市場ニュース

戻る
 

【通貨】英ポンド週間見通し:もみ合いか、対EU関係を警戒


■弱含み、制限措置の全面解除時期は先送りとの見方

今週のポンド・円は、弱含み。都市封鎖(ロックダウン)措置の全面解除時期は延期される可能性が高いことや、4月鉱工業生産は市場予想を下回ったことから、リスク選好的なポンド買いは縮小した。英中央銀行による早期利上げ観測後退もポンド相場の上昇を抑える一因となった。取引レンジ:154円14銭-155円32銭。

■もみ合いか、対EU関係を警戒

来週のポンド・円はもみ合いか。ジョンソン英首相は14日に制限措置の解除時期延期を発表する見込み。解除時期の延期は織り込み済みだが、経済活動の急拡大を期待したポンド買いは縮小する可能性がある。経済指標では5月消費者物価指数が注目されている。インフレ率が予想を上回った場合、早期利上げの可能性が浮上し、ポンド買い材料となる。

○発表予定の英国主要経済指標・注目イベント
・15日:5月失業率(4月:7.2%)
・16日:5月消費者物価コア指数(4月:前年比+1.3%)
・18日:5月小売売上高(4月:前月比9.2%)

予想レンジ:153円50銭-156円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均