【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):HENNGE、武蔵精密、JAL
JAL <日足> 「株探」多機能チャートより
HENNGE<4475>が大幅続伸。午前9時ごろ、サーバー管理不要のクラウド型メール配信サービス「Customers Mail Cloud」が、クラウドサービスセキュリティーの国際規格であるISO/IEC27017の認証を取得したと発表しており、これが好感された。今回、新たにクラウドサービスセキュリティーの国際規格であるISO27017に適合することで、クラウドサービスにかかるセキュリティー要件で、同社の情報セキュリティー管理・運用体制及び基準が、国際標準規格に適合したものであると認証されたことになり、ビジネスチャンスにつながることが期待されている。
■武蔵精密工業 <7220> 2,536円 +71 円 (+2.9%) 本日終値
武蔵精密工業<7220>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付で、投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」とし、目標株価を2000円から3600円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。従来想定を上回る拡販インパクトの大きさに加え、事業領域の変貌スピードを評価。株価は上昇基調にあるが、電動化に伴う成長ポテンシャルの高まりを考慮すると一段切り上げが妥当としている。また、22年3月期の営業利益予想を155億円から175億円へ、23年3月期を同190億円から220億円へ引き上げている。
■北陸電力 <9505> 629円 +13 円 (+2.1%) 本日終値
北陸電力<9505>が7日ぶり反発。同社は7日、電気自動車(EV)またはプラグインハイブリッド車を購入する北陸エリアの顧客向けに、EV充電設備工事サービスを開始すると発表しており、これが好感されたようだ。同社と提携する工事会社が現地調査から工事実施までワンストップで行い、住宅の環境などに応じた最適な充電設備を提供するという。
■日本航空 <9201> 2,644円 +47 円 (+1.8%) 本日終値
日本航空<9201> 、ANAホールディングス<9202>など空運株が揃って上昇。日本国内でも新型コロナワクチンの接種が進捗しており、アフターコロナを先取りする買いが入っている。空運はコロナ禍で深刻な収益ダメージを受けたが、足もとの業績悪については既に株価には織り込みが進んだほか、22年3月期は両社とも急改善が見込まれていることで、リバウンドを見込んだ買いが優勢。特にANAは今月3日に上ヒゲでつけた年初来高値奪回が目前となっている。
■ライフネット生命保険 <7157> 1,286円 +22 円 (+1.7%) 本日終値
ライフネット生命保険<7157>は3日ぶりに反発。7日の取引終了後に発表した5月の業績速報で、新契約件数が前年同月比6%増の9550件となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。また、保有契約の年換算保険料は同19%増の192億1500万円と2ケタ増となったほか、保有契約件数は45万2377件と順調に増加しており、業績への貢献が期待されている。
■昭和産業 <2004> 3,020円 +36 円 (+1.2%) 本日終値
昭和産業<2004>が4日続伸。同社は7日、大豆たん白製品を値上げすると発表しており、採算改善などが期待されているようだ。値上げは、中国の景気回復に伴う需要増などを背景に原料価格の指標であるシカゴ大豆相場が高騰しているほか、エネルギーコストや物流費、包装資材調達コストの上昇も重なり、事業環境が一段と厳しさを増していることが要因。値上げ幅は1キロあたり30円以上で、7月1日納入分から実施するとしている。
■サンデンHD <6444> 386円 +4 円 (+1.1%) 本日終値
サンデンホールディングス<6444>が反発。東京証券取引所が7日の取引終了後、同社株に対する時価総額審査が終了し、上場廃止基準に該当しないこととなったと発表。これを受けて、上場維持を好感した買いが入った。
■リクルート <6098> 5,761円 +54 円 (+1.0%) 本日終値
リクルートホールディングス<6098>が全体軟調地合いのなかも続伸。一時104円高の5811円まで買われ、5月28日につけた上場来高値5779円を更新した。「人材需要はコロナ禍で低迷したが、ワクチン普及を背景に活発化する可能性がある。また、人材流動化が進むなか雇用する側も有能な人材を確保しやすい局面にあり、その際に総合人材大手の同社株などが投資対象として有力視される」(国内証券ストラテジスト)という。同社株は信用取組も売り長で直近信用倍率は0.6倍台。日証金では逆日歩がつくなど、株式需給面でも上値が軽い。
■タムロン <7740> 2,510円 +11 円 (+0.4%) 本日終値
タムロン<7740>は反発。この日、医療機器における品質マネジメントシステムの国際規格であるISO13485:2016を取得したと発表しており、これが好材料視された。今回の認証取得により、医療機器の製造・供給における安全性を証明することになり、国内及び欧米をはじめとする海外市場における医療分野での事業拡大が期待されているようだ。
■オートバックスセブン <9832> 1,489円 +6 円 (+0.4%) 本日終値
オートバックスセブン<9832>は4日続伸。7日の取引終了後に発表した5月度の月次売上概況(速報)で、既存店売上高が前年同月比13.3%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年同月に緊急事態宣言の影響で落ち込んだ車買取・販売、車検・整備は、新車販売が復調し車検対象台数が増加した。また、例年に比べて梅雨入りが早かったことからワイパーをはじめ雨用の商品が好調となったことなども寄与した。
株探ニュース