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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

アルメディオ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アルメディオ <7859>  204円 (+50円、+32.5%) ストップ高

 アルメディオ <7859> [東証2]がストップ高。株価100円台に位置する低位株で個人投資家などの短期資金の攻勢を背景に今月20日には182円まで一気に駆け上がるなど急騰性が際立つ。しかし資金の回転も速く、その後は長い上ヒゲを引いて150円台に逆戻りしていた。同社は家電向けを主力とする検査用CD大手で業績は低迷しているが、ナノ素材分野への展開などで巻き返しを図っている。24日取引終了後に、自動運転用レーダー波制御用CNF(カーボンナノファイバー)複合樹脂コンパウンドを開発し、自動車分野の潜在顧客へのサンプル提供を開始したことを発表、これが改めて同社の株価を押し上げる材料となった。

■カイノス <4556>  1,318円 (+300円、+29.5%) ストップ高

 カイノス <4556> [JQ]がストップ高。25日付の化学工業日報で、「3種類の 新型コロナウイルス感染症の検査試薬を同時に発売する」と報じられたことが好材料視された。記事によると、まず6月に新型ウイルスの遺伝子の有無を試験紙で簡便に調べられる検査試薬を発売するという。PCRと同じ位置づけの検査だが、高額な遺伝子検査装置を使わなくてすみ、試験紙だけで感染の有無を60分で判別できるという。また、抗原検査薬と抗体検査薬も投入するとしており、コロナ検査体制の一層の拡充が求められていることに対応するという。

■京写 <6837>  383円 (+77円、+25.2%) 一時ストップ高

 京写 <6837> [JQ]が急反騰、一時ストップ高。同社は24日取引終了後に、メイコー <6787> [JQ]と資本・業務提携したと発表しており、今後の展開が期待されたようだ。業務提携の概要は、それぞれが得意とするプリント配線板分野での生産・販売の相互協力や設計・技術・生産・購買面での協力、搬送用治具の生産・販売の協力、実装・EMS(受託生産)事業での協力など。また、両社は業務提携を親密・強力に推進させることを目的に相互の株式を取得するとしており、出資額は双方の株式購入額が1億円に達するまで。取得期間は今後6ヵ月間を予定している。

■テイン <7217>  1,530円 (+215円、+16.4%)

 テイン <7217> [JQ]が急反騰し年初来高値を更新した。24日の取引終了後、6月30日付で125万2250株(発行済み株数の18.82%)の自社株を消却すると発表したことが好感された。なお、消却後の発行済み株数は540万株となる予定だ。

■エネチェンジ <4169>  2,263円 (+219円、+10.7%)

 ENECHANGE <4169> [東証M]が5日ぶり急反騰。消費者向け電力・ガス切り替えプラットフォームを運営するほか、法人向けクラウド型DX支援サービスを展開する。足もと顧客獲得が好調に進み、業績は会社側想定を上回って推移している。24日取引終了後、21年12月期業績予想の修正を発表、電力切替件数及びARPU(ユーザー1人当たりの平均売上金額)が期初想定よりも順調に推移しており、売上高を従来予想の23億円から26億円(前期実績は17億1300万円)に増額修正した。6期連続となる過去最高更新予想が更に上乗せされる形となった。これを手掛かり材料に買いを呼び込んた。

■セルム <7367>  1,041円 (+100円、+10.6%)

 セルム <7367> [JQ]が3日ぶり急反騰。グループ会社のファーストキャリアが、地域・人材共創機構(東京都港区)と人材育成事業を通じて地方創生を推進する協定を締結したと発表しており、これが好感された。今回の協定は、地域をフィールドとした各種越境型人材育成事業の展開を推進するのが狙い。両者は連携して、地域をフィールドとした越境型人材育成事業にかかる企画開発や情報発信・ブランディング、コミュニティー形成などを行うとしている。

■アートSHD <3663>  3,480円 (+320円、+10.1%)

 アートスパークホールディングス <3663> [東証2]が急反騰し、連日の年初来高値更新となった。24日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位あたりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的という。

■アライドアキテ <6081>  989円 (+74円、+8.1%)

 アライドアーキテクツ <6081> [東証M]が急反発。25日午前9時30分ごろ、持ち分法適用関連会社ファンベースカンパニーと共同で、自社のファンを手軽に知ることができる定額制の新サービス「ファンベース診断Lite」を開発したと発表しており、これが好感された。「ファンベース診断Lite」は、自社の商品やブランド、サービスに「ファンがいるのか?」また「ファンがどこにいて、どう思ってくれているのか?」という悩みを手軽に解決することを目的に開発を進めているサービス。自社の顧客に対して「ファン度」を測る2問と、「フリーコメント」1問の合計3問のアンケートを実施し、その回答結果を自動で集計・表示。また、自社の商品やブランド・サービスのファンのステージや分布、声を継続的に見ることができるという。

■アピリッツ <4174>  3,830円 (+280円、+7.9%)

 アピリッツ <4174> [JQ]が急反発。25日正午ごろ、新作スマートフォン向けゲーム「オーバーエクリプス」の正式サービスを5月27日に開始すると発表しており、これが好材料視された。「オーバーエクリプス」は、「ホシスナ」と呼ばれる脅威に立ち向かう、荒廃した世界を浄化するオープンワールドRPG。事前登録数は10万人を突破していることから、ヒットへの期待が高まっているようだ。

■浜井産 <6131>  1,109円 (+76円、+7.4%)

 浜井産業 <6131> [東証2]が続急伸。24日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を25万株(発行済み株数の7.26%)、または2億円としており、取得期間は5月25日から8月31日まで。経営環境の変化に対応できる機動的な資本政策の遂行、資本効率の改善及び株主への利益還元を目的としているという。

■Jティッシュ <7774>  714円 (+47円、+7.1%)

 ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング <7774> [JQG]が急反発。24日の取引終了後、自家培養口腔粘膜上皮「COMET01」が、24日に開催された厚生労働省薬事・食品衛生審議会再生医療等製品・生物由来技術部会で製造販売が了承されたと発表しており、これが好感された。「COMET01」は、患者自身の口腔粘膜組織を採取し、分離した細胞を培養して作製するヒト(自己)口腔粘膜由来上皮細胞シート。患者の眼表面に移植することにより、口腔粘膜上皮細胞が生着・上皮化し、欠損した角膜上皮を修復することを目的としており、角膜上皮幹細胞疲弊症によって両眼の角膜が広範囲に障害を受け、視力が著しく低下した患者に対する新たな治療法として期待されているという。なお、「COMET01」は20年に角膜上皮幹細胞疲弊症の治療を目的とした希少疾病用再生医療等製品に指定されている。

■日ケミコン <6997>  2,261円 (+130円、+6.1%)

 東証1部の上昇率6位。日本ケミコン <6997> が続急伸。2100円近辺の高値もみ合いから上放れ、大勢2段上げの様相となった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした企業のリモートワーク導入加速に伴うパソコンなどの情報機器特需に加え、データセンター用サーバーなどにコンデンサー需要が急増している。同社の22年3月期業績はトップラインが2ケタ成長を見込み、増収効果を映して営業利益は前期比2.1倍の62億円予想と急拡大する見通し。市場では「技術力が高く、サーバー向けだけでなく自動車業界向けでも需要開拓を進める構え。そうしたなか、耐熱・耐振動に優れた車載用アルミ電解コンデンサーの開発をハヤす声もあるようだ」(中堅証券ストラテジスト)という。

■大有機 <4187>  4,240円 (+200円、+5.0%)

 大阪有機化学工業 <4187> が大幅に4日続伸。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を3300円から4450円に引き上げた。同社は21日に21年11月期連結業績予想の増額修正を発表し、営業利益を45億5000万円から58億円(前期比30.6%増)に見直した。半導体フォトレジスト材料など電子材料事業の需要が好調に推移している。同社は新たな設備投資により、半導体関連材料の生産能力を約3割高めることを発表。今後はEUV向けの需要増も見込め、同社は中期的な成長が期待できるとみている。同証券では今期の同利益は59億5000万円と更なる増額修正を見込んでいるほか、22年11月期は68億円を予想している。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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