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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):シグマ光機、Sイノベ、JNS

シグマ光機 <日足> 「株探」多機能チャートより
■シグマ光機 <7713>  2,059円  +126 円 (+6.5%)  本日終値
 シグマ光機<7713>は全体地合い悪のなか、異彩の強さで連日の新高値。2018年10月以来約2年8カ月ぶりに2000円大台を回復した。半導体製造装置向けレーザー関連デバイスなどを供給し、高集積化の進む半導体業界のニーズを捉え業績の成長期待が高まっている。また、次世代コンピューティング分野の切り札とされる量子コンピューター関連では透明な光学素子でレーザビームなど透過光と反射光にわけるビームスプリッターを手掛けており、関連有力株として注目を集めている。時価総額100億円台の小型株で信用買い残も直近データで19万株あまりに過ぎず上値が軽い。

■Sイノベ <4178>  3,185円  +170 円 (+5.6%)  本日終値
 Sharing Innovations<4178>が大幅高で6日続伸。8日の取引終了後、米タブロー・ソフトウェア(ワシントン州)のセレクトパートナーに認定されたと発表しており、これが好材料視された。同社は20年8月にタブロー社とパートナー契約を締結して以来、多くの顧客企業へサービスを提供し技術者を育成してきた結果、今回のセレクトパートナーへの昇格に至ったという。

■JNSホールディングス <3627>  584円  +22 円 (+3.9%)  本日終値
 JNSホールディングス<3627>が後場一段高。午前11時30分ごろ、子会社JENESISが、次世代型アバターロボットを展開するugo(東京都千代田区)と業務提携したと発表しており、これが好材料視された。ugoが開発したアバターロボット「ugo(ユーゴー)」は、2本のアームと高さ調整により、遠隔でさまざまな業務を行うことができるアバターロボット。21年からugo警備ソリューションとして商用化され、警備ロボットとしてオフィスビルで巡回警備や立哨警備を行っている。今回の提携により、JENESISはこれまで培ってきたIoTデバイスやロボット製造のノウハウ及び深センにおける自社工場やサプライチェーンを駆使し、ugoをはじめとするハードウェア全般における金型成型から部品の支給・組み立て、その他サポートまで全面的に対応するとしている。

■トレファク <3093>  1,048円  +37 円 (+3.7%)  本日終値
 トレジャー・ファクトリー<3093>が続伸。8日の取引終了後に発表した5月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比24.7%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のために短縮営業を行っており、その反動で前年を大きく上回った。カテゴリー別では衣類・ブランドが前年の反動もあり大きく伸長したほか、スポーツ・アウトドア用品などは引き続き好調に推移した。

■JBR <2453>  746円  +22 円 (+3.0%)  本日終値
 ジャパンベストレスキューシステム<2453>が3日続伸。8日の取引終了後、ジェイコム少額短期保険(東京都千代田区)が販売を開始した「持ち家あんしん保険」に同社の生活トラブル解決サービス「生活救急サービス」を提供すると発表しており、これが好材料視された。今回のサービス付帯により、JBRにとってはこれまで訴求できていない持ち家市場を開拓することができ、目標とする全国5800万世帯へのサービス提供の実現に近づくとしている。なお、同件が全社事業に与える影響は軽微としている。

■日本アビオニクス <6946>  4,455円  +125 円 (+2.9%)  本日終値
 日本アビオニクス<6946>が新値追い。同社はきょう、発熱者スクリーニング用の赤外線サーモグラフィカメラ「InfReC(インフレック) フィーバースクリーニング(FS)シリーズ」の新たなラインアップとして、より低価格なタブレット型の「T15A-FS」の受注を開始、6月末から出荷すると発表。これは被検者がモニターの前に立つだけで、わずか1秒で発熱の有無を判定できる製品で、店舗やオフィスの入り口に合わせた音声で来客に判定結果と次の行動を知らせることができるという。また、サーモカメラモジュールの新製品「C50A-FS」を7月から出荷することもあわせて発表。これは入退室管理システムやセキュリティーゲートへの組み込みに最適な発熱者スクリーニング用の高性能カメラモジュール。高解像度なサーモカメラに可視カメラを一体化させ、小型・軽量を実現している。

■シュッピン <3179>  981円  +26 円 (+2.7%)  本日終値
 シュッピン<3179>が大幅に3日続伸。水戸証券は8日、同社株のレーティングを「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は1200円から1300円に見直した。同社は、EC(電子商取引)を主軸にカメラや時計といった「不変的な価値のある商材」を取り扱っている。21年3月期は減収減益だったが、期初計画を上回って着地。22年3月期の連結営業利益は前期比15%増の18億4900万円の見通しだが、同証券では20億円への増額修正を予想している。4月と5月の月間売上高はコロナ禍以前の水準を上回る好調が継続。高価格帯かつ専門性の高い商材のECに強みを持つ同社への信頼性や独自サービスによる利便性の高さが競争優位性となっており、今後も自社ECの機能強化が成長ドライバーになる、とみている。

■サイバーリンクス <3683>  1,700円  +45 円 (+2.7%)  本日終値
 サイバーリンクス<3683>が続伸。午前10時ごろ、同社のEDI(電子データ交換)の効率化を支援する「クラウドEDI-Platform」が、シーネット(千葉県船橋市)が提供する倉庫管理システム「ci.Himalayas」シリーズとの連携を開始したと発表しており、これが好感された。今回の連携により、「ci.Himalayas」シリーズで個別の設備投資を行うことなく、EDI2024年問題(ISDNサービスの終了)への対応を行うともに、流通BMS対応を支援しサプライチェーンの効率化及び物流のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するとしている。

■フリービット <3843>  934円  +22 円 (+2.4%)  本日終値
 フリービット<3843>は5日続伸。8日の取引終了後、集計中の21年4月期連結業績について、売上高が520億円から520億900万円(前の期比5.9%減)へ、営業利益が24億円から34億300万円(同31.5%増)へ、純利益が7億5000万円から15億8600万円(前期6億1900万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。インターネットインフラカテゴリ(インフラテック、不動産テック)の事業が堅調に推移したことに加えて、「pre5G」関連の投資について、21年4月期で実施予定であったものの未実施分を含めて22年4月期にも継続的に投資を行うことにしたことが要因としている。

■リバーホールディングス <5690>  1,081円  +24 円 (+2.3%)  本日終値
 リバーホールディングス<5690>は反発。住友化学<4005>がきょう、プラスチック廃棄物を製品として再生させるマテリアルリサイクルの取り組みを加速させるため、リバーHDと業務提携に向けた検討を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。両社は、使用済み自動車に由来するプラスチックを高度に選別する技術の開発や、幅広い製品に適用可能な再生プラスチックの製造などについて検討を行う。住友化では、今後1年以内に業務提携に向けた判断を行うとしている。

●ストップ高銘柄
 エーザイ <4523>  10,755円  +1,504 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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