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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ブリヂストン、セコム、日軽金HD

ブリヂストン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ブリヂストン <5108>  4,734円  +77 円 (+1.7%)  本日終値
 ブリヂストン<5108>が5日続伸し年初来高値を更新。17日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高7568億9300万円(前年同期比7.2%増)、調整後営業利益823億3500万円(同78.7%増)、純利益602億6000万円(同3.6倍)と大幅増益だったことが好感された。グローバルのタイヤ需要が回復するなか、トラックやバス向けを中心に販売を伸ばしたほか、乗用車向けに高採算の高インチタイヤの販売も伸びた。また、販売ミックスの改善や経費・コスト構造改革の効果も寄与した。21年12月期通期業績予想は、売上高3兆100億円(前期比7.3%増)、調整後営業利益2600億円(同33.4%増)、純利益2610億円(前期233億100万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■セコム <9735>  8,716円  +117 円 (+1.4%)  本日終値
 セコム<9735>が6日ぶりに反発。同社株は前日に年初来安値を更新しており、自律反発狙いの買いが流入したもよう。また、グループのセコムトラストシステムズはきょう、セイコーホールディングス<8050>傘下のセイコーソリューションズと企業の脱ハンコ、リモートワーク、非対面手続きのためのトラストサービスの普及促進を実現するデータ連携基盤を共同開発し、サービス提供を目指すための協業を行うことで基本合意したと発表している。この協業では、セコムトラストシステムズが提供する電子署名と、セイコーソリューションズが提供するタイムスタンプをコアとし、両社が内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」で研究開発した統一基準によるトラスト共通APIを用いた日本初のデータ連携基盤となるトラストサービスのプラットフォームを共同開発する計画。このプラットフォームのトラスト共通APIを介し、認証局、タイムスタンプ局、電子署名アプリケーションが相互につながることにより、今後、複数のサービス事業者を横断した電子契約の締結や、電子インボイスの発行ができるようになり、トラストサービスの利便性が大幅に向上するとしている。

■日軽金HD <5703>  2,066円  -98 円 (-4.5%)  本日終値
 日本軽金属ホールディングス<5703>が大幅続落。17日の取引終了後、グループ中核会社の日本軽金属で法令違反となる事案を発生させたと発表しており、これが嫌気された。名古屋工場における一部JISマーク表示製品について、JISの規定と異なる方法で採取した試験片で引張試験を実施していたという。これを受けて、名古屋工場のJIS認証は5月14日付で取り消されることになった。なお、同件による業績への影響は現在精査中としている。

■アシックス <7936>  2,357円  -40 円 (-1.7%)  本日終値
 アシックス<7936>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を2400円から2800円に引き上げた。第1四半期(1~3月)は売上高が前年同期比24.8%増の1065億4900万円、営業損益は146億400万円の黒字(前年同期は8億8200万円の赤字)だった。第1四半期の売上高が1000億円を超えるのは3年ぶり。全ての商品カテゴリー、ほぼ全ての主要地域で増収を確保した。21年12月期の連結営業損益は従来の70億~100億円の黒字を115億円~135億円の黒字(前期は39億5300万円の赤字)に増額修正された。同証券では、主力のP.Run(ランニングシューズ)の好調などを評価し、今期連結営業損益は136億円の黒字を予想している。

■ITbook <1447>  447円  +80 円 (+21.8%) ストップ高   本日終値
 ITbookホールディングス<1447>がストップ高。17日の取引終了後に発表した22年3月期の連結業績予想で、売上高276億4900万円(前期比21.1%増)、営業利益4億3400万円(同2.8倍)、最終利益1億5600万円(同黒字転換)と大幅増益を見込むことが好感された。コンサルティング事業やシステム開発事業で、中央官庁や地方自治体・民間企業へのDX推進サポートを積極的に図るほか、アパレル事業やECモール事業など新規事業の早期収益化を目指すとしている。なお、21年3月期決算は、売上高228億3000万円(前の期比7.6%増)、営業利益1億5200万円(同2.2%減)、最終損益3億5800万円の赤字(前の期8300万円の黒字)だった。

■ティラド <7236>  2,340円  +366 円 (+18.5%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ティラド<7236>が大幅高。同社は17日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを前期比4.1倍の52億円としていることや、年間配当計画は90円と2期ぶりに復配する方針を示していることが好感されたようだ。売上高は同19.3%増の1349億円を予想。コロナ禍からの世界経済の回復を反映して米国やアジアなどの売り上げが増加するとみているほか、米子会社の減損損失の反動で収益も大幅に改善する見込みだとしている。なお、21年3月期通期の連結決算は、売上高が前の期比13.4%減の1130億4600万円(従来予想は1131億円)、営業利益が同55.5%減の12億6400万円(従来予想は12億円)で着地した。

■キャリア <6198>  535円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 キャリア<6198>がストップ高。17日の取引終了後に発表した第2四半期累計(20年10月~21年3月)連結決算が、売上高59億7200万円(前年同期比3.6%減)、営業損益5300万円の赤字(前年同期7200万円の赤字)、最終損益6400万円の赤字(同7200万円の赤字)となり、赤字幅が縮小したことが好感された。新型コロナウイルス感染症に関連するコールセンター業務を受注し売上高に寄与したが、コロナ禍前に受注していた案件などは受注減となっており、全体的な受注としては、コロナ禍前の水準に回復していないという。こうしたなか東京本社、大阪支店、福岡支店、札幌支店の移転を実施。また、シニアワーク事業の販管費圧縮に努めるなどしたことも寄与した。なお、21年9月期通期業績予想は、売上高130億円(前期比6.1%増)、営業利益5000万円(前期100万円)、最終利益1000万円(前期3900万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■日ダイナミク <4783>  675円  +69 円 (+11.4%)  本日終値
 日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>が急反発。同社は17日取引終了後に、21年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比74.1%減の2億4200万円(従来予想は5000万円)で着地した。売上高は同4.5%減の175億6300万円(従来予想は176億円)となった。IT関連事業で追加案件が発生したことや、パーキングシステム事業で駐輪場利用料収入の減少幅が想定より縮小したことが要因。また、経費節減を実施したことが利益を押し上げた。あわせて公表した22年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比9.3%増の192億円、営業利益が同2.7倍の6億5000万円を見込む。顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みなどからIT関連事業が堅調に推移すると予想しているほか、パーキングシステム事業では大型受注が業績に寄与するとみている。

■cotta <3359>  679円  +67 円 (+11.0%)  本日終値
 cotta<3359>が急反騰。17日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を40万株(発行済み株数の3.60%)、または3億円としており、取得期間は5月19日から10月31日まで。株主への利益還元及び資本効率の向上と今後の経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■エスクリ <2196>  433円  +42 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 エスクリ<2196>が大幅反発。17日の取引終了後に発表した22年3月期連結業績予想で、売上高268億3600万円(前期比2.1倍)、営業利益6億3000万円(同黒字転換)、最終利益3億円(同)と黒字転換を見込むことが好感された。引き続き新型コロナウイルス感染症の影響を受けると予想されるものの、緊急事態宣言などに伴う社会的な制約が解除され、ワクチン接種も広がることで、徐々に受注状況が回復すると見込む。なお、21年3月期決算は、売上高129億4100万円(前の期比58.8%減)、営業損益64億100万円の赤字(前の期15億4600万円の黒字)、最終損益54億1600万円の赤字(同4億5500万円の黒字)だった。

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