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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エーザイ、三井ハイテク、レノバ

三井ハイテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■バイタルKS <3151>  764円  +73 円 (+10.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>が急反発している。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。上限を200万株(発行済み株数の3.62%)、または20億円としており、取得期間は21年6月18日から22年1月31日まで。経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■エーザイ <4523>  12,590円  +1,190 円 (+10.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 エーザイ<4523>が大幅続伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう、自社が創製した抗体薬物複合体「MORAb-202」に関して、米製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブとグローバルな独占的提携契約を締結したと発表。これが株価を刺激しているようだ。同剤は現在、エーザイが抗葉酸受容体(FR)アルファ陽性の固形がん(子宮内膜がん、卵巣がん、肺がん、乳がんを含む)を対象として、日本での臨床第1相試験及び米国での臨床第1・第2相試験を実施中。今回の契約に基づき、両社は「MORAb-202」について日本、中国、アジア太平洋諸国、米国、カナダ、欧州及びロシアをコラボレーションテリトリーとして共同開発・共同商業化を行うとしている。

■三井ハイテック <6966>  6,320円  +580 円 (+10.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 三井ハイテック<6966>が急伸し連日の年初来高値更新となっている。11日の決算発表で、22年1月期業績予想を上方修正したことを受けて株価は急伸しているが、この日は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で投資判断を「ホールド」から「バイ」とし、目標株価を4400円から8000円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、電動車用モーターコアの需要拡大と生産性改善などによる利益率向上とリードフレームの収益性改善が、従来想定を上回るペースで進捗していることなどを評価。また、22年1月期の営業利益予想を54億円から102億円へ、23年1月期を同84億円から128億円へそれぞれ引き上げており、電子部品部門は需要想定並び利益率想定の引き上げ、モーターコアの電機部品部門においても同様な理由で引き上げるとしている。

■ファンコミ <2461>  411円  +28 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ファンコミュニケーションズ<2461>が大幅反発している。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を300万株(発行済み株数の4.09%)、または10億円としており、取得期間は6月18日から10月18日まで。機動的な資本政策の遂行や株主へより一層の利益還元を図るために行うとしている。

■ハーモニック <6324>  5,960円  +150 円 (+2.6%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が5日続伸している。17日の取引終了後、議決権所有割合で78.4%を所有する連結子会社ウィンベルの株式を6月30日付で追加取得し、完全子会社化すると発表しており、これが好感されている。完全子会社化することでグループ内における一層の連携強化や意思決定の迅速化を通じ、メカトロニクス事業の更なる拡大と企業価値の向上を図ることが目的。なお、業績に与える影響は軽微としている。

■PR TIMES <3922>  3,365円  +60 円 (+1.8%)  11:30現在
 PR TIMES<3922>が4日ぶりに反発している。17日の取引終了後、青森県の地方新聞「東奥日報」を発行する東奥日報社(青森県青森市)と包括業務提携契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。提携により「東奥日報」をPRTIMEのパートナーメディアとし、東奥日報社が運営するサイト「Web東奥」で、青森県と青森県に隣接する北海道、岩手県、秋田県を拠点とする企業の新情報、各県への新規出店やイベント、キャンペーン実施などのプレスリリースを掲載する。また、東奥日報社からの紹介事業者へ、利用開始から6カ月間で3回まで無料でプレスリリース配信できる「東奥日報社特別プラン」を提供し、県内外への情報発信を後押しするとしている。

■レノバ <9519>  3,935円  +60 円 (+1.6%)  11:30現在
 レノバ<9519>が3日続伸している。この日の寄り前、同社が参画する南阿蘇湯の谷地熱発電事業を行う南阿蘇湯の谷地熱(熊本県南阿蘇村)が、金融機関との間で融資関連契約を締結し、プロジェクトファイナンスを組成したと発表しており、これが好材料視されている。同事業は、レノバが着工する初の地熱発電事業。今後は、共同スポンサー2社と共に開発を進め、南阿蘇湯の谷地熱事業の事業価値向上を図るという。なお、22年3月期の業績に与える影響は軽微としている。

■ラクスル <4384>  4,765円  +50 円 (+1.1%)  11:30現在
 ラクスル<4384>は4日ぶりに反発している。東京証券取引所が17日の取引終了後、同社株を18日付で貸借銘柄に選定すると発表。これを受けて、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入っているようだ。また、日本証券金融も18日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■オプティム <3694>  2,316円  +17 円 (+0.7%)  11:30現在
 オプティム<3694>が反発。17日の取引終了後、固定翼型ドローン「OPTiM Hawk(オプティムホーク)」で空撮した画像を生育調査や営農指導に活用するための実証実験を23日から開始すると発表しており、今後の展開が期待されているようだ。同実証実験は、同社と農業向けドローンの共同開発を進めている石川県農林総合研究センターと協力して行う。空撮画像から得られる作物の生育情報を用いて、農地ごとに最適な栽培指導の実現を目指す。

■アステラス製薬 <4503>  1,946円  +6.5 円 (+0.3%)  11:30現在
 アステラス製薬<4503>は堅調。17日の取引終了後にピーナッツアレルギーを対象としたDNAワクチンの開発中止に伴う減損損失の計上を発表したが、全体相場が底堅く推移するなか同社株も堅調な値動きとなっている。21年度第1四半期に、無形資産の減損損失215億円をその他の費用として計上する予定。会社側では、同件による業績への影響は今期の連結業績予想に織り込んでいないとしている。なお、同社の22年3月期純利益見通しは、前期比73.3%増の2090億円。

■船井総研HD <9757>  2,493円  +5 円 (+0.2%)  11:30現在
 船井総研ホールディングス<9757>は小反発。17日の取引終了後、子会社の船井総研ロジが中国旅行サイト大手トリップドットコムグループと業務連携すると発表した。トリップドットコムが手掛ける旅行サイト「シートリップ」内の越境ECチャネルを活用し、中国国内での認知度向上や売り上げ拡大を目指す。今後、両社に加え、既に船井総研ロジと業務連携しているクリップス(東京都渋谷区)を含めた3社で越境ECビジネスを推進していく。

■三菱UFJ <8306>  605.4円  -12.6 円 (-2.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが安い。17日のニューヨーク市場で米10年債利回りは前日比0.070%低下の1.508%に下落した。これを受け、金利低下に伴う利ザヤ縮小懸念から米株式市場では銀行株が下落した。この流れのなか、東京市場でも大手銀行株に売りが先行している。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,846円  -51 円 (-0.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯の展開。前日も全上場企業のなかで断トツの売買代金をこなすなど市場の注目度は高いのだが、株価はリバウンドの兆しをみせることなく、今年1月初旬以来約5カ月半ぶりに終値で8000円大台を割り込んだ。前日の米国株市場では想定以上にタカ派的な内容となったFOMCの余韻を引きずる形でNYダウは下値模索の動きを続けたものの、ハイテク株比率の高いナスダックは切り返し、一時は終値ベースの過去最高値を上回る場面もあった。米ハイテク企業に積極投資するソフトバンクGにとって風向きは悪くないが、外資系金融機関への借り入れが急増していることなどが財務面からの警戒材料とされ、上値の重い動きを強いられている。ただ、MSCIの指数イベントに絡む思惑で急落した5月11日以前の株価水準は1万円台をキープしたこともあり、そこから20%以上ディスカウントされた時価は押し目買いも誘導しやすく、足もと強弱観が対立している。

■HMT <6090>  916円  +46 円 (+5.3%)  11:30現在
 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>が大幅反発している。17日の取引終了後、東京医科歯科大学と新型コロナウイルス感染症に関する共同研究契約を締結したと発表しており、これが好感されている。共同研究では、新型コロナウイルス感染症患者の血液を用いてメタボローム解析を行い、血液中に含まれる代謝物質を網羅的に分析することで、重症病態の解明を目指すという。同研究では、HMTの提供するメタボローム解析データだけではなく、東京医科歯科大学が保有する新型コロナ重症患者データベースに記録された臨床情報や血液検査などの各種検査データを組み合わせ、そこに機械学習などの最新データ解析手法を用いることで重症度と関連する代謝物質を特定し、病態のメカニズム解明を基盤とした新たな治療法の開発に貢献するとしている。なお、同件が21年6月期業績に与える影響は軽微としている。

■Jテック・C <3446>  3,145円  +135 円 (+4.5%)  11:30現在
 ジェイテックコーポレーション<3446>が大幅続伸している。17日の取引終了後、中小企業庁(経済産業省)が公募した令和3年度「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」に、大阪大学などとの共同研究が採択されたと発表しており、これが好感されている。今回採択された研究開発課題は「X線測定・分析の高効率化に資する高精度2次元集光X線ミラーの製造法の開発(令和3年度~令和5年度)」で、大阪大学大学院工学研究科、名古屋大学大学院工学研究科、JAXA宇宙科学研究所との共同研究。2次元集光X線ミラーの製造法の効率化開発に取り組み、これまでの市場であった大型放射光施設はもとより、複雑な表面形状のミラーを求めている半導体製造分野や宇宙科学分野への市場拡大を目指すとしている。なお、同件による21年6月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 なし

●ストップ安銘柄
 なし

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