り込むドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.1884ドルまで上昇後、1.1841ドルまで反落して、1.1850ドルで引けた。ユーロ圏5月失業率は予想以上に低下したことを好感したユーロ買いが強まった。ユーロ・円は132円43銭まで上昇後、132円13銭まで反落。ポンド・ドルは1.3821ドルから1.3753ドルまで下落。英中央銀行ベイリー総裁のハト派姿勢を受け、金融緩和策の早期縮小観測は後退し、ポンド売りが優勢となった。ブレグジットを巡る通商問題で欧州連合(EU)と英国の関係が悪化するとの見方もポンド売りにつながったようだ。ドル・スイスは0.9236フランまで下落後、0.9265フランまで上昇した。


■NY原油:続伸で75.23ドル、一時76ドル台に上昇

NY原油先物8月限は続伸(NYMEX原油8月限終値:75.23 ↑1.76)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+1.76ドルの75.23ドルで通常取引終了。時間外取引を含めた取引レンジは73.39ドル-76.22ドル。アジア市場で73.39ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて76.22ドルまで買われた。ただ、ドル高ユーロ安を嫌気して上げ幅は縮小し、74.60ドルまで下げる場面があった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 41.54ドル +0.31ドル(+0.75%)
モルガン・スタンレー(MS) 92.02ドル +0.33ドル(+0.36%)
ゴールドマン・サックス(GS)374.99ドル -4.54ドル(-1.20%)
インテル(INTC) 56.01ドル -0.13ドル(-0.23%)
アップル(AAPL) 137.27ドル +0.31ドル(+0.23%)
アルファベット(GOOG) 2527.37ドル +21.05ドル(+0.84%)
フェイスブック(FB) 354.39ドル +6.68ドル(+1.92%)
キャタピラー(CAT) 216.71ドル -0.92ドル(-0.42%)
アルコア(AA) 36.96ドル +0.12ドル(+0.33%)
ウォルマート(WMT) 139.32ドル -1.70ドル(-1.21%)
《ST》

 提供:フィスコ

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